メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

アメトーーク!お疲れ様です 〜ニューヨークのニューラジオ 8月9日放送〜

8月6日木曜日。真夏の三連休を間近に控えたこの日のアメトーーク!にニューヨークの嶋佐さんが初登場しました。テーマは「夏フェス大好き芸人」。音楽好き、ライブ好きの嶋佐さんにピッタリのテーマでしたが、残念ながら話している姿はほとんど見られず。。序盤、蛍原さんに「初登場のニューヨーク嶋佐です!」と紹介された後、出演者の小藪さんから「初登場やからちゃんと結果残さんとな!」という愛のある弄りに対してただただ歯を食いしばっているだけの姿を見た時から怪しいなと思っていた人も多いと思います。この日のメンバーもハライチ澤部さんやサバンナ高橋さん、バイきんぐ小峠さんなどのバラエティお化け達が揃った錚々たるもので、もちろん嶋佐さんが最も若手で経験値も少ない。厳しい戦いでした。

 

夏フェスに行く奴はバカ!

夏フェスに行く奴はバカ!

 

 

そしてこの時のことは8月9日放送のYou Tube「ニューヨークのニューラジオ」で項垂れながら語っています。五反田のオシャレな居酒屋で酒をあおりながらトークをしていたので、どんどんとネガティブな方向になっていったような気がしてそれはそれで面白かったですが。アメトーーク!の反省点として嶋佐さんがしきりに言っていたのが「もっと周りに頼れば良かった」という発言でした。少ないながらも関係性のある方ばかりだったので、誰かの話に乗っかったり、自分の話が弱かったりしたら助けを求めても良かったのかもしれません。ニューラジオ内では、アメトーーク!の反省から派生して、ニューヨークは今後どうしたらよいか、これからバラエティで同じようなことがあったらどう対処したらよいかなど、酒を飲みながら現状にもがき苦しむ様子を放送していました。

 

 

テレビに出たての芸人さんあるあるかもしれませんが、アメトーーク!やゴットタンなどのゴリゴリのバラエティに出た後に落ち込んでいる姿をよく目にしたりラジオで耳にしたりします。オードリーの若林さんのエッセイ本ではないですが、この現象は社会人一年目の苦しみにも似ているような気がします。かくいう僕も新卒時代に、電話研修も営業研修も上手くいかず、毎日のように落ち込んでいました。メンタルを安定させるために、色んな自己啓発本を片っ端から読んでいたものです。嶋佐さん曰く、多少は関係性のある人たちとの絡みだったので、慣れていないわけではなかったからこそこんな結果になって情けない的なことを言っていましたが、アメトーーク!なんていう怪物番組に初出演するわけですから多少は仕方ない気もするんですけどね。しかもピンで。

 

 

最初からうまくいく人なんて一握りの天才で、また若林さんの言葉を借りてしまいますが、「人間は常に新しい環境の新人」なのですから、徐々に成長していけば良いと思っています。ただ、ここがサラリーマンと芸人の違いで、サラリーマンは次のチャンスは黙ってても来るものですが、芸人はそうもいきません。こうやって見ず知らずの人からやいやい言われたりもするので本当に大変な仕事です。今回の戒めとして嶋佐さんは「仮想通貨を100万円買った」と豪語していましたので、いつか仮想通貨芸人としての出演を期待しています。

 

 

この日のラジオでもめちゃめちゃ僻んでいたし悔しがってたし落ち込んでいましたが、ニューヨークはどうしても厳しい状況で逆境に立たされた時や上手くいっている人に文句言ったりするのが似合います。おもろいです。爆笑問題のシンパイ賞でも年下だけど売れている第7世代に噛みついていたときや、相席食堂で完全アウェーなはずの大阪で振り切ってロケをしていたときはめちゃくちゃ笑いました。反面、アメトーーク!みたいな自分の好きなものを延々語るみたいな番組は合わなかったのかなと。そう考えると、もしアメトーーク!でガンガンに笑い取って活躍しても、ナンカコレジャナイ感が湧き出てきたのかもしれません。

 

 

合わないものは無理して合わせる必要はないのです。変化や変容は大事ですけど、ニューヨークはいつまでも実力はあるのにちょっとダサくて、妬みと僻みと皮肉を前面に出したネタをやっていつまでも何かに文句を言っている人たちであってほしいですね。「結局はポップさときゃね(金)なんだよ」ってずっと吠えていてほしい。やさぐれた時の二人は本当に面白いので。

 

 

早見和真「東京ドーン」は仕事、恋、嫉妬、プライド、人間関係、今、未来に悩み苦しむアラサー達への応援小説だ!

