メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

オレ達のニューヨーク!準優勝! 〜ニューヨークのニューラジオ 9月27日放送〜

9月26日。TBSテレビが「お笑いの日」と題し、MCダウンタウンをはじめ多くの芸人が借り出されていたこの日、毎年恒例コントのチャンピオンを決めるキングオブコントが開催されました。結果は若手に経験と地力の差をまざまざと見せつけたジャルジャル完全優勝。これはもう素人が見ても圧倒的だったと思います。

 

 

しかし、初出場で見事に準優勝を果たしたニューヨークが僕の勝手な推しメンなのでこれがもうめちゃめちゃに嬉しかったわけです。もちろん優勝は逃しているので悔しい気持ちもあるんですが、正直なところまさか準優勝までいっちゃうとは・・という気持ちだったので。

 

 

そんな喜びと戸惑い、そして悔しさを世間に初めて表現したのが自身のYou Tubeで放送している「ニューヨークのニューラジオ」でした。1時間の放送時間(通常は1時間半)丸々使ってキングオブコントの裏話をしてくれました。一本目の結婚式のネタは小道具の細部まで嶋佐さんがこだわって頼み込んでいたり、二本目のヤクザのネタも“弾着師”と呼ばれる職人を呼んでリアルな発砲に見えるようにしたり、採点が終わった後、浜田さんがめちゃくちゃほめてくれたり・・優勝こそできなかったけど、あの場に立てたからこそ聞けた話だなあと思って感慨深くなってしまいました。

 

 

ニューヨークは10組中9番手という、かなりくじ運の良い順番でした。ラジオ内でも「運がよかった」としきりに言っていましたが、どうしても後半になるにつれ、点数インフレはあるんだろうなと思います。ファンとしては、なかなか出番が来ないので気が気ではありませんでした。自分が出場するかのように緊張していたと思います。

 

 

そしてついに出番がやってきました。出前館のCM(この日何度この踊る浜ちゃんを見たことか)を挟んで登場します。キャッチフレーズは“隠れ悪意のファンタジスタ”。ニューヨークの特徴である悪意満載のネタと出世作である「Fantasista」を詰め込んだものでした。紹介VTRでは、嶋佐さんが「お笑いの日?俺が笑えなくしてやるよ」と豪語し、屋敷さんが「ダメやろそんなことしたら」とM-1で怒られたへらへらしたツッコミを入れます。すべてのニューヨークファンがこの後どんなネタをやるんだろう・・と思ったことでしょう。日本中が震え上がるようなとんがったネタやっちまうぜ!と言わんばかりの煽りVTRの後に披露されたネタはまさかの「結婚式」。とんがっているどころかめちゃくちゃにポップでバカバカしいネタでした。その日の夜に放送された「アンガールズオールナイトニッポンZERO」でアンガールズの二人が「嶋佐のジャスト奇人の顔が素晴らしかった」と評していましたが、本当にあの顔は最高でした。

 

 

そして2本目の「ヤクザ」のネタは昨年の単独ライブでも披露されたものでした。髪を切りすぎた子分が帽子を被って親分のもとに現れ、帽子を取る取らないの押し問答の末、子分が射殺されてしまうというネタです。なかなかにブラックなコントなので、本人たちも言ってましたが会場の笑い声はほとんど聞こえず、テレビで見ていてもヒヤヒヤしていました。しかし、このネタが芸人の間で大好評で、ニューヨーク大好き芸人という彼らの公式You Tubeで行われた大それた企画で、ダイタクや、レインボーのジャンボさんなどニューヨークを愛する芸人たちが「俺達が好きなニューヨークだった!」と口々に言っていました。採点に関してはコント師ならだれもが憧れるはずのバナナマンの二人が95点という高得点。日村さんが「これが僕の好きなニューヨークです」と言ったときは軽く泣きそうになりました。ニューヨーク大好き芸人たちも喜んでいたことでしょう。

 

 

そういえば、昨年末のM-1グランプリで最下位に終わった後、おぎやはぎに「ニューヨークは漫才じゃなくてコントだ」と言われていたことを鮮明に思い出します。悪意に満ち溢れたネタや、ブラックなネタ、ポップでバカなネタや歌ネタもやってしまうニューヨークの多様性をうまく表現できるのはコントのほうが合っているのかもしれません。我ながら偉そうですね。。

 

 

とりあえず、応援しているニューヨークが準優勝で嬉しかったという話ですが、どこかで優勝しなくてよかった・・と思っている自分もいるのです。誰にも知られていない売れないくすぶって悪態をついているニューヨークが好きなので、売れちゃったら良さがなくなってしまうのではないかと。。勝手ながら思っているので嶋佐さんには申し訳ないですがぜひこのままでいてほしいですね。グッズとか買うので許してください。どこがおもしろいのかわからなかったとかパン○マンがどうだとか言っている人もいますが、一定数アンチがいるのもニューヨークだなと準優勝にもなると微笑ましく思ってしまいます。これからも程々に売れていって下さい。