メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZOのOMOIDEと感想。

8月17日から18日未明にかけて北海道石狩市で開催された「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO」(以下ライジング)。本来であれば16日も開催される予定だったのですが、日本列島を超大型の台風10号が襲い、残念ながら21年の歴史で初の中止となってしまいました。今回のライジングでは昨年約10年ぶりに活動再開を発表した「ELLEGARDEN」と、同じく昨年約16年ぶりに活動再開を発表した「NUMBER GIRL」という伝説的両バンドが一緒に出演するという日本国内のロックキッズなら誰もがよだれを垂らしながら飛行機に乗って行くようなラインナップが並びました。

 

しかし・・・

16日が中止になったことでNUMBER GIRLの復活も台風と一緒に吹き飛んでしまいました。僕も2月くらいから待ちわびていただけにかなりのショックを受けましたが、我々よりちょっと上世代のリアルタイムで聴いていた「ガチ勢」達はそれ以上にショックを受けていたことでしょう。仕方ないですが僕たち“90年代前半生まれの青春”ことELLEGARDENが出演する17日を楽しみに、キャンプも行わないのでせっかく買ったテントと寝袋を家に置いて、割と身軽な格好で参戦することにしました。

 

 

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会場に着くまでは最寄りの駅からバス移動。乗車に1時間近く待ったところで帰りたいモードになっていましたが、1時間半待った頃にようやく乗車可能に。

到着した会場はさすが北海道、広すぎです。公式HPではあるステージからメインステージまで徒歩30分と記載がありました。東京なら2、3駅ほど歩いてもおかしくありません。

個人的にテントは諦めたのですが、テント勢はかなりの多さ。中ではBBQをしたり、ビールを飲んだり各々楽しそうに過ごしています。ちなみにこの日は前日の嵐からうってかわり、台風一過の晴天で、絵に描いたような“フェス日和”だっただけにその光景に眺望のまなざしを向けていました。テントの中で音楽も聴けるしこれはもしや最高なのでは?と感じたのはいうまでもありません。

 

最初は「RED STAR FIELD」というところへ「フジファブリック」をみにいきました。STAR、SUGER!!などフェスお馴染み曲をまじえ、4曲目は東京。グルービーな演奏と山内さんのラップがカッコよかったです。そして最後は「若者のすべて。先日、Mステにもこの曲で出演した効果なのかイントロが流れた瞬間「おおっ」と歓声が沸きあがり、そこにいた誰もが聴き入っているように思えました。流石ですな。

 

若者のすべて

若者のすべて

 

 

続いては「never young beach」を聴きながら「HAPINESS テントサイト」へ。ここはどこか異国感のある雰囲気で、東南アジアっぽい雑貨屋や弾き語りができるようなスペースなどがありました。公式サイトの情報を元にすると、メインステージからは30分以上かかるようでしたが意外と15分くらいで到着してしまいました(フジファブリックが出演した場所からメインステージを通って歩いたので実際はさらに時間はかかっています)。それでも随分遠いですが雰囲気が違って楽しい場所です。

 

そのメインステージ「SUN STAGE」ではクリープハイプが出演予定でしたのでまた15分かけて闊歩して会場へ。いつも通り、無音で登場し、Gt.Vo尾崎世界観さんが「やりますか」と短く声を発すると観客がどっと湧き上がります。すかさず「SEXの話です」と言うとBa.長谷川さんのベースが唸り、さらに観客は悲鳴を上げていました。終盤で一斉に叫ぶいつもの「SEXしよう!」も盛り上がっていました。ただ、その直前に「こうしてみるとテントがアレにみえます」と世界観さんはかましていましたが軽くすべっていましたね。。連れも多い中でも関係なく下ネタを挟むあたりはぶれずに流石だなと思いましたがちょっときつすぎた印象です。

 

HE IS MINE

HE IS MINE

 

 

そんな軽すべりした世界観さんを横目に、早々とその場を後にし、向かった先は屋根が設けられ、少し大きめのテントにも見える「def garage」。「赤い公園」を見るためです。クリープハイプはフェスなどでよく見ることができますが赤い公園はレアですからね。実際、彼女たちを見たのは去年のBAY CAMP以来です。

今回のセトリは新曲がほとんどを占めていました。「Highway Cabriolet」が唯一曲と曲名が一致するくらいでしたが(ポップでオシャレで大名曲です)、それでもどこか惹き込まれる魅力があるんですよね。昨年新たに加わった石野理子さんも元アイドルだけあって可愛いし、というか他のメンバーも可愛いしおじさん達が集まっているのも頷けます。津野さんのギターは今日も最高でした。

