メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

和牛のモーモーラジオ 〜M-1準決勝前夜の和牛の様子を結果を知ってから聴く切なラジオ 12月4日放送〜

12月4日。今一番面白い漫才師を決める大会M-1グランプリ2019年の決勝に進出する9組が発表されました。

 

個人的に応援しているニューヨークやミルクボーイ、各方面から大注目されているからし蓮根など決勝進出9組中7組が決勝に初めて進出するという波乱を呼んだ今大会。そんな中、最も大きな話題になったのはYahoo!のトップニュースにもなった“和牛の敗退”でしょう。M-1が復活した2015年(2011年から2014年まで番組は休止していた)から昨年まで毎年決勝に進出し、2016年からは3年連続準優勝と今最も優勝に近いコンビ(毎年言われてる)がまさかの準決勝で敗退。2010年までのM-1の顔が笑い飯なら復活後のM-1の顔は和牛と言っても過言ではありません。

 

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そんなお笑いファンだけでなく、世間に衝撃を与えた和牛の冠ラジオ「和牛のモーモーラジオ」が皮肉にも彼らの敗退が決まったその日の夜に文化放送からオンエアされてしまいました。

この番組は収録であり、準決勝の結果を知る前の二人が決勝進出者が決定した未来を見据えながら話しているという時系列です。

川「今頃、上半身裸のファイティングポーズで写真撮ってインタビューうけてってやってるんかな」

水「あれが朝方までかかるんよな」

と、昨年まで4年連続決勝進出中(うち一回は歯医者復活からの進出)の彼らならではのM-1決勝進出あるあるを話します。

川「エントリーしてる面子みたけどやっぱり若返ってるな」

水「若返ってる」

川「去年までいた先輩が居なくなって僕らが1番上やな」

水「ホンマ早く卒業せんと」

川「恩恵もろたしね」

水「お世話になりました」

「卒業しよう」「今年で有終の美を飾ろう」と語っていますが、今の結果を知っている身からすると、なんとも言えない切ない気持ちになります。

 

 

さらに切なさに拍車をかける和牛。

川「なんかもうそこまで肩に力入ってないしね」

水「今までで1番無欲かもしれない。もちろん頑張るけどね」

川「今までならM-1前にM-1のことなんて茶化したりして話すとかあんまなかったけど、例えば今はもうまぁ落ちてるかもしれませんけどとか言ってもいいと思ってるからね」

いや本当に落ちてるんですよ川西さん。。

 

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準決勝の結果が出た後に放送されたこのラジオを聴いて彼らは笑っていられるのでしょうか。不憫でなりません。

こんなことになるのなら、いっそのこと生放送にすればよかったのではないかと思ってしまいます。朝方まで取材やらなんやらがあると話していましたし、スタッフの都合もあるので難しいのは承知ですが、例えばアルコ&ピースが同じ境遇だったら生放送をしていたのではないかと思うんです。

その方が受かっていても落ちていても盛り上がるし、みんな聴く。今回もこれはこれで面白いのですが、終始「悲しいな・・」という感想を抱いてしまったのが正直な感想です。

 

番組終盤では椎名林檎宮本浩次の「獣ゆく細道」が流され、「この世は無情~」という歌いだしも涙を誘います。

しかも音楽好きな水田さんが自ら選曲したっぽいというのもなんたる皮肉。やっぱりこんなことなら生放送にすれば・・と思ってしまいます。

 

獣ゆく細道

獣ゆく細道

 

 

聴きたい聴きたいと思っていながらもなかなか聴くことができず、恥ずかしながらこの回が初モーモーラジオでしたが、全体的に非常に聴きやすい番組だと感じました。

リスナーからのメールも読み、コーナーは水田さんが水に流せないことを話すというラジオっぽい企画かつ、神経質でめんどくさい性格を持つ彼らしいもの。川西さんも同じように日々感じる違和感を話し、水田さんも分かるわ~と共感し、日常でイラっとしたことを二人で話すという平和な回でした。

 

 

まあそうはいってもビギナーもビギナーなので何も分かっていないに等しく、偉そうなことは言えません。来週以降、できる限り・・聴いていきたいと思います。

 

今回のM-1は準決勝から映画館で今流行りのライブビューイング(今回はディレイでしたが)が行われ、東京にいなくとも、全国でその熱戦を観ることができました。

その結果、多くの人の準決勝の感想ツイートを垣間見ることができたのですが、和牛には「正直、そこまでウケていなかった」「他の組の方が面白かったから残念だけど納得」など厳しい声が書き込まれていました。中には「和牛の足を引っ張っているのは一部の和牛ファン」というものまで。かつて三四郎も同じようなことを言われていましたが、確かになと思ってしまうだけに残念です。