実況「高原!高原!!ちゅどーーん!」」

松木「あああああああああああああああああ!!」

実況「東京ドーン!!」

 

これは、2006年FIFA W杯の直前に日本代表が地元ドイツ代表と対戦した時、当時のエース高原選手がドイツ相手にゴールを決めた時の実況と解説です。今や酔いどれ応援解説でお馴染みの松木さんがもはや解説という職業を忘れて絶叫するこのシーンは、彼の名言名場面がまとめられている映像集として某動画サイトに掲載されています。文字だけで見るとサッカーの試合を実況している場面とは思えませんが、実際の映像を見てみるとこのように言っています。確実に。僕は元気がない時にこの映像を見返しては明日への英気を養っています。

 


松木安太郎&セルジオ越後の解説が面白い

 

ある日、いつものように元気を注入しようとこの動画をキメていたところ、「東京ドーン」という単語が妙に引っかかり、なんとなくググってみることに。すると、同名の小説がヒットしました。内容を読むと、東京に住む27歳の男女が仕事や恋に悩みながらもがいていく青春こじらせ短編集ということが分かりました。僕は、この手の爽やかさと心のざらつきが同居しているような小説が大好きだったのでほぼノータイムで購入し、予想以上のスピードで読み進めていました。

 

本小説は6篇の短編集から成り、6人の27歳の主人公が存在します。その一人一人に現実ではベタすぎるけど、小説にしてはリアルすぎるような27歳なりの出来事が起こるのです。仕事の多忙さから鬱の診断を受け、転職を考えている主人公。転職しようかどうしようかと考えている間に、同期が辞め、同棲中の恋人に妊娠が発覚してしまった話や、なかなか結婚を言い出さない彼氏に不安を感じ、自分と彼氏の現在地を測るかのようにコンパに行って優越感に浸る話、同級生の中でスターだった野球部のエースと控えピッチャーが10年後、立場が逆転していた話などあるあるとまでは言わないまでも、なくはなさそうな絶妙な27歳の物語の連続で、現実のリアルさとフィクションの面白さがちょうどいいバランスで展開されていきます。本書発売当時は2012年だったので通信手段がメールなのが少し残念ですが。。20代後半から30代前半くらいの人は各主人公たちをなんとなく今の自分に当てはめて読むことができるかもしれないのでおススメです。恐らくこの世代でないと、どこか客観的で他人事のような視点が入ってしまい、物語に入り込むことが難しいのではないでしょうか。

 

過去に似たような手法で「桐島、部活辞めるってよ」という作品がありました。ある高校を舞台に、あらかじめ区切られたスクールカーストの上で、複数の主人公が理想と現実の間でもがき苦しむ物語です。自分がどの主人公に感情移入できるのかという視点で読んでいた人も少なくないと思います。この話を読んだ当時、僕は大学生で、面白いとは思ったのですが、同時に高校生の時に読んでみたかったという感想も抱きました。きっとその方が物語をリアルに楽しめると思ったからです(出版された時は高校生だったけど読んだのは大学生だった・・)。すなわち、「東京ドーン」は「桐島」の20代後半バージョンみたいな本なのです。

 

さらに「桐島」に似た手法として、各物語が薄くリンクしていくことも挙げられます。今読んでいる章の主人公の友達が前の章の主人公だったり、前の章で出てきた人物が別の角度で登場してきたりと。「桐島」は一つの高校が舞台だったのである程度リンクするのも理解できますが、「東京ドーン」はそれこそ東京が舞台ですから、現実では考えられない偶然が重なりまくります。そこで興ざめしてしまう人もいるかもしれませんが、単純にフィクションとして楽しいし、この人はあの時出てきたあいつかという気付きが読んでいて飽きさせません。むしろ前の章で感情移入させられた人物が再登場したりして、興奮します。

 

物語のあらすじを事細かに描くのはネタバレになるしなによりストーリーよりも空気感や登場人物たちの心情の動きをメインにしてる話だしなによりめんどくさいのでやりません。そんな中で、ストーリーのことにあと一つだけ言及できるなら各章物語のオチが必ずしもハッピーエンドではないということが挙げられます。あーこの二人、喧嘩したり、いがみ合ったりしてるけどなんやかんやで仲直りすんでしょ?という浅くて愚かな予想を簡単に裏切ってきます。悲しいほどにリアルな人間関係を描いています。最後はちゃんとハッピーエンドじゃないとイヤ!っていう人にはおススメできませんが、人生上手くいかねえな自分みたいなダメ人間ほかにいないかなと落ち込んでいる人にはピッタリです。

 

