てかこのギャラクシー賞って何?すごいの?
7月2日、2019年度のギャラクシー賞優秀量、大賞が発表されました。日本全国のテレビ、ラジオに関する錚々たる番組、人が受賞に至りました。
「オードリーのオールナイトニッポン~むつみ荘から最後の生放送~」も既報の通り入選はしていたものの、今回惜しくも受賞を逃し、ファンにとっては悔しい結果となってしまいました。
発表! 第57回ギャラクシー賞 https://t.co/D4dLNZBDPl @YouTubeより
— 太田光代 (@ota324) 2020年7月2日
春日さんではないですが、ギャラクシー賞ってすごいの?と思っている人も多くいるのではないでしょうか。僕もそうです。
とりあえずHPで調べてみましょう。ギャラクシー賞を表彰する放送批評懇談会のHPを見ると、“ギャラクシー賞は、放送批評懇談会が日本の放送文化の質的な向上を願い、優秀番組・個人・団体を顕彰するために、1963年に創設しました。” “ギャラクシー賞はテレビ、ラジオ、CM、報道活動の四部門制をとっています。毎年4月1日から翌年3月31日を審査対象期間と定め、年間の賞を選び出していきます。”とあります。
この文面からとりあえず、半世紀以上前のテレビ創成期の頃から作られた歴史深い賞であり、年間で4つの部門から表彰するということが分かりました。
また、本賞の特徴として、“ギャラクシー賞は審査の時だけテレビを見てラジオを聴くわけではありません。年間を通して日常的に番組/作品と向きあい、日々の放送の中から優秀作品を見つけています。”“番組が放送された時点の時代感覚のなかでとらえることができるため、一個の作品性だけに寄りかからない、ジャーナリスティックな批評活動が行える”“多くの番組賞のなかでも、こうした視点をもつのは、ギャラクシー賞だけといえるでしょう。”といった記載もあります。
この部分からは本賞の審査員は日常的にテレビ、ラジオに接するテレビっ子とラジオっ子であり、普通に生活している中で「この放送感動したわ」「これめっちゃ良くない?」と思ったものが選ばれたのではないかと予想できます。さらに、ラジオ部門の選考方法については、“毎月定例会を開いて番組やパーソナリティについての意見交換や合評を行うとともに、上期・下期の選考会には委員により番組、個人等が推薦されることがあります。”との記載も。
つまり、この定例会議の中では、このような会話が繰り広げられていたのだと思います。
選考委員A「こないだのオードリーのオールナイトニッポン聴いた?」
選考委員B「え、なになに?聴いてないわ」
選考委員A「春日がさ、むつみ荘から引っ越したじゃん」
選考委員C「ちょっと待って、そもそもむつみ荘ってなによ」
選考委員D「むつみ荘も知らないのかよテレビっ子のくせに。春日が住んでた風呂なしのアパートだよ」
選考委員C「あ~よくテレビで見るわ。あの阿佐ヶ谷のボロアパートね」
選考委員A「そうそう。そっから7月に引っ越したんだけど」
選考委員D「結婚したからね」
選考委員A「結婚したんだけど、まさかその後にあんなことが起きるなんてな」
選考委員D「おいあんなこととか言ってやるなよ!」
選考委員B「いいから続き話せよ」
選考委員A「リトルトゥースと呼ばれる番組のリスナーはこういうノリしちゃうのよ。それは我慢してよ」
選考委員C「なんだよリトルトゥースってだせえな」
選考委員D「その言い方、お前もリトルトゥースじゃねえかよ!」
選考委員B「早く話せよ!」
選考委員A「それで、とにかく引っ越したんだけど、オードリーが芸人になってからの全部の思い出が詰まっているむつみ荘から最後の放送として、2時間これまでの想い出を語りまくったんだよ。で、生放送だから普通だったらファンが集まってきそうなもんなんだけど、ここで集まっちゃってパニックになったら、普通の住宅街だから迷惑になっちゃうじゃん。きっと放送中止になると思うんだけど、従順なリトルトゥースは結局パニックを起こさなかったんだよ。一回聴いてほしいんだけど、これはホントラジオならではというか、ラジオでしかできないし、リスナーもSNSでお互いに呼び掛けたりしてさ、オードリーのオールナイトニッポンの底力を感じたな~」
選考委員D「でも普通に番組内容もよかったよね。売れない頃から売れた後までの苦労話や馬鹿話を二人でずっとしててさ、でもその話は全部今二人がいるむつみ荘があってこそなんだよ。一緒にいるわけないこっちまで、なんか懐かしい気持ちになってさ。それをむつみ荘最後の日にやるっていうのは粋だよね~。これぞ深夜ラジオじゃない?」
選考委員B「じゃあとりあえず入選でいいんじゃない?こないだ武道館でもライブやってたでしょ?番組のファンはイタいやつが多いけど」
選考委員A「なんだてめぇイタいやつって!これはキャップかけですね」
といったやりとりがあったのかなかったのかは分かりませんが、選考委員は選考理由として「オードリーの春日俊彰が長年住んだ「むつみ荘」から予告なしで生放送し、相方の若林正恭と一対一で延々と交わす駆け出しの頃の思い出に話が弾んだ。どこか懐かしさのある深夜放送の本質が詰まった放送回である」とコメントしています。はい。定例会議ではこんな感じの会話があったはずです。
結局ギャラクシー賞はすごいのかすごくないのか。このHPの情報だけでは他の賞と差別化はしているっぽいということしか分かりませんでしたが、今年受賞した爆笑問題、松岡茉優さんのコメントを聞く限り、どうやらすごいようです。何をもってすごいとするかは不明ですが、このすごい方たちがラジオで言及してコメント動画を出すほどですからすごいのでしょう。誰が何と言おうとすごいんです。では、それにノミネートされたオードリーのオールナイトニッポンはやっぱりすごいというわけですよ!
爆笑問題が、第57回ギャラクシー賞 ラジオ部門「DJパーソナリティ賞」を受賞!※更新情報あり | TITAN https://t.co/Zm71CQuOKq
— 太田光代 (@ota324) 2020年7月2日
自分が聴いてきた番組がオフィシャルな組織で評価を受けるというのは嬉しいものです。が、それだけと言ったらそれだけですし、究極はパーソナリティのトークのネタでしかならないとも思っています。それならば、今年もなんらかの回がギャラクシー賞にノミネートしてそれでトークのネタになって、春日さんがハスって、若林さんがチャレンジしてツッコんでという楽しい放送になればいいなと一人のただのファンとしてそう思う限りです。