メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜若様の熱視線!メイウエダー オードリーのオールナイトニッポン6月15日放送〜

「どうもメイウエダーです」と言いながら1時23分頃に到着したくりぃむしちゅ~上田さん。

この放送が始まる5分前まで元阪神タイガース赤星さんの隣で「Going」のMCを行っていたメイウエダーさんに春日さんは「1時13分には着くでしょ」と言い放っており、約10分ほど遅れてやってきた形となります。

到着早々、上田さんは快調にトークを飛ばします。

上「オレ朝、出るとき、あ、今日ラジオかって思い出してハンチングを被ってきたんだよオードリーのために」

上「若林って女子のソフトボール部みたいだな」

上「太田さんからメールきたんだよ。開口一番若林に女子ソフトボール部みたいだなって言ってみ。これでつかみはバッチリだからって。そしたら全然ウケねえじゃねえか」

上「(太田さんについては)最初は漫才も面白くて優秀な先輩と思ってたけど今ではできない後輩くらいに思ってるよ」

序盤から完全にそのトーク力に引き込まれてしまいました。

普段、スローテンポで声もそんなに張らないオードリーのラジオに突然、小気味いいテンポで声量もある王者メイウエダーさんの横綱ボクシングを聴いているようで、オードリーの二人と一緒に序盤から激しいラッシュを受けている感覚に陥りました。

春日さんに至ってはほとんど笑っているだけでしたからね。

 

この日の上田さんは例えツッコミもガンガン入れていました。それはもうサービス過剰のように。

若林さんの家でアメフトを観戦した時、上田さんの後輩である浜ロンさんが豚に似ているという話を第2クオーターが終わってから始めてしまい、なかなか第4クオーターまでたどり着かないという話から「あれは天竺より遠いぜ」。

若林さんの家と上田さんの家の違いを「子ども店長チェ・ホンマンくらい違う」「蛇口とジャグジーくらい違う」と。

なんか僕たちリスナーやオードリーに喜んでもらおうとして言っているとは思いますが、本人が一番生き生きしているように感じてそれが印象的でした。

 

オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線 (Number Books)

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ここからは基本的に「お笑いナタリーばりに聞いてくるな」と例えツッコミを入れられたお笑いナタリーの記者若林さんから上田さんへの質問攻めでした。

「学生時代はモテていたのか」「ボキャブラ天国から改名の間の期間はなにをしていたのか」「有田さんとは楽屋で何をしているのか」などなど。

 

小6の時の上田さんは、野球部のキャプテンで生徒会長。校内のピラミッドの頂点に立っていて喧嘩も強かったそう。ここがピークであとは惰性と話していました。高校時代は童貞番長と呼ばれていただけのことはあります。

若「上田さんて喧嘩強いから大御所にもガンガンいけるんですね」

春「最悪こぶしで解決しようとするから」

上「そんなわけあるか!」

 

若「ボキャブラと改名の間がちょっと空いてるんですけど?」

上「あれは地獄だったね。毎月ライブやってたから。ネタと企画のライブだったからネタ合わせもよくしてた」

若「ガハハキングも4週で終わったんですよね」

上「それは事前に知ってて。海砂利さん出ませんか?ってオファーが来たんだけど10週勝ち抜くネタなかったから断ったんだよ。そしたら実はこれ4週で終わるんですよって言われて。4週で終わったらあいつら残念だったなってみられるぞって言われてよしやろうと。4週ならいけるぞと」

 

若「くりぃむさんは楽屋でよく話してますよね。オレらほとんど話さないんですよ」

上「え、お前ら仲良いじゃん」

若「お笑い突き詰めてる系のコンビは話さないイメージがあるんですけど、それを春日がやるんですよ。楽屋で話さなくて本番でも話さないんですけど」

上「仮死状態じゃねえか」

若「え、どんなこと話すんですか」

上「今日話してたのは、モノマネ芸人の人ってなんで自らやりたがるんだろうなって思ってさ。それを有田と話してたかな。別に否定ではないけど有田から返ってきた答えは否定的だったわ(笑)」

上「こないだはね、2時間半くらい空く番組があってさ。そしたら有田があのさ、上田が将来総理大臣になるとするじゃん。って言い出して。なったらオレを官房長官にしてほしいって。それでその後、オレが記者になって有田が官房長官として話すっていうミニコントをやってたのよ」