 


赤い公園「Highway Cabriolet」Music Video

 

続いても休む間もなく「EARTH TENT」へ。昨年復活してぬるっと活動を続けている「the telephones」を見ました。こちらも屋根があり、ちょっと大きめのテントなのですが、彼らにかかればテントは「DISCO」になります。

一曲目は「猿の様に踊ろうぜ~」という甲高い声から始まった「Monkey Discooooooo」。会場に入りきらない観客達が思い思いに踊っていました。僕も人目を気にして遠慮がちに身体を動かします。流石に20代も後半に差し掛かると真昼間から一人で何も考えずに踊るのは難しいのです。

中盤に差し掛かると石毛さんは「こっからホントにやばいよ。こっからはDISCOしか言わないから」「みんなでDISCOの向こう側へいこうぜ」など半分宗教みたいなことを言っていました。まあ実際宗教ですよね。テレフォンズが流行った頃は若者がDISCODISCO言いながら踊っていたのですから。

そして終盤にはキラーチューン「urban disco」を投下。「アイアムディスコ!」ってみんなで叫ぶところが最高です。途中syn.ノブさんが満員のはずの会場を走り回り、外まで出てくるという嬉しいサプライズもありました。歌って踊って笑ってというテレフォンズらしい時間でしたね。

ちなみにセトリは、1曲目がディスコって言うやつで2,3,4曲目がディスコっていわないやつ。5曲目以降はディスコって言うやつでした。

 


the telephones - 「urban disco」(PV)

 

テレフォンズの終了後、しばし休憩。北海道ですがなぜか近江牛バーガーを食べたり、北海道ならではのジンギスカン丼を食べたりしました。

その後はここまで唯一行っていないエリアがあり、そこに行くことにしました。両脇を森に囲まれ、人里はなれた場所にあり、森を抜けるとそこは約束のネバーランドに出てくるゴールディポンドのような、デジモンで言えばピノッキモンが出てくる世界のようなどこかおとぎ話チックな光景が広がっていました。そのエリアのメインステージ的存在「BOHEMIAN GARDEN」では「Homecomings」が演奏中でした。夕暮れ時のゆったりとした時間帯にとてもマッチした歌声と曲でした。

そこでしばらくボーっとしているとすっかり夜も更け、遂にあのバンドが登場する時間が迫ってきました。そのバンドが登場する約1時間前の20時過ぎにSUN STAGEを訪れると既にその名前が書かれたTシャツを纏う妙齢の男女が続々と集まっているところでした。万全の状態でこの瞬間を見届けるためか男子トイレまで並んでいる始末。仕方なくステージに戻り、後方で待機していると続々と同じTシャツを着た人が前に入っていきます。もう入れないだろと思うのですがそれでも続々と。少し肌寒くなった北海道の夜でしたが、これだけ体温を感じるとむしろ暑苦しくなります。

しかしこの時間がどこか異様で明らかに他のアーティストとは雰囲気が異なっていました。「いよいよ見れるんだ」という期待と興奮が合わさって緊張もあるでしょうし数万人の、さまざまな感情と想いがこの空気を作り出しているのでしょう。

そして開始5分前。そんな緊張の糸を切るかのように花火が打ちあがりました。人々は張り詰めていた糸を一瞬緩み、花火に目をやります。ただ、ほとんどの人は1分も立たないうちに再びステージに目を向け、彼らの登場を今か今かと待っていました。

 

そして花火の余韻も冷めてきた定刻の21時。ステージが暗くなり、この日一番湧き上がる歓声。バックドロップに髑髏のエンブレムが下りてきた時、遂に「ELEGARDEN」の4人が姿を現しました。

しばらくの静寂に固唾を呑む一同。果たして一曲目は。

数万人が4人の動きに注目する中、細美さんと生方さんのあのギターリフがかき鳴らされました。

ほぼ同時に歓声が沸きあがります。

「Fire cracker」です。

観客達は頭をかき回したり、手を挙げたり、ぐっと聴き入っていたりそれぞれの楽しみ方をしていました。

続いて「spece sonic」、さらに「モンスター」、「高架線」「supernova」などを披露。かつて高校生の頃、自室で見ていたYou Tubeの世界が広がっていて(細美武士声も見た目も全然衰えてないな化けもんか)と思いました。本人は今年で46歳になったということについて言及。観客から「みえなーい」と言われていましたが、「近くで見ると46だよ。最近は老眼でさ、どんぶりの中身が全然みえねえんだよ」と話していました。