 

 

とにかく後はもう敗者復活戦に全てを懸けるしかないわけです。

敗者復活戦で上がってきて、一番脅威かつ盛り上がるコンビは和牛でしょう。負けたことが一番のニュースになるコンビが寒空の下から這い上がってくるなんて盛り上がらないわけがないですよ。

 

最後に、馬鹿よ貴方はのツッコミ新道さんがYou Tubeで和牛の敗退について語っている動画が興味深いので是非。実は和牛はM-1にはまっていないのではという視点が新鮮でした。

 


M-1グランプリ2019、和牛さんは何故決勝に上がれなかったのか

 

ちなみに馬鹿よ貴方はもM-1にエントリーしていますが、準々決勝で敗退しています。

 

和牛のモーモーラジオ | 文化放送 | 2019/12/04/水 | 26:00-26:30 http://radiko.jp/share/?t=20191205021025&sid=QRR

 

 

高橋みなみと朝井リョウ #ヨブンのこと 〜若林結婚弟子視点 12月1日放送〜

この一週間、オードリー若林さんの結婚について、さまざまなラジオで語られてきました。その数の多さと驚きの声から、若林さんの人望の素晴らしさと本当に心配されていたんだなと改めて感じます。 

 

いくら彼のことが好きであっても、正直お腹いっぱいな部分もありますが、恐らくきっとこのラジオが最後でしょう。それは若林さんの弟子こと朝井リョウさんと若林さんと真逆に位置する女性こと高橋みなみさんのヨブンのこと。

朝井さんは30分しかないこのラジオ番組でしっかりと言及していました。

朝「若林さんがね、結婚したって言うのはありがたいことに事前に聞いていまして。高橋さんに続いて二回目の」

高「そうですね」

朝「芸能人の結婚を世間よりも早く知るというね。ラジオで発表されていたんですけど、その時は皆さんに精神的にマウンティング取りまくっていて」

高「知ってるからね」

朝「そう。タイムラインも追ってたんだけど#annkwで。これホントかな~っていうのが飛び交っていて。ホントだよ~って思いながらね。それで、そのタイムラインの中で、だから松永さんが公式のツイートをリツイートしてたのかっていうのがあったんだけど、松永さん(DJ松永)がオードリーのオールナイトニッポンが今日やりますっていうツイートをリツイートしてたんですよ。こいつ匂わせてるやん!って思って」

朝井さんも松永さんも誰かに対して優位に立ちたいと思う気持ちは同じのようです。

 

世にも奇妙な君物語 (講談社文庫)

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この話の中でさすが朝井リョウと感じたのは、LINEいじめの話にまで言及したこと。若林さんからは、DJ松永さんと3人のライングループによって今回のことを知らされたそうですが、そこで会話が繰り広げられるだけでなく、朝井さん、松永さんの2人のライン上でも「ビックリしたね」「わかんなかったね」というようなやり取りをしていたそうです。

 

確かに、グループで会話しているうちの何人かが別グループで会話するとか今の中高生なんかありそうです。大学生の途中くらいにラインが普及するという非常に中途半端な世代の自分でさえも、今、加入しているグループで自分以外のグループができていたらどうしようと妄想してしまうことがあるくらいです。

若者の表面ではなく、奥深くの根っこにあるどろどろした本質の部分を小説によって炙り出す手法に定評のある朝井さんならではの視点ではないでしょうか。

 

何者

何者

 

 

そしてその後、これもさまざまなラジオで語られていた元ニッポン放送の敏腕ディレクターにして現在はなぜかTBSラジオで活躍している「宗岡芳樹」さんの結婚披露宴に参加した時の話もしていました。

朝井さん曰く一年でブチ終わった「朝井リョウ加藤千恵オールナイトニッポンZERO」のディレクターが芳樹さんだったわけですが、他に呼ばれていたパーソナリティのオードリー、ハライチ、ラブレターズがそれぞれスピーチやコントをする中、ただ黙って見ているしかなかった自分が悲しくなってしまったとのこと。

これも彼らしい、必要以上にネガティブな観点です。

流石にラブレターズがバチボコにすべった話はしていませんでしたが。。

 

ラヴレターズ (文春文庫)

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こうして、若林さんや芳樹さんなど一部のラジオ界隈での結婚めいた話は恐らくこれで一区切りになるかと思います。

ただ、若林さんファンの悲しみは大きく、「若様ロス」はまだまだ続いている様子。女性だけでなく、パンサー向井さんを始め、男性も割と多いというのが印象的ですね。向井さんは若林さんを“そういう目”でみているらしいですが、それ以外の人は、“理解者”を失ったという気持ちが大きいようです。