そう、結局ダメ人間の話なのかもしれません。社会に出て数年経過し、余裕も出てきたとはいえ、27歳なんてまだまだ未熟者で、甘々なところもたくさんあるわけで、だからこそ上手くいかない自分に落ち込み、思い通りにならない周りにいら立つのかもなと。仕事も恋人もいるのにどこか腑に落ちない毎日。こんなはずじゃなかったどこで間違ったんだろうって嘆く人もいるでしょう。劣等感や焦燥感を抱えて「オレって結局何がしたいんだ」とか思っている人を励ますことはないけれど、寄り添ってそこから抜け出すヒントを得られるかもしれない一冊なんだろうと思います。ダサくてカッコ悪い自分を認められるようになるのが30代だとしたら、この頃はそんな自分を許せない時期なんでしょうか。なにが正解なのかわかんねぇっすよ!早く楽になりたい反面、もう少しあがいていたい気持ちもあります。

 

そんな素晴らしい本ですが、はっきりいって全く売れていません。賞も取ってなければ作品のwikipediaもないです。本来なら映像化して、菅田将暉竹内涼真山崎賢人松岡茉優吉岡里帆あたりが出演して王様のブランチで仲良く10万円で買い物してもいいとさえ思います。ネットのレビューも悪くないのになぜなのか。やっぱり評価している人間が年寄りばかりでイマイチこの世代の話にピンと来てないからなのか。素人には分かりませんが、残念極まりです。

 

この先、家族ができて自分以外のものを優先せざるを得ない年代になるということを考えると、こういう自由に色々考えこんでしまう不安定な青春こじらせ群像劇に本当の意味で共感できるのも少なくなってくるのかなと少し寂しい気持ちになります。だからこそ同年代の人には今、ぜひ読んでほしい作品でもあるわけです。

例外として、人生何もかも思い通りに上手くいって何も悩みがないぜ!っていう人生10回目くらいの人は読まなくていいです。

 

東京ドーン (講談社文庫)

東京ドーン (講談社文庫)

  • 作者:早見 和真
  • 発売日: 2016/01/15
  • メディア: 文庫
 

 

 

続けゲスラジオ!リスナーの旦那決定戦が面白い 〜さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ 7月11日放送〜

土曜日の深夜3時から30分間、そのほとんどの時間を東ブクロさんの「Goo!バイク取材捏造疑惑」について話し、森田さんもかなり熱をもってこの疑惑に立ち向かっていた今週の放送ですが、「今日のメインはこれやから」と言い放ったコーナーはなぜか本編ではなく、ラジオクラウドで行われました。

ラジオクラウドが本編よりも長い時は神回確定といえるでしょう。今回、35分の放送時間を費やして行ったのは「坂口ケンタウロスの旦那決定戦」です。

 

 

嘘みたいな可愛らしい声を武器に本職のアナウンサーを押しのけ、今やこのラジオの名物コーナーとなっている「匂わせ純猥談」のナレーション担当としてリスナーからも爆発的な支持を受けている坂口さん。この声は反則です。坂口さんの声を聴くためだけでも放送を聴いてみる価値はあると思います。一瞬でファンになります(自分のツイートがいいねされてから完全にファンです)。そもそも坂口さんは4月に放送された「東ブクロの嫁決定戦」に参戦。敗れはしたものの、その美声と川口春奈似というルックスも相まって、「オレ、坂口ケンタウロスの旦那になりたい!」という声が各所から上がり、坂口さんの旦那候補を募って対戦させる「第1回坂口ケンタウロスの旦那決定戦」が4月末に開催されました。今回はその第2回目ということになるのですが、ただ面白かっただけではなく、切なさや社会や人生の不条理を思い知らさせるような内容でとても聴きごたえのある放送でした。あっという間の35分でした。

 

 

今回の参戦者は「駄作」さんと「しゃこう」さん。駄作さんはハライチのターンなどでよくメールが読まれているのを聞いたことがあります。才能あるハガキ職人さんです。職業はコピーライターをしており、前職は銀行員。真面目で大人っぽい雰囲気が伝わってきます。

 

一方のしゃこうさんは22歳という年齢もあり、話し方からして若っ!という印象でしたがなんと職業は官僚。私の中に勝手に存在していた官僚の人間は堅苦しくてNHKしか見ないというイメージが崩れた瞬間でもありました。そりゃあイマドキの若い官僚もいますよね。そしてなんとその職業以上に驚かされたのは、現在付き合っている彼女がいるということ。官僚の倫理観とは・・「じゃあなんで応募してんねん」と森田さんが至極全うな疑問をぶつけると、「いや~まさか本当に当たるとは・・」。

 

 

