JAPAN JAM2019 5月6日参戦記!!
千葉県の蘇我公園で行われた「JAPAN JAM2019」(以下JJ)。
天候も気温もちょうど良く、絶好のフェス日和である10連休最終日の5月6日の一日だけ参戦しました。
JR「蘇我」駅から徒歩10分程度という好立地の会場であり、疲れたらスタンドで休憩ができるサッカー場があるのもこのフェスの魅力。そしてなにより、コンパクトな会場なので隣のステージまですぐに移動できるのがいいですよね。
そんなJJで僕が最初にみたのは「My Hair is Bad」。新潟県上越市出身の3人組バンドです。Vo.椎木さんの女性人気がめちゃくちゃ高く、少し微笑んだだけで黄色い歓声が上がっていました。ほとんどアイドルです(椎木ギャルと呼ばれることもあります羨ましいですね)。
彼らのライブは2年ほど前にみたことがあるのですが、若さ溢れるエネルギッシュなライブをしていたという印象があります。この日も全身を使って観客を熱狂させていました。
Dr.やまじゅんさんは鼻血を出して鼻栓していましたからね。
熱狂といえば「熱狂を終えて」という曲を2曲目に演奏していましたね。アップテンポでアツい気持ちになれる曲です。
その後は「ドラマみたいだ」「元彼氏より」など僕がよく聴いていた時期の曲が多かったので嬉しかったですね。以前みたライブで「ブラジャーのホックを」と歌いだしたところ「キャー」という悲鳴が上がった「真赤」も演奏していました。
この日の椎木さんは真赤を歌っているとき、やまじゅんさんの鼻血を思い出したそうですが。。
最後の曲は「ドキドキしたい?」と言って始めた「アフターアワー」。個人的にバンドでコピーした曲でマイヘアの中で最も思い出深く、好きな曲なので最後に演奏してくれてよかったなと。青い歌詞や速い曲調からは「夏」「若者の焦燥感」というワードを連想させてくれます。
バンドの規模が大きくなり、年数も重ねてきたからか、MC(ビール一気飲みしたり)や歌詞(給料結構貰ってるしといったり)のアレンジなどに「こなれている感」が見え隠れした印象を持ちました。
まああれだけキャーキャー言われてるし、この日のお客さんのTシャツ着用率1位はおそらくマイヘアでしたから(僕調べ)ね。普通に羨ましいなって思っているだけです。すいません負け組です。。
僕は彼らと同世代なのですが、彼らがこんな若くて青いライブをやっている間はまだまだ自分も頑張ろうと思いましたね。応援しています。
次は「ヤバイTシャツ屋さん」通称「ヤバT」です。初めてみましたが、とにかく鬼キャッチーですね。
ギタボが男声でベースボーカルが女声で関西弁の偏差値低めの歌詞を歌うというずるさ。それはイヤでも目立ちますよね。
「かわE超してかわFやんけ」「たのC超えてたのDやんけ」「KISS!KISS!KISS!KISS!からの入籍入籍入籍入籍」という何も考えずに聴ける歌詞を鬼キャッチーなメロディーに乗せて歌います。
無条件に楽しい気持ちになるそんなライブでしたね。
「ヤバみ」という歌が個人的に好きで、Aメロを英語で歌っているカッコいい曲ですが、サビ前で「いっぱい英語で歌ってみたけどあんまり意味ないよ」と歌い出すところが最高ですね。Ba.しばたさん(女声)がかわいいです。
続いては「ストレイテナー」。
それまで20代の若いバンドが続いていたのでここで一気にアラフォーのおじさんバンドが登場し、その渋さと落ち着きに「かっこいいな~」とつぶやいてしまいます。
一曲目は「Braver」という去年くらいに出した曲ですが、その後は「ark」「reminder」「melodic storm」と高校生の頃から好きだった僕の脳みそをぐちゃぐちゃにかき回すように“世代の曲”を演奏してくれました。
特に「ark」とかレアすぎて懐かしすぎて、始まった瞬間「うへっ」とか変な声が出たと思います。
その後の「シーグラス」も最近の曲で定番しつつありますが、夏の終わりを描いた情緒が泣けますね。
あんまり使いたくない言葉ですが“エモい”です。
テナーはエモい。
流行りすぎていて使うとチープになるから使いたくないけどそれでもいいやと思えるほどでした。
そしてJJならではのコラボが発生。「go!go!vanillas」のVo.牧さんと「KILLER TUNE」というストレイテナーの曲を演奏しました。しかし、ただ演奏しただけではなく、ストレイテナーのトリュビュートアルバムに収録されている“go!go!vanillasバージョン”だったのです。
テナーのカバーをしたバニラズをカバーしているテナーのボーカルはバニラズという複雑な構図です。
歳は離れている両バンドですが、以前から交流も多く、このステージも息ピッタリでした。
あと町田のヤンキーことBa.ひなっちが終始笑顔なのがいいですね。右腕にはゴリゴリにタトゥー入っていますけど。
とにかくかっこよくてエモかったストレイテナー。
先に言いますが、僕の中ではこの日一番でした。
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しばしジェラートを食べながら休憩。
サッカースタジアムのスタンドで座りながら「Silent Siren」「KANA-BOON」といったバンドの演奏を聴いていました。フルドライブフルドライブ!