 

「思春期が終わったね」と若林さんは罹りつけの医者に言われたそうですが、この言葉は若林ファンの心にかなり重くのしかかっているでしょう。

一緒に思春期をこじらせていたはずなのに、と。

人見知り芸人に始まり、社会に適応できないことをオープンに表現してしまう「若林フォロワー」を多数輩出してきた若林さんの思春期の卒業。大変残念ですが、もし彼の過去の話や書籍をこれから知る人がいるのなら、ここまでの過程を最初から知っていて、一緒に共感と成長をしていけたことに幸せと少しの優越感を感じざるを得ません。。

そうはいっても、きっとまた別の道で思春期を拗らせている大人たちの新たな道標を作っていくんだろうなと思いますけど。

 

朝井さんと高橋さんの話からだいぶそれてしまい、高橋さんに至ってはほとんど言及できませんでしたが、、まあ・・仕方ないです。。

 

好きなことしか本気になれない。 人生100年時代のサバイバル仕事術
 

 

これから先、自分のたりなさに嫌気が差した時は若林さんがその時の自分と同い年くらいの頃、どんなことに悩んでいたのかを振り返ることとします。過去の若林さんを自分の未来のものさしにできる(きもい)と思えば少しは若林ロスも軽減されるのではないでしょうか。

 

 

山里亮太の不毛な議論 〜30分以上に及ぶ結婚若林語り 11月27日放送〜

「いや~今日はもうこれしかないでしょ」と話して始まった今週の放送。はいはい。若林さん結婚の話をすると思わせてスカしいれるパターンですね。スカしの内容は壇密さんの結婚ですか?

と思っていたのですが、「若林よ」とヤりの天才山ちゃんとは思えない真正面から斬り込むドストレートなボールでした。若林さんも春日さんが結婚した次の放送では、「そういうの古いから」とスカすことなく、相方の結婚に触れていたことを思い出します。武道館後のオールナイトでは、犬を飼いたいなどという全力のスカしを披露していたのにも関わらずです。

 

今月始めのライブ「さよならたりないふたり」は、山ちゃんの結婚をきっかけに約5年ぶりに復活。

ライブの終わりには「たりないとはなんだ?」というような哲学めいた疑問が浮かんできましたが、その時には既に結婚を決めていたんですね。。若林さん恐ろしい男です。

今週の放送はその当時はなにも知らず、自身の結婚に浮かれていたピエロ山里があの時実はこうだったのかという答え合わせや、結婚の報せを聞いた時の心境などを話していました。

 

山里亮太の「たりない」英語

山里亮太の「たりない」英語

 

なにこれ。

 

山ちゃんが若林さんと直接電話をしたのは、MCを務めたラフターナイトの帰り。アルピー平子さんのミニコントを避けるために打ち上げには参加せず、有楽町の町を歩いていたときでした。

山「おう若ちゃんどうした。って聞いたらオレ結婚するわって。お!マジか!って言って相手誰って聞いたらさ、山ちゃんと同じパターンだからって言われたわけよ」

オードリーのラジオでも話していましたが、なぜか魔が差して山ちゃんには著名人と結婚することを匂わせていましたが、これをきっかけにWAONさんこと妻の蒼井優さんと若林の嫁予想合戦が始まったそうです。

山「WAONさんは元サヤ(南沢奈央さん)じゃない?って言ってて、オレは、水トちゃんかフジテレビの潜在能力テストやってるアナウンサー(宮司さん)かもしくは日向坂のメンバーかなって思ったの」

 

 

嫁予想合戦は若林さんのインスタグラムに投稿した写真にまで波及し、山里夫妻がプレゼントしたバスケットボールを持っている若林さんの瞳に映っている姿で判別しようとなりました。

山「2人で一生懸命ケータイ拡大してさ。そしたらWAONさんが言うわけ。待って。ちょっと白い。ミトちゃんじゃない?ライブこの前やってたじゃん!その時口外禁止だから言ってたから結婚のこといったんじゃない?白いもん!って」

こういう話を聴くとこの人も結婚したんだなってどうしても思ってしまいます。しかも女優と。幸せそうです。

 

 

こうしてまんまと騙されてしまった山ちゃんですが、同時に若林さんへの賛辞も忘れませんでした。

山「たりないふたりとかで、自分が結婚したことによる不安、結婚による決意を若ちゃんに話す時があって。オレは結婚したことによって弱い立場になるのを恐れてたんだけど、でもその時の若ちゃんが言いたかったことは、結婚しちゃったらオレたちは本当に変わっちゃうのかっていうことなのかなって」

