メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

たりてるふたりがたりないふたりを復活させるぞ!

先日、たりないふたりが復活するというニュースを目にしました。正確に言うとたりないふたりTwitterアカウントで若林さんが情報を漏らし、それを見て「あ、やるんだ」と思ったのでニュースではないですが。

今回の復活はなんと5年ぶり。始まったのは10年ほど前で二人とも30代前半だったはずですが、今やもう不惑の40代に突入してしまいました。

その発端となったのは、若林さんの突然のツイートから。

 

 

これについて山里さんは自身のラジオ不毛な議論で「唐突に始まったからびっくりした」「オレは生粋の準備芸人なんだから勘弁して欲しい」と話し、完全に若林さんの独断だったことが明かされました。

そこから数日間二人のやり取りは続いていき、今回の復活ライブ「さよならたりないふたり」が開催されることとなったのです。

 

 

しかし、大人が話し合って決めた情報解禁日を待つことなく、41歳予定調和クソくらえおじさん若林さんの軽いツイートによって世間に広まってしまったのです。その事件は火曜日に起こったので当然、水曜日の自身のラジオではそれを説明しなければいけない山里さん。しかし、話していくうちに「あれ、今オレの方が情報漏らしてない?」と気がつくのです。若林さんはTwitterで「11月3日」「横浜」「キャパ500」という罠を張り、山里さんがそれにしっかりとはまる。

そういえばこの感じがたりないふたりだったなと思い出しました。

 

 

山里さんと若林さん。かつて、たりないと自虐し、暗いと罵られていた二人はこの10年で世代を代表する芸人になりました。

二人とも有名女優と浮名を流し(若林さんは残念でしたが)、山里さんは結婚までしています。若林さんは「ナナメの夕暮れ」なんていうエッセイを出版し、飲み会が苦ではなくなったと書き、山里さんに至っては、山里軍団というTHEイケイケ芸能人みたいなグループを作っています。

ここで気になるのは「この二人のどこがたりてないんだよ」ということです。

ただ、そう感じ始めたのは2012年に中野サンプラザで行われた「たりふた SUMMER JAM'12」のライブを観たときからでした。社交性や社会性のたりなさ故に飲み会や人付き合いから逃げる方法を面白おかしく紹介していた二人ですが、TVで観ていたほどのめりこむことはできませんでした。恐らく、なんらかの既視感を抱いたのでしょう。「これやってたな」「あの技の発展系ね」と。

そして、ライブでは女性に大人気の二人。こんなに人気だったら、普段も許容範囲をはるかに超えた人間が寄ってきて、少しは切り離したくもなるだろうよ。

当時大学生だった僕は、Twitterだかなにかでチケットを分けてくれた年上の女性と観にいったのですが、帰りにご飯に誘う勇気もなく、トボトボと一人帰っていきました。これが本当にたりない人間です。

下手なフォローですが、ライブ自体は本当に面白かったし、DVDも購入しています。ただ、それ以降、「たりないふたり」のライブに足を運ぶことはありませんでした。

 

たりふた SUMMER JAM'12(2枚組) [DVD]

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あの頃の僕は愚かにもこの二人にリアルを求め過ぎていたのです。

これはエンタメでありショーでありプロレスだということに気がつくまであれから何年経ったのでしょう。

生き様芸人である若林さんは自身の恥部を曝け出して僕たちはその考えに共感し、その姿に信頼を覚えます。普通の芸人ならば何とも思わないのですが、そのスタイルは昔から変わっていないので必要以上に期待をしてしまったのです。

 

 

ただ、今回の「たりないふたり」はぜひとも観にいきたいと思っています。

それは明らかにたりているふたりがどのようにたりないふたりとして振舞うのか。それともたりているということをネタに、たりないふりをしているお互いで下からマウントを取り合うのか。あるいは、女優と結婚して仕事も上手くいき順風満帆な山里さんを若林さんが試すために仕組んだのか。既にたりてるというか有り余っているふたりのその思惑と行く末が楽しみで興味深いからです。いずれにしても「さよなら」とタイトルにつける時点でふたりはたりていると自覚しているのかなと思いますが。

 

さて、そもそもキャパ500の小さな箱で行われる今回のライブは今の人気絶頂のふたりに見合った規模ではありません。

しかも先着なのでチケットは絶対に取れませんので皆様、お願いですから無駄な抵抗はやめて、諦めてライブビューイングに賭けるようにして下さい。お願いします。。