メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

森谷佳奈のはきださNIGHT!〜山陰が産んだ等身大の怪物女子アナ 11月19日放送〜

佐久間宣行のオールナイトニッポンで紹介され、一部のラジオリスナーの間でプチブレイク中の山陰放送「森谷佳奈のはきださNIGHT!」。その流行に乗ってみようと佐久間さんに紹介された直後で、新規リスナーが多いと思われる2週前から聴いてみることにしました。

森谷佳奈さん(26)という山陰放送所属のアナウンサーが、毎週さまざまなテーマを設けて、リスナーからの「はきだし」を募集するというのが大きな趣旨のようです。

 

 

2週聴いてみて感じたこと。それは、圧倒的地元感!です。

昔、地元で聴いていたFMラジオの雰囲気に良く似ていました。

地方のパーソナリティがリスナーからなんらかのテーマを設けて、トークを繰り広げ、リクエスト曲と最新のヒットチャートを流す。誰もが聴いたことのある地元のFMラジオ感強めの構成です。

 

 

ただ、それだけではあのラジオ大好きテレビマンの佐久間さんとラジオ大好きおじさんのやきそばかおるさんは注目しません。

その秘密は森谷さんの怪物っぷりにありそうです。

佐久間さんも話していましたが、森谷さんは自身のラジオが敬愛する佐久間さんのオールナイトニッポンで紹介されたことについて興奮気味に語っていた際、「私、アナウンサーじゃなくてアナルンサーって言われてるんですけど」「大学のときにお付き合いしていた彼とゴッドタンをみるといい雰囲気になって」というようなおよそ女子アナウンサーとは思えない発言を繰り返していました。

 

また、ラジオを聴いているとどこか卑屈でひねくれた思想を持っていそうな部分も見受けられます。今週の放送では、毎週Twitterでリスナーとコミュニケーションをとっているのにもかかわらず、SNSで仲良くなるのが苦手と言っていたり、かつてmixi全盛の頃、「あしあと」という機能にトラウマを感じると語ったりしていました。

そもそも、今週のテーマが「ぼっち」という部分にも彼女の闇を感じます。

 

 

鳥取県米子市という場所をキーステーションに放送しているこの放送は、やはり地方色も強く、地元出身者の方がゲストに来たり、地元で開催されるイベントを紹介することも多々あるっぽいです。

この日は「7stars」という米子のライブハウスで開催されたロックフェスに出演したバンドと対談した様子を放送していました。

この地に限ったことではないですが、地方都市は色んなメディアや媒体が一丸となって、町おこしをしているイメージがあります。日本各地でラジオのイベントや、企画、またはその番組自体が注目されて、その土地が元気になっていく様子を見てみたいですね。

 

ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子 (旅行ガイド)

ことりっぷ 鳥取 倉吉・米子 (旅行ガイド)

 

 

女子アナらしからぬ、怪物発言を繰り返し、独自の闇とナナメの目線を持つ森谷さん。そうはいっても、最近の若い女性なら、このくらい普通といえば普通なのかもしれません。同じアナウンサーでも、フリーになった宇垣さんはこの何倍も怪物ですし、テレビ朝日の弘中さんは化け物です。

そんな中、森谷さんがこれだけ注目されて、こんなに面白い番組ができるのはなぜなんでしょうか。過激な発言だけであれば上記二人の方が強いはず。

 

個人的には、森谷さんの“等身大さ”にあると思います。良くも悪くも普通の女性で、どんな話題を振っても自身の過去の体験を赤裸々に話してくれるのです。しかもそのトークがことごとく面白いし、ちょっとダメな部分もあるので可愛くて愛されるというのが人気のポイントなのかもしれません。

聴いていると、リスナーからのメールを確実に面白く膨らませているんですよね小粋な音楽に乗せて。

ここでいう面白いというのは芸人のように笑える面白さではなく、聴き入ってしまう面白さです。しかもまだ26歳。羨ましいです。

この等身大さはなんとなく、元AKBの指原さんに通ずるものを感じます。

 

 

番組としても手紙やメールだけではなく、ハッシュタグをつけたツイートを紹介したり、最新の音楽やリクエスト曲を流したり、地元の人たちと交流したりと、さまざまなラジオの魅力が詰まっています。

島根県鳥取県という都道府県人口ランキング46位と47位の二県にまたがるとてつもなく地味な山陰放送で、森谷佳奈のはきださNIGHT!はもっともっと怪物番組になる予感がします。

 

 

若手芸人を発掘し、旬を過ぎた芸人を甦らせる芸人再生工場の佐久間さんは、地方のラジオ局でもその豪腕を振るっているのか。日本のエンタメが佐久間さんに支配されてしまう日も訪れてしまうかもしれません。。