山ちゃんも若林さんも“たりない”というコンプレックスと各方面への妬みを武器に戦ってきたふたりで、それが結婚して幸せになり、その武器が失われ、結果的にファンを悲しませてしまうことになってしまうのではないか。というような不安があったように思います。実際、たりないふたりのライブでも山ちゃんは語っていたし、若林さんも番組で先輩芸人に質問したりしていました。

 

 

ただ、たりないふたりのライブでも若林さんが「結婚だけがたりないのか」と言っていたように、結婚したからといって、何か変わることがあってもこのふたりの芸人としての面白さは変わらないと信じています。

蒼井優さんとの話を微笑ましくする山ちゃんが、その反面見せるドMで変態な姿とその天才的な言葉選び(さよならたりないふたり参照)なんて最高にフリが利いていて面白いです。

この家に帰れば蒼井優がいるというフリが今後良い武器になりそうですね。

 

若林さんの話は冒頭30分以上話していました。他のラジオでも芸人たちが満遍なく触れていましたが、こんなに時間を取ったのは彼だけでしょう。今回の件はめちゃくちゃ嬉しいと話していましたが、いちリスナーとしてもこんなに話してくれて嬉しかったです。

 

次にたりないふたりをやる時は若林さんが結婚した時だそうです。これについても山ちゃんは歓喜

山「何が嬉しいって次たりないふたりやる時はオレが結婚したときだなって若ちゃんが言ったその時には、もう一回漫才披露するってこと決めてんじゃん。こんな楽しい漫才やってる間にも次やる機会ふってくれてんじゃん。なにこのラブコールとか思ったのよ」

この言葉が本当ならば、またたりないふたりが始動することもそう遠くはないかもしれませんね。少なくともふたりともやる気です。

もしかしたら山ちゃんが“鮮やかなフライング告知返し”をした12月30日のたりないふたり地上波放送で発表があるかもしれません。期待はせずに待つとします。

 

 

こうして珍しく、嬉しい、おめでとうと素直な感情を吐露していましたが、最後には騙されたことへの恨みと張りめぐらせた伏線を見事に回収した手腕に憤るという山ちゃんらしさも見せていました。

なぜか春日さん夫妻も入れたバスケ勝負をしようと息巻いていましたが、自身の相方しずちゃんを「西のシャキールオニール」と例えたのは流石ですね。天才です。

 

それにしても同じ年に結婚を果たし、結婚をしたことによって同じ悩みを抱えてしまうというのが、ふたりらしくて最THE高です。一般的には幸せになるイメージが強い結婚で、こんなに真面目に悩んで苦しんでいる様子が、まさしくたりないふたりです。

既婚者となったふたりが生き様を見せ合い、下からマウンティングを取る姿をどこかの舞台で早くみれるように祈っています。

 

 

オードリーのオールナイトニッポン 〜この結婚は進化だ 11月23日放送〜

オードリーの代表ネタである漫才「デート」は、そのつかみに「芸人なんてやってもモテないですから」「デートなんかしてみたいなと思うんですけれども」と恋愛に対してネガティブな発想をする若林さんと「オレはお前と違ってモテる」と豪語し、「じゃあデートとかしてくれる女の人いるのかよ」という若林さんに「いるといったら嘘になるな」という今考えれば完全なる嘘をついていた春日さんの二人が織りなすコンプレックス丸出し漫才でした。

本当にモテなかったわけではないと思いますが、違うベクトルでねじが外れている二人は、周りの芸人が結婚していく中、10年間独身を貫いてきました。

 

その間、オードリーはモテないイケてない人間関係不得意で自意識過剰な気難しい性格のリトルトゥースの良き代弁者として君臨し続け、辛いことがあれば土曜の深夜に二人の“負け”の話を聴き、我々はその都度、自分の姿に重ね合わせては、なんとか精神の安定を保ってきました。

 

オードリー DVD

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2019年に入り、日本武道館という1年がかりのイベントを成功させた彼ら。ラジオでも毎週のように話していた一大イベントが終わり、少しトーンダウンしたかと思った矢先に、春日さんが93番ことクミさんとめでたく結婚を果たします(そしてあの忌まわしいフライデー事件も・・)。

6月には若林さんの”たりない盟友“南海キャンディーズ山里さんが女優の蒼井優さんと結婚し、それがきっかけで、11月に5年ぶりの「たりないふたり」ライブが行われました。

このライブが決定した頃から若林さんは、ラジオで「嫁が見える」「声が聞こえる」という不可解な発言を繰り返し、リスナーと春日さんを困惑させていました。

 

 

そして、今週の放送でもいつもの様に冒頭から「嫁がいる」と発言。春日さんが「怖い」「やめてくれ」とつっこむものの、若林さんは止めません。

若「婚姻届っていうのを初めて書いたんだけどさ、あれって一緒に住んだ日と結婚式やった日って書くんだね」

春「そうそうそうよ。私は書かなかったけどね」

それまでと違い、やけに具体的な話をする若林さんに、リスナーと春日さんは別の恐怖を感じるようになっていきました。

(あれ・・これマジじゃね?)