続いては「クリープハイプ」。このバンドもマイヘア同様、若くて熱狂的なファンが多いです。Vo.尾崎世界観さんは後ろにいたギャル曰く「後姿も様になっていてカッコいい」らしいです。
ちなみにこのギャルの会話が面白く、
ギャ1「King Gnuの白日いいよね」
ギャ2「わかる。それな」
ギャ1「てかそれしかしらない」
ギャ2「それな」
という。
うっっす!!でもギャルって明るいしめんどくさい思考とかしないからいいんですよね。
ギャルの友達ほしい。
話戻して、クリープハイプのリハーサル時に事件が起きました。
音出しで「愛の標識」を演奏したところ、イントロの部分でスタッフが止めに入ります。どうやら最前線のお客さんで倒れた人がいた模様。そのまま10分近くステージ上のメンバー、スタッフが心配そうな表情で客席を見つめていたので、一人二人とかではなく、団体で倒れてしまったんでしょうか。
ようやく落ち着いたのか、「その場で楽しんでください」とスタッフが告げ、メンバーも一旦ステージ裏へ。どこか重苦しい雰囲気が流れる中、本番のステージへ再度クリープハイプが登場しました。
「やります。」
緊張の中、一曲目はミディアムテンポの「二十九、三十」。
邪推かもしれませんが、急遽曲順を変えたのではないでしょうか。直前に上述の事件が起き、一旦、落ち着かせるため、リセットさせるためにこの曲を選んだのではと思ってしまいました。
ただ、それからはいつもの彼らです。「外でやるのは気持ちいいですよね。ライブではなく、セックスの話です」と言って始まったのは「he is mine」。「今度会ったらセックスしよう!」の大合唱が親子連れも遊びに来る公園に響き渡ります。
その後は「鬼」「イト」「栞」や「ラブホテル」Ba.長谷川さんがメインボーカルの「火まつり」と新旧織り交ぜたセトリで楽しませてくれました。「ラブホテル」の直前、
世「いや~この後の曲は今の天気にピッタリ(晴れていた)だと思ったのに曇っていますね~」
客「そんなことないよ」
世「曇ってんじゃねーかよくみろバーカ」
と石野卓球さんのTwitterみたいなやりとりを見せて客席を笑わせ、歌い出します。そしてラスサビ前に急に喋り出す世界観。
世「昨日Twitterをみていたら、クリープのときは休憩だね。その時会おうねというツイートを見つけまして、人のライブを休憩時間にするんじゃねえよと思いました。ただ、どうせ休憩するならいいホテルありますよ」とこの曲になぞらえたMCで会場を沸かします。
TBSラジオで「ACTION」というラジオを毎週火曜日の昼過ぎに行っている尾崎さん。今日はロックバンドとして女性からキャーキャー言われる日でしたが、ラジオでは、自分の性格や人間関係に悩むネガティブな部分を知ることができます。しかもかなり穏やかで低姿勢な。
その部分を知っているからこそ、さらにかっこよく、どこかおもしろくみることができました。
ライブ以外の人間「尾崎世界観」を知りたいという人、というかクリープハイプが好きという人は是非聴いてほしいと今日改めて思いました。
お次は「UVERworld」。
これも世代なんですが、昔の曲はほとんどやらないというポリシーを持つ彼ら。
ライブは初めてみましたが、TAKUYA∞さん歌上手すぎ、MCアツすぎ、動き謎すぎでした。
マイク二本持って、くるくるやっていましたからね。
この日唯一知っていた曲はアニメ「約束のネバーランド」の主題歌「Touch off」。
タイアップの効果は抜群で周りの人たちも「ノーノノノノノノーノノノー」と言いながら踊っていました。一緒に参加したかったくらいです。
知らない曲が多かったですが、とても印象に残るライブでした。
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トリ前は「9mm Parabellum Bullet」。
Gt.滝さんが本調子でない中、サポートギターを入れた5人体制でのライブでした。定番の「Black Market Blues」や懐かしの「Revolutionary」、最近の曲「カルマの花環」などを披露。