こうやって飾らずにありのままの自分をさらけ出すのは彼らしいですよね。もちろん、見た目も声も僕たちが想像もできないような努力を重ねているのでしょうが。その後も「Pizza Man」「風の日」「The Autumn Song」「金星」「Red Hot」など俄然盛り上がる曲を次々に投下。曲間で近くにいた観客が「全部知ってるわ」と言っていたのが印象的でした。自分もそうです。

後半に差し掛かり、「ジターパグ」「Salamander」「虹」といった楽曲も披露。ジターパグはなんか泣けてきましたね。他の曲もそうなんですけど、10代の頃の景色が蘇ってきて、特にこのジターパグは通学バスの光景とか思い出してしまってなぜか感傷的な気持ちになってしまいました。

そして楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後には「Make A Wish」「スターフィッシュ」を演奏して終了。周りからも「高校生の頃思い出すわ」「青春だ」と恐らく僕と同世代くらいの男女がノスタルジックな感想を語り合う姿が見られました。彼ら彼女らは大学行ったらエルレのライブ行くんだって思った矢先に活動休止が発表されて絶望した人たちかもしれません。というか自分の周りもエルレ好きだけどライブには行ったことないと言う人達ばかり(もちろん僕もそう)なのでここにいた20代後半くらいの人たちにとっては「念願叶った」という言葉が似合います。

自分の勝手な思い込みですが、ここにいた多くの同じような境遇の同じようなことを思っている人たちと同じものをみて同じような感動を得ることができたことが素直に貴重で良い経験ができたなと感じました。

細美さんは確実に丸くなっていて、各方面への感謝の気持ちを述べたり、後ろで見ている人たちに「お前らがどんな顔してるのかって見てみたいんだよ」と言っていたり、自分以外の3人のメンバーが楽しければそれで良いといった発言をしたりしていました。一言求められてキングカメハメハディープインパクトが死んでしまったことになぜか言及していたBa.高田さん、淡々とアルペジオを弾きながらコーラスもさらっとこなすGt.生方さん、細見さんの後ろで誰よりも楽しそうにドラムを叩く姿が印象的だったDr.高橋さん含めて本当にカッコいいおじさんたちでした。

 

2008.09.07 STUDIO COAST [DVD]

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ELLEGARDENでほてった身体を冷ますように、インストバンドtoe」を見に行きました。ELLEGARDENが王道ならば彼らはカウンターの音楽。エルレの裏ではキュウソネコカミが「細見武士好き~」とサブカル女子を一曲目から演奏していたようですが、本当のサブカル女子はtoeのようなバンドを好む人たちなのではと埋まりきった会場の最前面に陣取る人たちを見ながら思ってしまいました。

 

しかし、時間の都合上、ものの数分でその場を後にし、フジファブリックぶりのRED STAR FIELDに向かい、「銀杏BOYZ」を見ることに。既にライブは始まっていて、この日はギターが2本の5人体制。リズム隊は“後期andymori”の二人が担当していました。この日の峯田さんはキレッキレでした。細美さんやトリで登場する「Dragon Ash」のkjさんはこの日見てかなり丸くなったなと感じましたが峯田さんは未だに“ヤバイやつ”で未だに女性への強い憧れを持つ彼の目は完全に“イッていました”。Twitterをやれば女とヤれるのか?と聞いてしまったり、高校野球をTVで見ている時に抜かれる女子高生に必要以上に想いを馳せたりという変態性に満ちたMCの後に披露されたのは「SKOOL KILL」。10年以上前の名曲ですね。しかしそんな感慨にふける間もなく、峯田さんは暴走を続け、観客席に飛び込みます。カメラは峯田さんを追うも、なかなかその姿を捉えることができません。(大丈夫か。また脱いじゃったりするんじゃないか)ということも頭をよぎりましたがそれは大丈夫のよう。

観客に混じり、一緒にモッシュをしてステージに向かって「君のことが大好きだから~」と歌っているのが最高でした。笑いました。なぜ観客目線で歌っているのかと。。

その後は「恋は永遠」「いちごの唄」と新しい曲を披露していましたが、この辺で彼らの持ち時間はそろそろ終わりでした。「夢で逢えたら」「baby baby」聴きたかったけど最近はやっていないことが多いから仕方ないかと思い、その場を後にして「mol-74」というバンドを見に行きました。