ラジオを聴いているリスナーが感じている気持ちや困惑を一緒に春日さんも感じているのが新鮮でした。

遂に、9割方謎が解けそうになっている春日さんに若林さんはここ最近勝手に流行らせている「作文」を読ませます。

小学校3年生の体で作文を読む春日さんは、「9:1で本当に結婚しているのではないか」と語りました。

若「春日君、9:1で結婚しているって言ったね。それ、10にしてください。。行ってきなさい」

春「ワーーーー(校庭へ駆け出す)」

結果的にはこれがネタバラシとなりました。

 

 

「やってくれたな」と春日さんは言っていましたが、それはリスナーも同じ気持ちでしょう。こんな巧妙な手口を使用して、さらっと結婚を発表するなんてかっこよすぎです。自分も使いたいくらいです。

 

この日の放送は完全に「若林結婚スペシャル」で、二人の出会いから、どんな理由で結婚を決めたのか、奥様の人となりや両家顔合わせの印象、周囲の芸人、スタッフに報告した様子など惜しげもなく、可能な限り披露していました。

こんなに幸せな深夜ラジオも珍しいです。

これを惚気と取ることもできますが、最初の報告はリトルトゥースにしたいという彼なりの誠意とも取れます。さすが、築地(の隣)下町育ちは人情味に溢れています。得意の情報解禁前に色々発表しちゃう芸もこの日のためのフリだったのではないかと思うほどです。

 

 

冒頭の話に戻りますが、オードリー(特に若林さん)が独身でこじらせているというのはこの10年間、至極当たり前のように存在していました。

さらにそのカワウソフェイスで女性ファンも多く、今回の件で喪失感を感じた方も多くいるでしょう。南沢さんとの一件もありましたが、当分こんな話はないかなと思っていたところでこの電撃婚です。

自分は男なので「へ~良かったね」というような感想で終わるかと思ったのですが、意外とダメージというか何かが引っかかっているような気がしていて、とても不思議な気持ちです。

 

 

それはうだつの上がらない自分の10年来の良き理解者、代弁者を失ったという気持ちとは少し違って、若林さんが変わってしまうのではないかという怖さと寂しさなのかもしれません。

男のくせにネガティブな感情はあります。ただそれと同時に、喜ばしい感情が芽生えているのも事実です。テレビやラジオや書籍などから表現される彼の言葉に多大な影響を与えられました。社会に適応できず、友達もできなかった自分に生き方を教えてくれたのは若林さんです。

この結婚も、社会に生きづらさを感じる自分のような人間に新たな道を作ってくれたと思いました。

というか話したこともない芸能人の結婚にこんなにも心揺さぶられてしまうとは。。

 

 

それにしてもオードリーが結婚して魚をよく食べるとか両家顔合わせがどうとか結婚あるあるを語り出したら終わりだと思っていたし、つい一年前は考えられなかったのに突然その時、訪れました。

置いていかれた感を感じてしまうのは当然でしょう。分かります。急すぎて心の準備ができていない心境も分かるのですが、それは若林さん達の都合と意向もありますからね。。 

リトルトゥースには最大限の仁義を通し、遂に年貢を納めた若林さんは、きっと変わるし、変わったように見えてしまうはず。

しかし、当初人見知り芸人としてピンで世に出て以来、自身をたりないと称し、その社会不適合さを書籍化して日本中に広めては散々ひねくれた挙句に「ナナメの夕暮れ」で壮大な”更正“を果たすなど、この10年で確実に変化しているんですよね。そしてその変化した様は悉く面白い。

これは変化ではなく進化ではないかと思っています。若林さんの書籍にも「何歳になっても昨日より伸び代が広がることがある」とありますが、それを今、実現しているのかもしれません。

だからきっと、このLv.41で次の進化を果たし、ますます強くなっていくんじゃないかと期待せずにはいられないのです。

 

 

あとはこの事実に山里さんが快く迎え入れてくれるのか、それとも「オレより祝福の声が多かった」などと相変わらずの下から関節技を決めにくるのか。とりあえず周りの芸人の反応を楽しみたいと思います。

 

 

 