一軍高学歴彼女持ちエリートが、教室の隅っこで細々と身内だけで楽しんでいる3軍の遊び場に冷やかしにやってきたということが分かったこの時、彼は純然たるヒールになりました。ただ、皮肉なことに坂口さんの希望条件を満たしていたのはこのエリートヒールの方でした。現在、大手町の職場まで神奈川県の実家から2時間かけて通勤している坂口さんは都内で一人暮らしをしたい(丸ノ内線沿線できれば大手町)という希望を持っていますが、それなら家のローンを払ってから出ていってくれという通常ではありえない激辛条件を親から突き付けられている状況であります。そんな中、この霞が関に通勤しているエリートヒールさんは丸ノ内線沿線に一人暮らしをしており、実家も坂口さんと同じ神奈川県。そして1年目の時点で当然のように結構な年収を獲得しており、将来安泰かつ実家のローンもなんとかなりそう。  

 

 

コツコツとネタメールを送り続け、ようやく日の目を見ることに成功した雑草リスナーと、金も女も家も全部あってノリと道楽で応募してみたら選ばれちゃったエリートリスナーというなんとも分かりやすすぎる対比がここに完成してしまいました。 

 

 

こうなってくると俄然さらばの二人は「駄作頑張れ!」「みんな駄作の味方や!」「しゃこうが勝ったら霞が関に殴り込みに行く」と話し、坂口さんも「彼女いるというのは冷やかしにしか思えないんですけど」と全員が駄作さん贔屓に。。

 

この圧倒的ホーム&アウェーであり、駄作さんへの応援歌としゃこうさんへのブーイングが鳴り響く中、坂口さんをめぐる対決が始まりました。対決方法は、嫁または旦那となる相手についてのパーソナルな情報をクイズとして出題し、正解した方が結ばれるという至ってシンプルなもの。今回は「坂口さんの本名の下の名前」という問題が出され、回答者はそれぞれの性感帯を叫ぶというお馴染みの方法で、回答券を獲得します。顔も見たことない相手のファーストネームを当てずっぽうで予想するというとてもシュールな時間が流れていました。

 

 

結果は、ヒントは2文字の名前と言われた瞬間に答えたしゃこうさんがまさかの正解。持っている人はどこまでも持っているのか。やはり、運の総量なんて人によって違うものなのか。どれだけ頭が良くてもこの問題をほぼノーヒントで正解しちゃうのはおかしい。瞬間、これが社会だな~とつい口に出してしまった自分がいました。

 

 

これまで何回か○○の旦那(嫁)決定戦を聴いてきましたが、今回ほど圧倒的にどちらかに肩入れしていた回はなかったように思います。坂口さんの「私にとっては官僚よりもハガキ職人の方が全然カッコいいんです!」という悲痛な叫びが印象的でした。この言葉は全ラジオリスナーに希望を与える感動的な一言ですが、それがこんなにも切ない思いにさせてくれるとは。。

 

 

何度も書きますが、あっという間の35分間でした。このラジオは今後も絶対にこのテイストは続けてほしいです。東ブクロさんのセフレとか匂わせ純猥談とか○○の旦那(嫁)決定戦とかこんなにもゲスで放送倫理もぶっ壊してるようなラジオは貴重なんです。終わらないためにもある程度の人に知ってほしいけど、Yahoo!ニュースに載った結果、普段聴いていない人から叩かれて、つまらなくなるのだけは勘弁してほしいです。そこまで悪いことはしてないし今後もしないとは思うんですが、このご時世だとどうしても心配になってしまいます。。どうか変な正義の味方的な人に見つかることなく、続けていってほしいと思います。

ラジオクラウドでは過去の放送も全て聴けるのでこれまでの対戦も聴くべし!

 

さらば青春の光 単独LIVE『真っ二つ』

さらば青春の光 単独LIVE『真っ二つ』

  • 発売日: 2019/08/01
  • メディア: Prime Video
 

 

 

あと、全く関係ないのですが、旦那(嫁)決定戦や東ブクロさんのセフレとして出演した人がどんな人なのか興味があるので番組イベントとか開催して軽くでも出演してほしいですね。ゲスですいません。。。

 

 

てかこのギャラクシー賞って何?すごいの?

7月2日、2019年度のギャラクシー賞優秀量、大賞が発表されました。日本全国のテレビ、ラジオに関する錚々たる番組、人が受賞に至りました。

「オードリーのオールナイトニッポン~むつみ荘から最後の生放送~」も既報の通り入選はしていたものの、今回惜しくも受賞を逃し、ファンにとっては悔しい結果となってしまいました。

 

 

春日さんではないですが、ギャラクシー賞ってすごいの?と思っている人も多くいるのではないでしょうか。僕もそうです。

 

とりあえずHPで調べてみましょう。ギャラクシー賞を表彰する放送批評懇談会のHPを見ると、“ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために、1963年に創設しました。” “ギャラクシー賞はテレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門制をとっています。毎年4月1日から翌年3月31日を審査対象期間と定め、年間の賞を選び出していきます。”とあります。

