メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

佐久間宣行の東京ドリームエンタメラジオを聴いて正直オールナイトニッポンよりも向いてると思った。

聴取率週間であるスペシャルウィークニッポン放送がその一翼を任せたのがテレビ東京ディレクターの佐久間宣行さん。レギュラー番組の深夜3時からのオールナイトニッポンZEROに加えて火曜日から金曜日まで「東京ドリームエンタメラジオ」というちょいダサタイトルをつけ、豪華ゲストを呼びながら気になるエンタメについて語り合うという番組が20時から22時まで放送されています。そのMCを今なぜかニッポン放送で一番推されている佐久間さんが務めることになりました。

 


スペシャルウィークのゴールデンの時間帯に火曜金曜でパーソナリティを任せるのがテレビ東京のディレクターで、そのエンディングテーマが相対性理論の「テレ東」。この2時間だけはニッポン放送テレビ東京に支配されている時間です。

 

テレ東

テレ東

  • アーティスト:相対性理論
  • 出版社/メーカー: MIRAI records
  • 発売日: 2014/02/28
  • メディア: MP3 ダウンロード
 


ただ、やっぱり佐久間さんのラジオは面白いです。知識が豊富でトークも上手いし、芸能人やテレビの裏側は聴いていて興味深いことばかり。
特に19日の秋元康さんとのトークはアイドルにそんなに興味がない自分でも「へ~」と思わず聴き入ってしまいました。
佐「坂道シリーズはAKBのライバルとして元から考えてたんですか?」
秋「AKBは元々ソニーからCD出してたんだけどソニーが売れないって判断して切ったんだよね。それでキングレコードに行ったんだけど」
佐「あーそうですね」
秋「そしたらめちゃくちゃ売れて。で、その後、ソニーの担当の人がすいませんって頭下げてきたの。ぜひうちでもなんかやってくださいって。じゃあ一個だけ条件があるって言ってソニー時代の楽曲を集めたCDのタイトルを『逃した魚』にしたんだよね」
佐「ハハハハハ。そう、これすごいタイトルだなって思って」
秋「それでその後、かわいそうだなって思ってソニーから乃木坂をデビューさせたんだよね」
アイドル好きな人なら知ってて当然なのかもしれないですが、そんな裏話があったとは・・とアイドル事情に疎い僕はそう思いました。

 


佐「あと、欅坂とかすごいロックな感じで売り出してますけどあれは元々決まってたんですか?」
秋「いや、あれは元々タイアップが決まっててその社長から明るい曲でって言われてたんだけど、彼女たちを見てたら大人が嫌いなんだろうなって思って。それで書いたのが『サイレントマジョリティ』なんだよね」
佐「え~」
秋「それでその社長さんも気に入ってくれたから良かったけどね」
佐「なるほど。あと日向坂は名前が変わってすごくよくなりましたよね」
秋「ファンが作り出していくっていうパターンもあって。ファンからはとにかく彼女たちのハッピーオーラがすごいって言われたからね」
秋元先生のトークなんてめったに聞けないし、アイドルをたくさん作ったおじさんくらいにしか認識してなかったですが、面白い話たくさんしてました。
あと、佐久間さんが大好きなようで、「秋元さんのドリームエンタメは?」という質問に「佐久間」と答えていました。いよいよ裏方の人間までプロデュースしようとしています。

 


この番組、毎日異なるゲストをもってくるわけですが、前半後半でゲストが異なり、前半は極楽とんぼ(今回は加藤浩次インフルのため山本さんだけでしたが)や秋元さん、東野幸治さんなど割とベテラン勢とトークをして、後半はハナコ、EXITなど若手芸人と語り合います。こんな贅沢なことスペシャルウィークでしかできないと思いますが、佐久間さんのブッキング力もあるんでしょうね。実際、秋元さんは佐久間さんの頼みだからっていうところはあったでしょうし。

東野さんとのお笑いとテレビ、ラジオに関する深いトークも最高でした。

 


そう考えると、ニッポン放送はこの他局のおじさんディレクターを手放すわけにはいかないはず。しかもこの知識量と裏方とは思えないトーク力を持ち合わせているわけで、今後もニッポン放送と佐久間さんの癒着は続いていくでしょう。

 


出来ることであればこのまま深夜でバリバリオールナイトニッポンをやって、深夜3時にそぐわないゴリゴリに豪華なゲストを呼んで、ガンガンミュージックソンとかやっちゃったりする佐久間さんをみていたいのですが、問題は佐久間さんが44歳のテレビマンだということです。
体力的な問題もありますが、ここは若手芸人に譲るというのもおじさんの役割かと。実力で乗り越えろ!というロックな声聞こえてきそうですが、若手芸人の登竜門であるゴッドタンを作った怪物に今の若手が勝てるとは到底思えません。。
佐久間さんのラジオを引き続き聴きたいけど若手のラジオも聴きたい・・そう思っていたところでこの東京ドリエン。
あ、、佐久間さんはこれでいいじゃん。いや、これがいいよ!
僕はそう思いました。

 


オールナイトニッポンにつきものである下ネタメール。正直、佐久間さんが読む必要ない気がしませんか。
それよりもこのドリエンのように佐久間さんの得意なエンタメの話をしたり、たまに豪華ゲストを呼んでフリートークしたりする方が絶対に面白い。深夜で面白かった人や番組がゴールデンに上がってつまらなくなる場合は往々にしてありますが、このドリエンと佐久間さんではそれは感じませんでした。
というか、、オールナイトニッポンがそもそも若者向けのコンテンツだし、さらにこれから売り出そうとする新進気鋭の若手が集まるZEROの枠を同じおじさんが2年もやるのはどうなのか・・そんなことをふと思ってしまいました。

オールナイトニッポンZEROの枠を継続しても、万が一昇格しても、はたまた別の枠でパーソナリティを務めるにしても週4日で聴いてみて(まだ3日ですが)わかったことがあります。
佐久間さんの声は週1日で十分ですね。。そろそろ元テレビ朝日宇賀なつみさんみたいな落ち着いた女性の声が聴きたくなってきました。