ハライチのターン 〜日常系アパ 11月21日放送〜

日常系ゆるふわ穏やかラジオこと「ハライチのターン」。

アルピーのように変なコントを挟むわけでもなく、山里さんのように自分は幸せなのにもかかわらず下から間接決めてみたりするでもなく、三四郎のように狂ったように声を発して番組イベントを番組内で先着受付を開始させるでもなく、霜降り明星のように答えのない水掛け論を提示し、リスナー同士でマウンティングを取り合わせたりすることもない番組です。

 

 

というわけで、今週も特筆すべきことはありませんでしたが、上記のようなラジオを聴いているとハライチのターンは良い意味で心が動くことがなく、安らかな気持ちになることができます。

これは芸人のラジオに対する言葉として、失礼なのかもしれませんが。。。

 

三人の子どものパパであり、実家は個室ビデオ屋(というほど好き)というギャップを持つ澤部さんの話はだいたいこの家族か個室ビデオが絡んできます。

今週は家族。長女と次女がそれぞれバレエとバスケットという習い事を始めたという話でした。

特になんていうことはありません。

 

ちなみに、先週は奥さんとただヤりたい話をしているだけでした。

澤「まあ結婚して子どもも3人いますから奥さんとあんまりそういうことできなくなってきましてね」

岩「当たり前だろ」

澤「向こうも疲れてるし、こっちも色々仕事やらせてもらってますので疲れてるんですけど、不思議なもんで男って言うのは疲れてるときこそムラムラしてくるっていうかありますよね」

結局、犬に邪魔されて「このバカ犬が!」と叫び、アメリカのホームドラマみたいになったようですが、これも何てことありません。

 

ただ、最後にひとひねりするのが澤部流。

澤「コーンがあって、それに(バスケット)ボールを当ててって先生に言われてるんだけど、もうみんなボールを先生にぶつけてコーンは足で倒してるの」

岩「ハハハハ。暴徒じゃん」

澤「暴徒なのよ」

というトークの後に、

澤「アハハハハハハ!アハハハハハハ」

と突然爆笑しだします。

澤「最近ジョーカー観たから」

サイコな場面をみると笑ってしまう狂ったジョーカーを演じていました。

先週も最後には、奥さんも大変だからヤれない時は自分で処理しよう!と謎の宣言をした瞬間に偶然にもドラクエウォークでレベルアップ。自分も男としてワンランク上がったと話を落としていました。

単に日常系ほのぼの話をしているわけではないんですね。

 

 

岩井さんはビートたけしさんとアパホテルの社長と番組に出演した話。

岩「こないださ、たけしさんとアパホテルの社長と番組に出たんだけどさ」

澤「へえ~」

岩「収録前にアパホテルの社長さんと色々話してて。あそこにアパホテルできましたねとか。んで、収録終わったんだけど、そしたらアパ社長カレーっていうレトルトカレーとミネラルウォーターが後日100個くらい贈られてきちゃって」

澤「ええ~」

岩「やっぱり社長に気に入られ体質というかね。それで、しばらくカレーでいけんじゃんと思ってさ」

たけしさんやアパ社長の裏側が聴けるトークかと思いきや、まさかの収録が終わった後にもらったカレーの話へ。

結局超絶日常トークです。

 

アパホテル(マンガで学ぶ成功企業の仕事術) (まんがで学ぶ成功企業の仕事術)

アパホテル(マンガで学ぶ成功企業の仕事術) (まんがで学ぶ成功企業の仕事術)

 

 

100食ものレトルトカレーを手に入れた岩井さんは、10食足らずで飽きてしまい、残りのカレーの消費の仕方を考えていました。

岩「まずはパスタに和えて炒めるパスタアパね」

澤「いや、普通のパスタカレーじゃん」

岩「あとはポテトチップスにつけてたぺるディップアパ」

澤「普通のディップだよね」

と、○○アパを永遠紹介していき、

岩「アパホテルで食べるというパーフェクトアパ」

など徐々に本線から外れていくというこれはハライチの漫才です。違うことといえば、澤部さんがノらずに、しっかりつっこんでいるということくらいでしょうか。

このくだりはいつまでも聴いていたかったですね。

 

○○アパ漫才で今週も平和に終わったハライチのターン。

木曜日という一週間の疲れがピークに達し、週末まであと一日を残しているという絶妙にしんどい曜日にこのゆるさとなにも起こらなさが癒しになっています。

これ以上、何も書くことはありません。

 

 

森谷佳奈のはきださNIGHT!〜山陰が産んだ等身大の怪物女子アナ 11月19日放送〜

佐久間宣行のオールナイトニッポンで紹介され、一部のラジオリスナーの間でプチブレイク中の山陰放送「森谷佳奈のはきださNIGHT!」。その流行に乗ってみようと佐久間さんに紹介された直後で、新規リスナーが多いと思われる2週前から聴いてみることにしました。