 

docomo Galaxy A20 SC-02M ホワイト White 白ロム

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  • メディア: エレクトロニクス
 

 

この文面からとりあえず、半世紀以上前のテレビ創成期の頃から作られた歴史深い賞であり、年間で4つの部門から表彰するということが分かりました。

 

また、本賞の特徴として、“ギャラクシー賞は審査の時だけテレビを見てラジオを聴くわけではありません。年間を通して日常的に番組/作品と向きあい、日々の放送の中から優秀作品を見つけています。”“番組が放送された時点の時代感覚のなかでとらえることができるため、一個の作品性だけに寄りかからない、ジャーナリスティックな批評活動が行える”“多くの番組賞のなかでも、こうした視点をもつのは、ギャラクシー賞だけといえるでしょう。”といった記載もあります。

 

この部分からは本賞の審査員は日常的にテレビ、ラジオに接するテレビっ子とラジオっ子であり、普通に生活している中で「この放送感動したわ」「これめっちゃ良くない?」と思ったものが選ばれたのではないかと予想できます。さらに、ラジオ部門の選考方法については、“毎月定例会を開いて番組やパーソナリティについての意見交換や合評を行うとともに、上期・下期の選考会には委員により番組、個人等が推薦されることがあります。”との記載も。

 

つまり、この定例会議の中では、このような会話が繰り広げられていたのだと思います。

選考委員A「こないだのオードリーのオールナイトニッポン聴いた?」

選考委員B「え、なになに?聴いてないわ」

選考委員A「春日がさ、むつみ荘から引っ越したじゃん」

選考委員C「ちょっと待って、そもそもむつみ荘ってなによ」

選考委員D「むつみ荘も知らないのかよテレビっ子のくせに。春日が住んでた風呂なしのアパートだよ」

選考委員C「あ~よくテレビで見るわ。あの阿佐ヶ谷のボロアパートね」

選考委員A「そうそう。そっから7月に引っ越したんだけど」

選考委員D「結婚したからね」

選考委員A「結婚したんだけど、まさかその後にあんなことが起きるなんてな」

選考委員D「おいあんなこととか言ってやるなよ!」

選考委員B「いいから続き話せよ」

選考委員A「リトルトゥースと呼ばれる番組のリスナーはこういうノリしちゃうのよ。それは我慢してよ」

選考委員C「なんだよリトルトゥースってだせえな」

選考委員D「その言い方、お前もリトルトゥースじゃねえかよ!」

選考委員B「早く話せよ!」

選考委員A「それで、とにかく引っ越したんだけど、オードリーが芸人になってからの全部の思い出が詰まっているむつみ荘から最後の放送として、2時間これまでの想い出を語りまくったんだよ。で、生放送だから普通だったらファンが集まってきそうなもんなんだけど、ここで集まっちゃってパニックになったら、普通の住宅街だから迷惑になっちゃうじゃん。きっと放送中止になると思うんだけど、従順なリトルトゥースは結局パニックを起こさなかったんだよ。一回聴いてほしいんだけど、これはホントラジオならではというか、ラジオでしかできないし、リスナーもSNSでお互いに呼び掛けたりしてさ、オードリーのオールナイトニッポンの底力を感じたな~」

選考委員D「でも普通に番組内容もよかったよね。売れない頃から売れた後までの苦労話や馬鹿話を二人でずっとしててさ、でもその話は全部今二人がいるむつみ荘があってこそなんだよ。一緒にいるわけないこっちまで、なんか懐かしい気持ちになってさ。それをむつみ荘最後の日にやるっていうのは粋だよね~。これぞ深夜ラジオじゃない?」

選考委員B「じゃあとりあえず入選でいいんじゃない?こないだ武道館でもライブやってたでしょ?番組のファンはイタいやつが多いけど」

選考委員A「なんだてめぇイタいやつって!これはキャップかけですね」

 

といったやりとりがあったのかなかったのかは分かりませんが、選考委員は選考理由として「オードリーの春日俊彰が長年住んだ「むつみ荘」から予告なしで生放送し、相方の若林正恭と一対一で延々と交わす駆け出しの頃の思い出に話が弾んだ。どこか懐かしさのある深夜放送の本質が詰まった放送回である」とコメントしています。はい。定例会議ではこんな感じの会話があったはずです。

 

結局ギャラクシー賞はすごいのかすごくないのか。このHPの情報だけでは他の賞と差別化はしているっぽいということしか分かりませんでしたが、今年受賞した爆笑問題松岡茉優さんのコメントを聞く限り、どうやらすごいようです。何をもってすごいとするかは不明ですが、このすごい方たちがラジオで言及してコメント動画を出すほどですからすごいのでしょう。誰が何と言おうとすごいんです。では、それにノミネートされたオードリーのオールナイトニッポンはやっぱりすごいというわけですよ!