道中、「My hair is bad」の「アフターアワー」「真赤」などを聴きながら夏を感じ、mol-74ステージへ向かいました。mol-74はイメージ的には北欧系のさっぱりしたような音楽で、銀杏、マイヘアのアツさと暑苦しさを冷却してくれるような存在だったように思います。MCもおとなしいですが、すかしているわけでもなく、個性は足りないかもしれませんが応援したくなります。

 

夢で逢えたら

夢で逢えたら

 

ラジオリスナーとしては是が非でも聴きたかった一曲。

 

mol-74が終わると、北海道の夜の寒さが急激に襲ってきました。そこで「あったまるな~」と8月に言うとは思いませんでしたが温かいそばを食べて一瞬休憩。

マイヘアはまだ演奏を続けていました。「戦争を知らない大人たち」が聴こえてきて、きっとこの時期だからこの曲なのかなと思いながら先ほどの銀杏BOYZのセトリを“一応”確認してみました。

するとなんと僕が会場を立ち去った直後、夢で逢えたらとbaby babyを演奏しているではないですか!悲しみに暮れて「どんだけとがっててもいいからタイムスケジュールは守ってくれよ~」と嘆いているとマイヘアの「グッナーーイ」という歌が聴こえてきました。

辛い。辛すぎる。これはだいぶ引きずります。

色々な事情があったのかとは思いますがただでさえこの過密スケジュール。持ち時間は守ってほしいものです。。

 


mol-74 - エイプリル【MV】

 

 

そんな気持ちをある程度中和してくれたのは次の「OGRE YOU ASSHOLE」でした。正直名前くらいしか聴いたことのなかったバンドでしたが、彼らが巻き起こす耳を劈くような轟音はとても気持ちがよく、心地よい浮遊感も感じました。知っている曲はありませんでしたが、二本のギターとベース、ドラムの演奏自体がとてもかっこよく、この時間帯にもピッタリ。この時のグツグツとしたやるせない想いを浄化して洗い流してくれるような音と演奏でした。

 

そんなオウガで気を取り戻した後は「UVERworld」のパフォーマンスを見るためにメインのSUN STAGEへ。今日の∞さんはどんなMCをぶちかましてくれるのか、少し後ろの方で見ているとメンバーが全員登場した後、ダッシュでステージに舞い降りる∞さん。定位置についた瞬間、「touch・・off」と噛み締めるように言葉を放っていました。アニメ約束のネバーランドのOPテーマとして採用されたこの曲で深夜1時過ぎにも関わらず湧き上がる歓声。10年以上前から第一線で活躍し、毎年のようにタイアップ楽曲を制作している彼らからしたら当然のことかもしれませんが、∞さんは感謝の言葉と全力を出し切るということを今日もアツーく話していました。

セトリに関してはUVERworldの今を見てもらうために最新曲がほとんどでしたが中盤終わりくらいに「好きだよと~」と歌い出す∞さん。バンド初期の名曲「君の好きな歌」です。ロッキンで演奏していたのでもしかしたらと思っていましたがありがとうございます。懐かしすぎる。

この日の∞さんはやっぱり∞さんでまるで歌詞のようなMCです。「信じられねえぜ。こんな時間にこんなライブができるなんて」「これがオレの人生最後のライブ・・かのようなあ!」などアツいアツい∞さんでしたが、最後の方には「さっきみんなのとこに飛び込んだとき、オレの脚さぬるっとしたかもしれないけどあれマッサージクリームだから。手についっちゃった人は自分の肩とかに塗ってもらって・・」とはにかみながら普通のことを話す姿に彼の素を見たような気がしてどこか嬉しさと、四六時中アツいこと言っているわけないよねという若干の安心感を覚えました。

 

 

この後はいよいよ大トリ「Dragon Ash」の登場です。しかし、寒すぎてちらほら帰ってしまう人も見受けられます。この寒さと眠さであれば仕方ないですが、僕はたとえ凍え死んでも陽が昇る“ライジングサン”までは見届けようと思いました。

定刻の午前3時半を回り、メンバーが登場すると当時に「ビバ!ビバ!ラレボリューション!ビバ!ビバ!ラレボリューション!」という声がスピーカーから聞こえました。なんと一曲目から「viva la revolution」とは。革命を起こすというようなテーマなはずなのに反面、穏やかな曲だなと初めて聴いたときの記憶が思い出されます。相変わらず良い曲で相変わらずkjはイケメンです。