森谷佳奈さん(26)という山陰放送所属のアナウンサーが、毎週さまざまなテーマを設けて、リスナーからの「はきだし」を募集するというのが大きな趣旨のようです。

 

 

2週聴いてみて感じたこと。それは、圧倒的地元感!です。

昔、地元で聴いていたFMラジオの雰囲気に良く似ていました。

地方のパーソナリティがリスナーからなんらかのテーマを設けて、トークを繰り広げ、リクエスト曲と最新のヒットチャートを流す。誰もが聴いたことのある地元のFMラジオ感強めの構成です。

 

 

ただ、それだけではあのラジオ大好きテレビマンの佐久間さんとラジオ大好きおじさんのやきそばかおるさんは注目しません。

その秘密は森谷さんの怪物っぷりにありそうです。

佐久間さんも話していましたが、森谷さんは自身のラジオが敬愛する佐久間さんのオールナイトニッポンで紹介されたことについて興奮気味に語っていた際、「私、アナウンサーじゃなくてアナルンサーって言われてるんですけど」「大学のときにお付き合いしていた彼とゴッドタンをみるといい雰囲気になって」というようなおよそ女子アナウンサーとは思えない発言を繰り返していました。

 

また、ラジオを聴いているとどこか卑屈でひねくれた思想を持っていそうな部分も見受けられます。今週の放送では、毎週Twitterでリスナーとコミュニケーションをとっているのにもかかわらず、SNSで仲良くなるのが苦手と言っていたり、かつてmixi全盛の頃、「あしあと」という機能にトラウマを感じると語ったりしていました。

そもそも、今週のテーマが「ぼっち」という部分にも彼女の闇を感じます。

 

 

鳥取県米子市という場所をキーステーションに放送しているこの放送は、やはり地方色も強く、地元出身者の方がゲストに来たり、地元で開催されるイベントを紹介することも多々あるっぽいです。

この日は「7stars」という米子のライブハウスで開催されたロックフェスに出演したバンドと対談した様子を放送していました。

この地に限ったことではないですが、地方都市は色んなメディアや媒体が一丸となって、町おこしをしているイメージがあります。日本各地でラジオのイベントや、企画、またはその番組自体が注目されて、その土地が元気になっていく様子を見てみたいですね。

 

ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子 (旅行ガイド)

ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子 (旅行ガイド)

 

 

女子アナらしからぬ、怪物発言を繰り返し、独自の闇とナナメの目線を持つ森谷さん。そうはいっても、最近の若い女性なら、このくらい普通といえば普通なのかもしれません。同じアナウンサーでも、フリーになった宇垣さんはこの何倍も怪物ですし、テレビ朝日の弘中さんは化け物です。

そんな中、森谷さんがこれだけ注目されて、こんなに面白い番組ができるのはなぜなんでしょうか。過激な発言だけであれば上記二人の方が強いはず。

 

個人的には、森谷さんの“等身大さ”にあると思います。良くも悪くも普通の女性で、どんな話題を振っても自身の過去の体験を赤裸々に話してくれるのです。しかもそのトークがことごとく面白いし、ちょっとダメな部分もあるので可愛くて愛されるというのが人気のポイントなのかもしれません。

聴いていると、リスナーからのメールを確実に面白く膨らませているんですよね小粋な音楽に乗せて。

ここでいう面白いというのは芸人のように笑える面白さではなく、聴き入ってしまう面白さです。しかもまだ26歳。羨ましいです。

この等身大さはなんとなく、元AKBの指原さんに通ずるものを感じます。

 

 

番組としても手紙やメールだけではなく、ハッシュタグをつけたツイートを紹介したり、最新の音楽やリクエスト曲を流したり、地元の人たちと交流したりと、さまざまなラジオの魅力が詰まっています。

島根県鳥取県という都道府県人口ランキング46位と47位の二県にまたがるとてつもなく地味な山陰放送で、森谷佳奈のはきださNIGHT!はもっともっと怪物番組になる予感がします。

 

 

若手芸人を発掘し、旬を過ぎた芸人を甦らせる芸人再生工場の佐久間さんは、地方のラジオ局でもその豪腕を振るっているのか。日本のエンタメが佐久間さんに支配されてしまう日も訪れてしまうかもしれません。。

 

 

爆笑問題カーボーイ〜毒舌の後継者鬼越トマホーク 11月12日放送〜

フジテレビの27時間テレビといえば、めちゃイケメンバーがとことんまで面白いことをやっていて、ゲストもめちゃくちゃ豪華でお金かかってんな~と思いつつ毎年つい観てしまう夏の華やかな一大イベントでした。