 

 

自分が聴いてきた番組がオフィシャルな組織で評価を受けるというのは嬉しいものです。が、それだけと言ったらそれだけですし、究極はパーソナリティのトークのネタでしかならないとも思っています。それならば、今年もなんらかの回がギャラクシー賞にノミネートしてそれでトークのネタになって、春日さんがハスって、若林さんがチャレンジしてツッコんでという楽しい放送になればいいなと一人のただのファンとしてそう思う限りです。

 

菅田将暉と曲出すってもう紅白決定でいいですよね 〜Creepy NutsのオールナイトニッポンZERO 6月23日放送〜

Creepy Nuts菅田将暉さんがコラボして曲を作ると発表してからどれほどの時間が経過したのでしょうか。約1年前の計画と本人たちは話していましたが、多くのリスナーはその事実すら忘れていたので、満を持してコラボ曲発表しますと言われてもすでに若干熱が冷めてしまったのは私だけでしょうか。それでも放送後の朝からタイムフリーで早速Creepy NutsオールナイトニッポンZEROを聴いてみました。

 

 

大スター菅田将暉は番組の中盤あたりから登場。早速、大阪出身、Mステ出演経験などでR-指定さんとタッグを組んで松永さんをマウンティングしていきます。ラジオで3人で喋るのは多分これが初めてなんでしょうが、波長が似ているのか、ずっと聞きやすいし面白い。クリーピーのラジオにゲストが来るとRさんか松永さんどっちかが遠慮したり、委縮したりして無理して盛り上げようとしている感があるイメージだったんですけど、この日はそんなことはなくスムーズに自然体にトークをしていたので聴いている側も変に緊張とかせずに聴くことができました。それは菅田さんのトーク力は言わずもがなですが、1年という長い時間をかけて一緒に曲を制作をしていたことや、菅田さんが年下ということも関係してきそうです。これまではどうしても年上のゲストが多かった彼らですが、このラジオも3年目に突入し、DJの方は今年30歳になるということで今後は大人としてゲストを迎えることも多くなるのかなと思いました。

 

 

曲に関しては1サビまでがなぜか3回流れました。3回流すなら続き聴かせろよ!と思いましたが、スッキリ!のテーマソングになるそうなのでそれまで待つことにします。

カッコ良かったですよね「サントラ」。人生のサントラにしたい的なことを言っていましたが、Rさんの仕事仕事言いまくるラップ部分と、菅田さんが歌う力強いサビはこの人たちの人生観がそのまま現れているのかなと思いました。公式でしっかり歌詞を確認したわけではないですけど。私も彼らと同世代なんですが、20代前半の周りについていくので精一杯だった頃に比べてアラサーになるとちょっと余裕が出てきて、仕事を含めて将来のことについてなんとなく考えるものなんですよね。なんか漠然と不安だし。2番以降を早く聴かせてくれ!歌詞を噛み締めさせてくれ!若干熱が下がったと書きましたが、今ではフルで聴きたくてしょうがありません。 

 

 

繰り返すようにまだ1番しか聴いていないわけですが、これは菅田将暉パワーも相まってミュージックステーションあたりは出られそうな雰囲気がありますよね。開催されればですが、少なくとも、クリーピー初の武道館公演には菅田さんがゲスト出演する未来が見えました。紅白もプロモーション頑張ればもしかしたら。。

自分たちのことをたりないたりないと言っていた二人がどんどん大きくなっていきます。特に古参のファンでもなんでもないですが、あの菅田将暉と並列に会話している二人に対して、「大きくなったな~」と謎の上から目線で番組を聴いていた自分にドン引きしてしまいます。

 

 

どう考えてもクリーピーの二人には応援させたくなる力があると思います。普段のラジオではリスナーから見下されるヘタレさ、納期を守らないダメ人間さなどを見せてくるのに、楽曲はしっかりキャッチーだし、ラッパーとして、DJとしてちゃんとした大会で結果を残しているのがズルいところ。結果を出し続けているだけでも可愛げはないし、愛される人間性だけを持っていても本業がイマイチだったらファンは離れていくでしょう。これを両立してる彼らは強いし、たとえ紅白に出れなくたって、Mステに出れなくたって大丈夫です。

 

 

大丈夫なので、何度もくどいですが少しでも早く「サントラ」をフルで聴かせてください。

 

 

見たこともない景色

見たこともない景色

  • 菅田 将暉
  • J-Pop
  • ¥255

 