その後はカバーあり、ゲストありのロックサウンド全開の曲をひたすら演奏し、早朝の観客を沸きあがらせます。空が少し明るんだ頃には「静かな日々の階段を」が演奏されました。「迎える朝変わらずにまだ陽はまた昇りくりかえしていく」と歌詞もそのサウンドも明け方にピッタリの曲です。こんなにも人生を俯瞰で捉えていて内に秘めるアツさも感じられ、それでいてしっかり韻も踏んでいる歌詞を当時20歳そこそこで書いているという事実に驚愕します。

その後は観客が暴れまくるサビ前、「怪我すんなよ」の一言に痺れた「百合の花咲く場所へ」、kjの煽りにより多くのダイバーを出すことで有名な「Fantasista」などの人気曲を投下。いつもは「もっと来い」「聞こえねえよ」などと煽り倒すkjですが、この日は満面の笑顔で時折ウンウンと頷きながら満足そうな顔をして客席を見つめていました。

そして最後のMCで「泥塗っちまった俺達のためにこんな時間まで残っていてくれてありがとうございます。またイチからライブハウスから出直します」と語り、すっかり青白くなった空に相応しい「陽はまたのぼりくりかえす」を披露。個人的に8年位前、オードリーのオールナイトニッポンで若林さんが夜間大学生の頃、この曲を聴きながら通学していたというエピソードを思い出しました。

 

陽はまたのぼりくりかえす

陽はまたのぼりくりかえす

 

 

オードリーのオールナイトニッポンといえば、僕はリトルトゥースTシャツを着ていったのですが、序盤にパリピっぽい女性に声をかけられて一緒に写真を撮ってしまいました。突然の出来事に驚いて、コミュ力が欠如している僕はなにも面白いことも言えず、ただ質問に答えていただけでした。悔しい。聴いているラジオも被っていたりしたので本当はもっと色々話したかったのですが、ラジオリスナーなんてそんなもんです。

 

話をDragon Ashに戻します。

そんな美しい光景のまま、Dragon Ashのステージは終了。袖に帰っていき、代わりに主催者の方が挨拶を始めます。しかし、それをさえぎるように朝5時のエゾロッカーたちはアンコールを求め、拍手を始めます。主催者伝えに「今日は終わり」とkjが言っても鳴り止まない拍手。それだけ誰もが心打たれるステージだったということでしょう。

kjのかわりに細美さんがなぜか登場し、「アンコールってのは来るか来ないかなんてわかんないもんじゃん。全力でやったら来るかもしれないじゃん。だから全力でやれよ」と言ってさらに促します。しばらくアンコールを続けていても出てこないので、(これもしかしてキレてない?)と思ったのですがその時「乾杯してたんだけど」と苦笑いでやってくるkj。良かったキレてない。なぜかこちらがビビッていました。

 

ギターを持ち、演奏したのは「THE HIGH-LOWS」で「日曜日よりの使者」。「素敵な日曜日なんで」と語りながら歌うkjのなんとカッコいいこと。これで終わりかと思いきや「煽ったんだから!」とkjに言われ、ギターを持たせられる細美さんとその場にいた「BRAHMAN」の「TOSHI-LOW」さん。そして演奏されたのは「THE BLUE HEARTS」で「青空」。この瞬間、東の山から朝日が顔を出し始めました。綺麗でしたね。晴れてよかったです。

 

 

こうして色々ありましたがなんとか大団円で終了した今年のライジングサン。

初めて参戦したのですが、ざっくりとした感想はこちら。

・とにかく広い。疲れるけどその分、飽きることはない。ちなみに20キロ以上は歩いていました。

・ご飯が旨い。メニューが豊富すぎて食べきれない。ザンギ食べたかった。

・夜が寒い。Tシャツとパーカーともう一枚インナーがほしい。

・テントでビールの見ながら流れてくる音楽を聴いてるの楽しそう。

・朝日が綺麗過ぎる。

・出演しているアーティストのライジング愛がすごい。

 

結果、来年も行きたい。

 

野外フェスなんて誘われない限り行くことはないと思っていたんですけど、このフェスはお金の余裕さえあれば来年も行きたいと思ってしまいました。NUMBER GIRLを今年見ることができなかったという悔しさもあるのでその無念を晴らすためにも是非。

向井さんもライジングに出たいとはっきり言っているので期待せざるを得ません。

そして、来年は台風の参戦はご遠慮してほしいです。。