メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

佐久間宣行のオールナイトニッポンZERO 〜青春コントクソ野郎 東京03飯塚さんの異常な愛情 12月12日放送〜

全お笑いファンを狂喜乱舞させたアンタッチャブルの10年ぶりの復活。

歓喜に沸いたのはお笑いファンだけではなく、芸人達も同じだったよう。久々の新作漫才を披露した「THE MANZAI」の裏側ではほぼ全ての芸人がアンタッチャブルの楽屋に集結し、その復活をみんなで祝福したといいます。

 

そんな中、ネット上ではアンタッチャブルの復活を祝する書き込みと一緒にある一枚の画像が拡散されていました。

売れない頃からアンタッチャブルと苦楽をともにし、二人のことを”怪物“と表現していた、コントで勃起する男こと東京03の飯塚さん。拡散されたのは、彼があるテレビ番組でコンビ活動休止中の柴田さんを前に「アンタッチャブルはオレの夢なんだよ!」と言い放ったときの画像です。

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この台詞を叫んだ番組とはテレビ東京系列の芸人のオアシスこと「ゴッドタン」。そのプロデューサーである佐久間さんのオールナイトニッポンでは、今週そのコント射精男飯塚さんが出演するというなんともタイムリーな回でした。

 

 

飯塚さんと佐久間さんの関係性は2005年頃から始まり、以来、10年以上も番組やライブなどで仕事をしてきたようです。二人ともお笑いに対する熱と若い頃からの思い出が積み重なり、この日はめちゃくちゃアツい放送になっていました。

憧れのバナナマンのことや、ユニットコントに対する憧れ、佐久間さん演出で飯塚さんなど芸人が終結したウレロとその共演者に対する想い、近年の若手芸人の評価や自分たち東京03についてやもちろんコントのことなど90分間全てがハイライト。濃厚すぎて胃もたれするくらいですが、コントが好き、お笑いが好きという人であれば必ず楽しめる内容になっていると思います。

 

 

個人的に一番聴きたかったのはやっぱりアンタッチャブルについて。早速序盤で話していましたが、この二人が飯塚さんだけじゃなく、人力舎、さらには東京芸人みんなから実力を認められていたのだということが良く分かります。

佐「アンタッチャブルはやっぱりすごかったですか?」

飯「すごかった。期でいうと養成所の一個後輩なんだけど、最初に学校でネタを披露してたときにはもう完成してたもん。絶対売れると思ってた」

佐「そんなアンタッチャブルM-1で優勝した時はどんな気持ちでした?」

飯「優勝した時の前の年の2003年に敗者復活から上がってきた時にオレ家のテレビで見てたんだけど、あ、遂にアンタッチャブル来るなって思って。それで、決勝行ってしっかり結果出してほんとすごかった!」

佐「僕も2003年のM-1もう一回見直したんですけど、敗者復活でアンタッチャブルが上がってくるとき、小木さん(おぎやはぎ)がめちゃくちゃ喜んでるんですよね。あれはもうみんながオレたちのアンタッチャブル面白いぞって思ってるんですよね」

飯「だってあんな二人とも怪物っている?すごくない!?」

佐「(小声で)いないですすごいです」

飯「だから身内びいきかもしれないけど、オレの中で漫才のNo.1はアンタッチャブルなんだよね」

 

これは、10年ぶりにアンタッチャブルの漫才を見て号泣してしまう気持ちも良く分かります。

黎明期だった当時の人力舎の中で期待の若手がアンタッチャブル。その二人が大阪勢、吉本勢がほとんどを占めていたM-1においてあの大活躍です。もしかすると人力舎だけでなく、非よしもとである東京芸人全ての希望だったのかもしれません。

それこそ「アンタッチャブルはオレたちの夢だった」につながるわけですね。

 

 

このアンタッチャブルの話以外ではほとんどがコントに関する話でした。佐久間さんは冗談交じりに「飯塚さんはコントしかないから」と言っていましたが、案外、冗談じゃないのではというくらいにコント&コント。

「オレの中のコントオブゴッドはバナナマン」から始まり、ウレロで共演している劇団ひとりバカリズム、先日一緒にコントを演じたハナコかが屋空気階段、そしてその合同コントのネタを三組全て書き分け、東京03の負担を増大させるものの、飯塚さんの「誰にもできないことをやってきて今のオレらがあるんだよ」という一言に号泣してしまったオークラさん。などなど。。

ゾフィーやザ・マミィという少しマイナーな第7世代にも言及し、「この世代は笑う犬に影響されてるから“陽”の笑いになるんだよね」という話が興味深かったですね。

かが屋とかは哀愁を出してくるコントが多いようにも思いますが、確かにみんなハートウォーミングというかほっこりするようなオチに向かっているという印象があります。

相方同士で普通に話したりするこの世代ならではの仲の良さも影響しているのでしょうか。

 

第20回東京03単独公演「不自然体」

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青春コントクソ野郎こと飯塚さんはその名の通り、未だにコントを通じて泣いたり怒ったり、喜んだりと40代半ばのおじさんとは思えない毎日を過ごしているのでしょう。

東京03のライブに夫の堺雅人さんと一緒に通っている菅野美帆さんは楽屋挨拶で東京03に対し、「いいな~」と言っていたようです。「いいなの意味が分からないけど自分もコントをやりたいってことかな」と飯塚さんは言っていましたが、こんなに楽しそうに人生をかけて何かに取り組んでいるということに対して羨ましいと思っているのかなと感じました。キラキラして見えたんだろうな〜。

 

先日のオークラさんゲストの東京芸人お笑い第5世代の続編のような今回の放送。最終章として、おぎやはぎバナナマンがゲストに来るという局の垣根をぶっ壊すような放送があれば最高ですけどね。