FMのサトミツは安定してる 〜佐藤満春のジャマしないラジオ〜

bayfmで放送されていた佐藤満春さんのOn+8という番組が今年の3月で終了となりました。

最後はサトミツ伝統芸の号泣で幕を閉じたわけですが、4月からは早速その後継番組ともいえる「佐藤満春のジャマしないラジオ」という番組がスタート。とはいっても新番組はInterFMというオシャレラジオ局なので正式な後継とは言えないでしょうが。。

 

 

この番組をざっくり説明すると邦楽ロック好きなサトミツさんが毎週特定のアーティストの曲をかけてそのバンドに対するサトミツさんの熱を語りまくるというものです。これまで、くるりスピッツエレファントカシマシフジファブリック小沢健二真心ブラザーズアナログフィッシュなど年代的にもバンドの色的にも結構偏った印象のアーティストを紹介してきました。30代後半から40代前半くらいの人には毎週刺さるようなチョイスなんでしょうか。

 

 

そんなジャマラジは当初から6月末までの期間限定番組の予定でした。しかし、リスナーからの強い希望もあり、なんとか継続できないかと可能性を模索した結果、番組開始2ヶ月にしてTシャツを販売することにします。そしてこれがなかなかの収益となり、めでたく番組の継続が決定しました。こういうリスナーやパーソナリティの頑張りで番組を動かすことができるというのもラジオの醍醐味です。このこじんまりした感が。地方だったらその動きがもうちょっと顕著なのかなと思ったりもしました。

ちなみにInterFMの社長も購入していたようで、6月18日の放送では、社長が電話出演していました。なんという素晴らしい局なのだ。。

 

 

どきどきキャンプというコンビのジャックバウワーじゃない方としてレッドカーペットなどに出演していたサトミツさんですが、現在では放送作家として裏方の仕事が目立つようになってきました。そんなサトミツさんの貴重なトークが聴ける番組ですが、芸人によくあるガツガツ感というか笑いを取ってやろうというかそんな気概はないように思います。あったらめっちゃ失礼ですが。

 

 

大きな笑いこそないですが(さらに失礼)、仲が良いオードリーの話や、好きなトイレのことや溺愛している日向坂46などトークの軸というかサトミツといえばこれっていうのがあるからなのかとても聴きやすいです。まぁFMで4年話してたら当然か。テンポよく曲もかけてくれるので1時間飽きずにストレスなく聴くことができます。

 

 

前回の放送はアナログフィッシュが特集されていました。オードリーの若林さんが昔から好きで単独ライブの出囃子にしたほどのバンドですが、くるりスピッツのように誰もが知っているバンドではありません。それでもサトミツさんが好きだからという理由だけで紹介できるInterFM素敵です。

佐「アナログフィッシュはオードリーの若林君も好きで二人とも若い頃よく聴いていて。当時は近くに住んでいたからお互いの家に行ったときもアナログフィッシュが掛かっていたりして」

という20代の一番苦しい頃の思い出を交え、

佐「それではアナログフィッシュで『Showがはじまるよ』」

と言って、曲紹介につながるのでオードリーファンは必聴です。

やっぱりFMっぽいスムーズな進行です。

 

 

7月以降もめでたく存続が決定し、今後の展開が楽しみですが、毎週毎週特定のアーティストを特集してサトミツさんのストックは持つのかなと単純に思いました。くるりスピッツなどすでに紹介したアーティストの2周目をお送りするとは言っていましたが、一年くらいでネタ切れになってしまいそうな気がします。。個人的に好きな芸人が終始好きな邦楽ロックを紹介する番組ってなかなかないのでできれば末長く続いてほしいなと切に願います。

 

ロックンロール

ロックンロール

  • Analogfish
  • J-Pop
  • ¥204

 

そろそろ若林さんも好きなチャットモンチーあたりが特集されると予想しますがどうでしょうか。

 

 

これがスキャンダル後の芸人ラジオの解 霜降り明星のオールナイトニッポンZERO 6月19日放送〜

6月19日金曜日深夜3時9分。

2度目のスヌーズ機能で起き上がった私は自らのスマートフォンから聴こえてきた音に耳を疑いました。

私「え、もうポケひみやってるやん・・どういうこと?」

霜降り明星オールナイトニッポンZEROで番組当初から始まった“ポケットいっぱいの秘密のコーナー”というバグコーナーは、せいやさんが頭に浮かんだ文字をそのまま言葉として吐き出すだけの狂気の時間であり、常人には理解できない言動はものすごい爆発力をもたらし、ラジオリスナー達の狂喜の時間でもありました。リスナーからの支離滅裂かつ意味不明なメールをせいやさんが読み上げ、さらにせいやさんが意味不明な言葉を被せ、なんとかツッコむ粗品さんとリスナーを置き去りにします。この時、自分の脳みそは意味を理解することを諦め、何かを“キメた”ような感覚に陥るのです。最高です。ただ、最近ではせいやさんの体の負担が大きすぎるのか、ほとんどやることはなく、その存在も薄れかけているように思いました。