近年では、規模の縮小と企画の弱さ、個人的な忙しさもあって、観ることはなくなり、先日も放送されていましたが、残念ながら「あ、やってたんだ」くらいの印象しか残っておりません。

そんな27時間テレビ爆笑問題の太田さんがゲストで出演したそうですね。「お笑い向上委員会」というさんまさんがMCで、現在も土曜の深夜にレギュラー放送されている番組で登場したようです。

基本的に芸人がわちゃわちゃしている番組で、無秩序のようで予定調和とお約束にまみれているというイメージが強く、一回観るくらいなら楽しいのですが毎週あの団体芸を観るのは正直飽きてしまいます。

これだったらミレニアムズを続けてほしかったと思ってしまいます。。

 

 

そのお笑い向上委員会に出演した太田さんはピエロの格好をしてすべりにすべっていたようです。CM中にも関根勤さんを始めとした芸人さんたちにマジのダメだしを食らい、先週のラジオでも反省する様子が伺えました。

それだけではなく、後輩芸人の鬼越トマホークの見せ場を潰すという暴挙も起こし、首を絞められ、殺されかけたといいます。

そして、その因縁の相手、鬼越トマホークが今週の爆笑問題カーボーイに出演。田中さんは「太田さんは今日殺されます」と笑いながら話していました。

 

もちろん、鬼越トマホークも本気で怒っているわけではありません。毒舌芸人の二人が憧れる芸人の中に、爆笑問題がいるのです。なので序盤は「太田さんにがっかりした」「あんな姿見たくなかった」「勝手に田中さんの好感度が上がった」という趣旨のがっかりトークをしていました。

が、徐々に二人の(主に坂井さん)毒舌エンジンがヒートアップし、さまざまな大御所に対するディスりを始めます。

坂「太田さんはすべったけど仕事をしていましたよ。本当に仕事をしていないのは関根さんと土田さん」

なかなかえぐいところを突いてきます。

 

 

鬼越トマホークの芸風は、強面の二人が些細なことで喧嘩をしだすところから始まります。そこで止めに入った関係ない第三者の悪口を坂井さんが言い放ち、フォロー悪口として相方の金ちゃんも追い討ちを食らわせるというものです。

昨日話していた坂井さんが番組で言おうとしていた悪口がこちら。

さんまさん

「この番組楽しんでるのお前だけ」

たけしさん

「最近何言ってるか分からない」

関根さん

「ワイプで抜かれているときの笑顔がわざとらしい」

今田さん

「お前は一生二番手だ」

蛍原さん

「お前は同情で使われているだけ」

これらを27時間テレビの本番中に言おうとしていたのだから、鬼越トマホークは本物です。

ただ、この様子を一番楽しんでいたのは実は田中さんでした。一番楽しんで、一番言わせようと焚きつけていました。

田「いやオレもたけしさんとか見てた世代だから。こういうの好きなんだよね」「鬼越トマホーク好きだからさ」「鬼越トマホークの毒舌が受け入れる世の中が正しいに決まってる」

 

それに対して太田さんは「お前ら大丈夫?」「絶対干されるよ」と至って現実的な目線で鬼越トマホークを心配していました。

有名な話ですが、実は常識人なのは太田さんの方で、田中さんはサイコパスと呼ばれています。

太「お前らホント一回ひどい目見るよ」

田「一回くらいいいんじゃない?」

大「まあ一回くらい良いのかもしれないけど・・」

 

第2回腐り芸人セラピー

第2回腐り芸人セラピー

 

 

鬼越トマホークは「今の若手は全然面白くない」と言います。昔のように「飲む・打つ・買う」はとっくに死語になっているし、もちろん体現している若手芸人もいません。芸人がめちゃくちゃする時代は終わりました。ただ、どうせ干されているような給料しかもらってないんだから、やりたいことやってパッと散りたいと二人は語ります。

 

その姿にかつて同じようなことをして、本当にテレビから干されてしまった当時の自分を重ねる太田さん。

そりゃあ心配するでしょう。

 

違和感 (扶桑社BOOKS)

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それにしても今週の放送は本当に笑いました。予定調和、お約束、タブーをぶっ壊すことはやはり面白いです。

思えばその原体験は爆笑問題でした。言ってはいけないことを言って、その場の空気を破壊する太田さんが小学生の頃から好きだったのです。

 

それが今では老害扱いなのは本当に悲しいですが、この日のラジオを聴いて、その役割、鬼越トマホークがやればいいじゃん!と思いました。

 

そのためにはM-1で決勝に進出して爪あとを残す・・ではなく、大物に噛み付いて、ネットニュースに取り上げられて注目を浴びるくらいがいいですね。

願わくば、干される前に30分でもいいので二人で喋れるラジオのレギュラーを作ってください。。。