メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜山里亮太という男について オードリーのオールナイトニッポン 6月8日放送〜

「山ちゃんの結婚はブサイクでモテない俺たちに希望を与えた」

「山ちゃんはブサイクでもないし、ハイスペックな人なんだからお前と一緒にするな」

「山ちゃんのモテないキャラはウソだったのか」

「山ちゃんはどうみてもモテるだろ」

ネットに上がっていた声達です。

炎上とはいかないですが、結婚してもネットに少しのガソリンを投入する男が山里亮太です。

山里亮太という大芸人(おおげいにん)と蒼井優という大女優(おおじょゆう)の結婚は日本中のニュースとなり、ワイドショーや芸人のラジオなどで大々的に取り上げられました。

6月8日に放送されたオードリーのオールナイトニッポンもその中の一つ。

事前情報で山ちゃんが「一番あっさりしてたのは若林君ね。あいつ電話で報告したら代々木公園でバスケットをしててさ、オレ結婚するんだよねっていったら、あそう。じゃあオレ戻るからって。どんだけ大事なバスケの試合やってたんだよ」などと話していたので若林さんがどのようにラジオで語るのかが注目されていました。

 

フラガール

フラガール

 

 

オープニングトークでは次週のゲストくりぃむしちゅ~の上田さんと高校時代の何度も擦り倒した想い出話などをして「なんでこんなに時間たってるの!?」と自分でキレる始末。「同じ話してるからだよ」「早く山里さんの話しろよ」と春日さんにも促されていましたが、ようやく本腰を入れて話し出したのは番組も半分経過した頃。

 

若「やっと山ちゃんがホントはモテてたって話できるんだよね?営業妨害にならないんでしょ?」

春「ん?そうだったの?」

若「確かに10年前はモテなかった。でもフォースコリーで痩せたり毛先遊ばせたりして徐々にモテだしていったんだよ。10カ年計画で」

トークのギアを入れる若様。

山ちゃんは背も高く、手足も長い、頭もいいし、情にも厚い。西加奈子さんと同じ大学の同級生だったようで「目立つ存在だった」らしいです。

ただ、一軍ではなかったようですが。

そんな実はスペック高いのにモテないふりをしている「ヤッている」代表格の山ちゃんを“ハルウララのふりをしたディープインパクト”と例えます。春日さんも「飛んでるからね」と合いの手を入れていましたが、山ちゃんを一言で表すならこの言葉がピッタリでしょう。

 

さらに山里さんの自伝本「天才はあきらめた」の加筆文庫版に解説を書いた若林さん。加筆分に当然自身のことが書かれているかと思いきや「若林のわの字もなくて、こいつ頭おかしいのかと思ったわ」と話します。

その後出版された若林さんのエッセイ「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」では解説を頼まれなかった山里さん。そのことをラジオで悔しそうに話していたことについて、若林さんは「古いって言ったけどこれはヤッてるわ」と話します。

 

天才はあきらめた (朝日文庫)

天才はあきらめた (朝日文庫)

 

 

山里さんが若林さんに結婚の報告をした時の話では、「電話があって、でもオレ出れなくてさ、でも多分初めてなんだよ電話来るって。だからあ、結婚すんだって思ってさ。それで折り返して話したら明日会見するって言ってて。誰にも言わないでねって言うからさ、かなりビッグな人なんだなって思って。だから聞かないほうが良いって思ったんだよね」と語ります。

他の芸人も集まっている手前、若林さんなりの配慮だったということです。

もう少し驚けよ。

 

リリイ・シュシュのすべて

リリイ・シュシュのすべて

 

中学生役の蒼井優。衝撃作。

 

ちなみに山ちゃんがテレビやラジオで「若林君が代々木公園でバスケをしていた」と話したことが恐らくきっかけで、若林さんにサインを求めたり、バスケに混ざろうとしたりする人が現われたらしいです。

山ちゃんが場所を特定させた時点で嫌な予感はしましたが、やっぱりかという感じです。

ファンとの交流をガンガンしまくる山ちゃんと、一線を引きたいという意向の若林さん。

もし山ちゃんが不毛リスナーから同じ事をされてもラジオのネタにして、あげくにはバスケット大会とか開きそうです。そうやって逆にプライベートを公式のものにして好感度を上げようとしそうです。あくまで“しそう”の範囲ですが。