 

#このラジオがヤバい 的なやつ〜ポケットいっぱい秘密のコーナーというバグコーナー 霜降り明星のオールナイトニッポン0〜 - メトリブダイアリー

 

この日のラジオが注目されるきっかけとなったせいやさんの謎すぎる爆笑スキャンダルから一夜明け、二人がレギュラーを務めている「おはスタ」の出演が見送りになるというニュースを目にしました、「あれ、これって思ったよりヤバいことやったの?」という心配と「ラジオで何を言うんだろう」というワクワクとが混在していたのを覚えています。

 

 

深夜3時に起床後、困惑と眠気でしばらく動けないでいましたが、この回はリアルタイムで最後まで聴かないといけないと直観で感じた私は、冷たい水で顔を濡らし、再びスマホに耳を傾けました。

 

 

ポケひみが始まってから(番組が始まってからとも言う)数十分が経過し、CMに入りました。CM明けにはいつも通り「なんも覚えてない」「水の中から外見てた気分」などととぼけるせいやさんが聴けると思っていましたがそのCM明け。

「ププププーン♪」

粗品「ププププーンやないねん!」

せいや「ポケットいっぱいの秘密のコーナー」

アグネス「秘密内緒にしてね」

せいや「アグネス!」

アグネス「指切りしましょ」

せいや「アグネス!」

と、再び狂気&狂喜の時間が始まります。マジで再放送かと思いました。え、これいつまでやるつもりなんや・・まさか最後まで。。そんな思いがよぎりました。

 

 

そうこうしているうちに一時間が経過。なんと一部地域の方とはこのままお別れ。

せ「それではここで一曲。アグネスチャンでポケットいっぱいの秘密」

「プププーン」

粗「いやもうええわ!」

 

 

徹底してるなと思いました。普段であれば「今週のオールナイトニッポンプッシュ」をどこかで流すのですが、それすらも許さないこの日の放送。そもそもタイトルコールもしていません。。

 

 

結局2時間ぶっ通しでポケひみをやってしまったわけですが、霜降りの二人には「これぞ芸人」「カッコ良い」と各方面から絶賛の嵐が巻き起こっています。

 

 

私も伝説級の放送だったと思います。法を犯したわけではないので謝ったりする必要はないと思いますが、事後初の生ラジオでどうしても発言が注目されているなか、この件に触れても触れなくても週刊誌のネタになってしまう。じゃあ2時間ポケひみやってやろう。文春の思い通りにはさせないという意図を感じました。本心は知らないけど。結果的にこの日の放送がほとんど記事になっていないという事実は痛快でした。芸能人がスキャンダルを起こした後の対応として一つの正解を見たように思います。せいやさんの釈明と弁解を記事にしようとした記者の皆さん、朝の5時までお疲れ様でした。自分も含めて同じような野次馬考えの人はたくさんいると思いますが。。そしてその正解を導き出せたのはせいやさんの芸人としての強さがあったらだと思います。普段は5分程度で終わるポケひみを2時間やり通すのは素人から見ても恐ろしい話です。せいやさんはこの2時間で昭和の芸能人に関する話、鎮座DOOPNESSのフリースタイルダンジョンのバース、吉本師匠芸人や桑田佳祐武田鉄矢などの得意のモノマネ、競馬の安田記念や笑っていいとも最終回の完全再現、そして霜降り明星結成当初の漫才など彼の中にあるありとあらゆる渾身のエンタメをリスナーにぶつけていました。せいやさんの脳みそを直接見ているようでした。その知識量もエグいですが、モノマネのクオリティの高さや、場面を再現する記憶力、粗品さんから急に振られた時の瞬発力などは面白いを超えて、感動すら覚えてしまいました。

 

 

ピンチをチャンスに変えるとはこのことで、この日の放送で業界人やお笑いファンはSNSで「霜降り明星スゲー」「カッコよかったー」と手放しで絶賛しています。真面目にカッコいいこと言って褒められているのではなく、芸人らしく真面目にふざけた結果のことでした。「せいやさんはラジオで何を話すんだろう」とバカみたいに思っていた自分が本当にバカみたいです。

 

 

内容ゼロに見えて色々考えさせられる放送でした。これを機にスクープばかりを追い求める反面、そのためなら何でもあり的な雰囲気になりかけている週刊誌と情報に惑わされがちな世間に一石を投じることができれば素晴らしいと思います。あと気になるのはアグネス・チャンさんがこのことを知ったらどう思うかということですね。。

 

狂気(紙ジャケット仕様)(完全生産限定盤)

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