若「え~二人でですか」

上「そしたらそのうちコンコンって鳴って(楽屋のドアが)、お待たせしましたってADが来たんだけどオレらちょっと待てと言ったからね」

オ「え~~~!」

上「2時間半やってたのよ」

若「変ですよ。異常コンビですよ」

上「普段は1時間話してたら有田が58分話してるかな。オレはほとんど相槌くらいで」

若「ただただ楽しいから。ただただ仲良いからやってるんですね」

上「お前らは話さないの?」

若「オレは全然話したいんですけど春日がね」

上「何でよ」

春「いやなんか本番じゃないし・・」

若「これ上田さんが来てるからこんなこと言ってますけどホントはオレと話しても金が発生しないからって言ってるんですよ」

上「お前普段着でこいや。よそいきどころかハロウィンみたいな格好じゃねえか!」

ラスタカラーのTシャツを弄る上田さん。流石の例えツッコミです。

 

くりぃむしちゅ~のコンビ仲はオードリーもいちいち驚いており、有田さんが結婚する時は上田さんの家で紹介兼ねて食事会を行い、ペケポンという番組では共演者のタカアンドトシと収録日の朝、くりぃむとタカトシの4人でゴルフしてボケチームとツッコミチームで分けて昼飯かけて勝負してたなど仲良しおじさんエピソードを話します。

若「春日、ナイツといける??」

春「いや~ちょっと」

上「誰がキツイの?」

春「まあ若林さん・・」

若「納得いかないんですよね。喋らないだけのリターンが欲しいんですよ」

彼らが楽屋コントをする日は来るのでしょうか。

 

若「上田さんって弄られて嫌なことってあるんですか?」

上田さんはないと言います。それどころか、後輩には失礼なことを言っても後で謝ってほしくないそう。

もちろん上田さん自身もそれを実践しているようで「笑いもとって常識人だと思われたいなんて卑怯だ」と語っています。

上「オレは性格が悪いと思われても嫌われてもいい。ただここはごめんなさい。笑いを取りに行きますという感じなのよ。常識よりも目先の笑いを優先してしまう人間だから。カッコいいこと言っちゃうかもしれないけど地獄に落ちる覚悟もしてるから」

僕はどこか安堵したような気持ちになりました。

上田さんはGoingでもおしゃれイズムでも笑いはとってるけど、芸人というよりはタレントなんですよね。だからこうして芸人としての気概や信念を持っているということを知ることができて、良かったなって単純に思ってしまったのです。

上「若林はお笑いナタリーばりに聞いてくるけど春日はオレにもっと興味を持てよ」

春「上田さんがもっとアピールしてください」

上「ごめん、オレのポリシー曲げるけどお前は終わったら謝りに来い。オレの住んでいるであろう方向を向いて毎日謝れ」

 

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その後も若林さんの質問は続きます。クイズ番組で俳優女優の扱いがわからない、モノマネ芸人にモノマネする人の名前でふりたくない、ゲストの知ってることを初見の感じでみないといけないなどかなり上田さんの手の内を知る質問を繰り返していました。

他のラジオであればリスナーから質問を募集するところですが、この日は全て若林さんからの質問でした。

リスナーと交流しない、意見を仰がない、お金を貰い、公共の電波を使って自分が聞きたいことを聞く。一見するとワンマンラジオのように感じられますが、この日の放送は気がついたら2時40分を過ぎ、若林さんが「ということでメイウエダーさんでしたー」と言っていたほどあっという間の出来事でした(寝ていたわけではなく)。

他の番組を否定するわけではもちろんないですが、パーソナリティの個人的な質問だけで放送が終わる時は、そのパーソナリティの相手に対する興味がなんらかのメーターを振り切った時なのかなと。そこにはパーソナリティの熱があり、お笑いが好きというフィルターを潜り抜けた人達だけを引き込み、僕たちはついつい聴き入ってしまうのではないでしょうか。

 

DOOR

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くりぃむしちゅーのANNエンディングテーマ夢で逢えたらはこちらから。

 

オードリーのオールナイトニッポンは通常回が一番面白く、スペシャルウィークもゲストは不要という意見をたまに耳にします。かつてはショーパブ芸人やオードリーと同事務所の芸人が多かったのですが、最近は千鳥ノブさん、ふかわりょうさんなど若林さんが本当に話を聞きたいお笑いモンスターが多く、正直かなり面白くなったと思います(オードリーの友達谷口さんが出演した時は死ぬほど笑ったのでもう一回出てほしいです)。

ゲストに有名な人を呼ばないというのは前ディレクターよしきさんの意向だったと思いますが、今後も今の路線を貫いてほしいなと密かに願います。

 

ショーパブ芸人の皆さんには申し訳ないですが。。