残念ながら若林さんはラジオでもリスナーからのメールをほとんど読まないので、それをしないし普通に嫌悪感を抱いていそうです。

 

その他にも山ちゃんが芸人として、人としてどれだけ優れているのかをアツく語る若林さん。

褒めているようでいじっている。いじっているようにもみえて、愛情も感じられるという山ちゃんの凄さと弱さを近くで見てきた天邪鬼な彼にしかできない芸当だと思いました。

それに加えて、当の山ちゃんも放送開始から聴いていたようでTwitterでそのことを呟いており、若林さんからの愛あるいじりに「やめてくれ」などとコミュニケーションを取るツイートをするといういつかのツイッターってラジオだ!」を思い出させるような高度なコンビプレイも見せてくれました。

山ちゃんが「やめてくれ」「タップしてるんですが」などのツイートをしても若林さんが「ハッシュタグついてないから」と山ちゃんがレギュラーを持つラジオ局のライバル局のハッシュタグをつけるよう暗に要求。

すると山ちゃんは「#annkw  #elekata #fumou954」と自身の番組と同時刻にTBSで放送されているエレ片のコント太郎ハッシュタグを記載し、ツイート。せめてもの抵抗で、その次は「#annkw #elekata」の二つでツイート。すると若林さんは「これ最後は一個にするっている三段落ちみえるからもういいです」と打つ手を塞ぎます。最後は「まだまだ続きます。#新SHOCK感」とこちらも同時刻にTVで放送されている自身のレギュラー番組のハッシュタグで呟きます。

「天才だな~。メジャーリーガーだな~」と山ちゃんの落とし方に感嘆する若林さん。

リスナーは二人のレベルの高いやりとりに感嘆していました。

 

 

若林さんは自分のことを天才山里亮太の噛ませ犬として最適なんだと話していましたが、このやりとりを聞くと、バチバチにやり合っているし、山ちゃんが本当にライバル視してもおかしくはないのかなと。

というか二人とも天才とは思えないんですよね。二人とも天才というには努力や苦悩の跡が見えすぎです。本当の天才ってもっと持って生まれたセンスと感性でガンガン売れていく人のイメージなので(個人の見解ですが)。

その点この二人はなかなか思うように売れなかったり、周りの芸人が脚光を浴びて悔しい思いをしたり、自身の性格と社会に対して折り合いをつけられなかったり、相方ばかりが活躍する現状に嫉妬したりして。そういったマイナスの状況からいかにプラスに変えていくかを考えて考えて努力した二人だと思うのです。

多分そんな人間ぽいところが2軍以下の多いラジオリスナーに響いているんではないですかね。1軍は悔しさや劣等感なんか感じないじゃないですか。

だから山ちゃんは個人としてのスペックは高いのに1軍感がないのではないでしょうか。

 

そんな負の感情を抱え、「天才はあきらめた」でそのクズさを世間に知らしめた山ちゃんは、こんな自分についてきてくれるファンを非常に大事にしています。

たとえ女性が寄ってきても“モテない山ちゃん”を好きでいてくれるファンのために簡単にはなびきません。ライブでもラーメン屋で食べ終わっているのに喋っているカップルに怒りを感じているというネタで笑わせたりしています。

そういったモテない側の人間に立つことで人気を獲得してきた面もあるんですよね。

ただ、不毛な議論で号泣しながら語っていましたが、山ちゃん自身も結婚することでファンを裏切ってしまうことになるのではと思っていたといいます。

実際にファンからはそんなことはないですと言われたそうですが、正直に言って、裏切ってはないですがもうモテないキャラは難しい気がするんですよね。

 

でもあれか。山ちゃんをモテないとかブサイクとか言っているのって「ミヤネ屋」だけか。

珍しく、若林さんが特定の番組をセンスないってディスっていたのは驚きましたし、なんか心打たれるものもありました。

あれだけの武器を腰に抱えて、既にモテるモテないで勝負してないんですよね。

この結婚も一つの武器にしていくんだろうな。

山ちゃんがこの先どう闘っていくのか楽しみです。

 

そうは言っても春日さん同様、山ちゃんの株上がりすぎですが元はクズなんでね。あんまり持ち上げすぎないようにしてほしいですね。