メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜たりないふたりキッズからの異常な愛情 Creepy NutsのオールナイトニッポンZERO 11月5日放送〜

11/3に行われた南海キャンディーズ山里亮太さんとオードリー若林正恭さんのユニット「たりないふたり」の伝説的ライブには全国の“たりない”人間たちがたりないを欲して、映画館に数多く押し寄せました。

そんな日本中のたりない人たちの中で最も有名なたりないふたりキッズといえばCreepy Nutsの二人でしょう。デビュー曲が「たりないふたり」というタイトルであるこのHIP HOPユニットは山ちゃん若ちゃんトップオタとして「たりないふたり~さよならVar~」を新たに楽曲提供。たりないふたりからたりないふたりへオタクからの愛しか感じない曲になっていました。

 

たりないふたり

たりないふたり

 

 

HIP HOP界のたりないふたりことCreepy Nutsは二人仲良くみなとみらい会場で、自分達が「音楽で飯を食えるようになった」きっかけである、人生を変えた二人をその目で観てきたと語っていたのがこの日の放送。

松「昔は、社会性とか社交性がたりないっていうコンプレックスの部分をネタにしづらい時代だったんだけど」

R「芸能人ならなおさらね」

松「今ならネタにできるけどね」

R「だからオレとか松永さんは昔から頑張ってイケてる風を装ってたんですけど、そのうちあ、これって笑って良いんだって思えるようになって」

松「これ、エンターテイメントに昇華できるんだって思ったんですよ」

R「当時のHIPHOP界は超マッチョイズムだったから、人見知り芸人とか世間にはあったけどもちろん、それを曲にする人はいなくて」

松「まぁ時差はありますからね」

R「うん」

松「Creepy Nutsとして初めて楽曲を出すとき、自己紹介的な曲にしようってなって、二人ともラジオとか聴いて影響を受けている山里さんと若林さんから頂いてたりないふたりにしたんですよね。で、時を経て、2019年。復活するたりないふたりにさよならバージョンで楽器提供をすると・・こんなヒップホップドリームありますか?」

素晴らしいです。同世代として同じく昔からたりないふたりを見てきたものとしてなぜか勝手に誇らしくなってしまいました。全く関係ないのに。。というか当然ですが、当時は若手芸人として人見知りとか飲み会しんどいとか言ってた若林さんや山里さんから影響を受けた同い年くらいの人たちがこうやって世に出て活躍している時代になったのかと、月日の流れに恐ろしくなりました。

 

 

R指定さんはやはりラッパーということもあり、山里さんの反射神経に注目していました。「即興で言葉を出すという同じような仕事をしてる身としてその速度と精度に鳥肌立てながら笑ってた」「あれはフリースタイルだった」と絶賛。

若林さんはボケと脚本という二役を担当し、山里さんはその若林さんから繰り出される予測不能で予定調和をぶち壊したボケとフリの数々を常に即座に正解をはじき出す。しかもこれを即興で。Creepy Nutsもこれには「天才だ」「天才だよね」と何度も天才という言葉を口にしていました。

僕たち一般人が、ライブを見て感じたけど中々言語化できないハイパーライブを、二人がしっかりと解説。このたりないふたりトップオタラジオを聴けばあの時間がいかにすごかったかを知ることができます。

 

 

たりないふたりのライブを観終わった二人はそのままみなとみらいの街へ。完全に”食らってしまい“、熱い話をしていたようです。

Rさんからは「この5年間であの二人の人間的成長や変化を感じてオレもなんか振り返ってみてさ、みなとみらいで元カノと行ったデートスポット全部行ったもんな。。」という二人合わせて一人の女性としか付き合ったことのない珍しいCreepy Nutsのマジ恋愛話もしていました。たりないですねこういうところも。。

 

かつて、若林さんがアメトーーク!やラジオで自分の負の部分を曝け出していた頃、自分もCreepy Nutsの二人と同じような悩みを抱えていたのを思い出します。そういえばたりないふたりを観始めたのもそんな理由で、自分と同じような悩みを抱えている人がいるという、嘘でもいいし少しでもいいからなにか安心感を求めていたんですね。当時は毎週ラジオを聴くことで、そんなはりぼての安心感を糧にして、生き永らえてきたんだな~とこの日の放送を聴いて思いました。

若林さんも松永さんも言っていましたが、ある時点でたりなかったことが月日を経て、たりるようになっても、また別のたりないがやってくるんです。

それが“人間は新しい環境では常に新人”という言葉の真意なんですよね。

人間一周目と揶揄される若林さんや見た目に大きなハンディキャップを持っている(失礼)山里さんのような人たちは、新しい環境では常に劣勢に立たされるでしょう。しかし、今回のライブで炙り出されたように、そんな人間はこの世の中に数多く存在しているはず。たりないふたりには、僕たちたりない人間達が歩む道を、これからも作ってくれることを期待しています。

 

Creepy Nutsが新たに作成した、このさよならバージョンは山里さん、若林さん二人がラジオでしか話していないようなことを盛り込んだ歌詞です。冒頭でも書きましたが、愛が深すぎます。この愛を是非いつでも聴けるように音源化もしくはライブの円盤化を強く望みます。