滝さん大丈夫かなという心配もありましたが、僕の知っているいつもの激しいギタープレイでした。
そういえば短パンはいつからやめたんでしょうか。この日は履いていませんでしたが、また短パンでの踊り弾きをみたいですね。
他に印象深かったのはDr.かみじょうさんの超絶真顔プレイ。ものすごい手数のドラミングをスティックを回しながら叩きます。真顔で。
僕は彼の笑った顔を見たことがない気がします。
掃けるときも両手をピースの形にして指の間から両目を出していましたが(そういえば∞さんもやっていたな流行っているのか?)、その時も無表情でした。
9mmのライブは全員がカッコよくて上手く、キャラも立っているので飽きないですよね(MCも上手い事言おうとしすぎてよくわからなくなることがたまにあるので面白いです)。
最後は「ハートに火をつけて」「新しい光」というこちらも超絶プレイをかましてSUNSETステージのトリを飾ってくれました。
9mm Parabellum Bullet/Revolutionary (バンド・スコア)
- 作者: 9mm Parabellum Bullet,リディアコーポレーション,伊集院浩之介三村千弥,野村浩司,橋本塁,河本悠基,岸田哲平,森リョータ,笹原良太
- 出版社/メーカー: ドレミ楽譜出版社
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そして最後は「ASIAN KUNG-FU GENERATION」。大御所ですよね。最近は正直言って知らない曲が多いですが、「リライト」「ソラニン」「君という花」という「待ってました」という曲も演奏してくれました。
「リライト」では、コール&レスポンスを大きくするのではなく、徐々に小さくするよう、促していました。
最後は蚊の鳴くような声から完全に口パクへ。
Vo.後藤さんは「アジカン、リライトやったから帰ろうって人たくさんいると思うけどそんな人は出口にリライト警察がたくさんいるので捕まります。絶対帰さねえ」と言っていました。
定番曲だからこその苦悩もあり、どうしたら盛り上がるのかを考えた結果のパフォーマンス。
後「最後は今までで一番大きい声ください。サビの消してえのとこも歌っていいから。オレ3万回くらい歌ってきたから」。
その言葉を受けて客席はこれまでの鬱憤を晴らすかのように「消してえーー!リライトしてーー!」の大合唱。
盛り上げ方上手すぎます。あんなん言われたら誰だって歌いたくなりますよ。
アジカンのライブは何年か前に一回だけみたことがあるのですが、その時、後藤さんはMCで政治的な問題にかなり言及していました(自身のフェスだったからかもしれませんが)。僕は「いや冷めるわ」と思い、アジカンの曲は好きだけどライブは積極的に参加することはありませんでした。
しかし、この日の後藤さんは口調も穏やかゆるゆるトーク。
「みんな本当にありがとね。こんな時間まで残っていてくれてさ。もう手とかバキバキだったら挙げなくていいよ。そこにいて楽しい顔してくれるだけでもう大丈夫だから。」
ちょっと泣きそうになりましたよね。
後藤さん曰く、丸くなったわけではなく、“丸っこくなった”らしいです。まだ自分の中に尖った部分もあるからと。歳をとるにつれて丸っこくなり、大人の余裕をみせた貫禄のライブを見せてくれました。
最後には後藤さんが「言葉にならない。生きていて良かった」と万感の気持ちを表し、多幸感溢れる中、ライブは終了。
アジカン、かっこいい。。
かなり長くなりましたが、こんな感じです。
かつて好きだったバンドは確実に歳を取り、あのころと同じような彼らではなくなっています。
ただ、おじさんになった今の姿も余裕があってかっこいいものです。
新進気鋭のバンドも中堅どころのバンドもこの後どんなバンドになっていくのか楽しみになりました。
僕自身もなるべくその変化を受け入れられるようなおじさんになっていきたいですね。
あと、最近の曲もちゃんと聴かないと懐古厨みたいになっちゃうなって思いました。聴きます。