メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

ニューヨークのニューラジオ 〜東京吉本の憧れ漫才ジョーカーのM-1 12月22日放送〜

ミルクボーイという西のスーパーダークホースが史上最高得点を叩き出し、完勝して終わった今年のM-1グランプリ。そしてその怪物から60点以上の差をつけられて最下位に沈んでしまったのが、東の永遠のネクストブレイク芸人ことニューヨーク。彼らは今週も愚直に「ニューヨークのニューラジオ」をM-1直後にも関わらず生放送でお送りしていました。 

そうはいっても、近年のM-1は終了後も心身ともにズタボロの出演者を深夜12時過ぎまでネット番組に出演させているので、いくらぶっちぎりの最下位とはいえニューヨークの二人がラジオに出演することは不可能でした。

その代打として、東京吉本の後輩にあたるダンビラムーチョの大原さんとレインボーのジャンボさんが担当。

この後輩芸人二人で、つい数時間前に終わったM-1グランプリについてニューヨーク先輩を中心に語り合うという趣旨で放送されていました。

 

 

ジャンボさんはネタパレであいのりのパロディネタをやっているのも知っているし、ネタ終わりのトークも面白い印象でしたが、対する大原さんも達者な語り口でとても楽しい放送でした。

そして最も感じたのは、ニューヨークへの熱すぎる想いですね。「俺達のニューヨークさんがああ!!」「ホントに二人ともかっこよかった!」「ニューヨークさんのおかげで大会が盛り上がった!」などいつも近くで見ていたからなのか、アルコールを摂取しているからなのか、あれ、これもしかして優勝した?と思うほど高いテンションで放送していました。

 

これも面白かった!M-1の裏側とニューヨークの悪さがたっぷり。

 

二人は、先輩が「漫才ジョーカー」という謎のキャッチフレーズで紹介され、トップバッターで出場することになってしまったこと、そこで披露したネタについて、ネタ終わりのあの松本さんとのやり取り、敗退が決定した際のリアクションなどをやはり高いテンションで解説していき、その全てに賞賛の声を上げていました。

この番組の作家である奥田さんにいたっては、漫才ジョーカーとして真っ白い画の中を歩いているとき、泣きそうになったと言っていたほどです。

ちなみに僕自身も泣くかなと思っていましたが、トップバッターという事実がショックすぎて、呆然としてしまうのみでした。。

ネタに関しては偉そうなことは言えないのですが、やっぱりもっとニューヨークらしい底意地の悪いものを期待してしまいました。テレビ用に敢えてカットしていたのだと思いますが、ファンとしては、ホントはもっと・・と感じてしまう、もどかしい限りです。

 

ジョーカー(吹替版)

ジョーカー(吹替版)

  • メディア: Prime Video
 

 

しかし、その後の松本さんとの絡みや敗退時のプロレスは見事でしたね。性格の悪そうな噛みつき方で会場を沸かし、あの流れでまたアンチが増えたところもまたニューヨークらしい部分です。最高でした。来年はぜひネタで炎上させて欲しいです。

 

番組では、ニューヨーク以外にも大原さん、ジャンボさんと近しい東京吉本勢のすゑひろがりずさんやオズワルドさんの話を中心に他の出場者についても解説していました。「ミルクボーイさんのネタ終わりになぜか涙が出た」「かまいたちさんと和牛さんは化け物」「インディアンズはキムさんの昔の写真で負けた」などの話の中、「すゑひろがりずの三島さんはバイト先のカラオケで大学生にいじられている」「三島さんは50度の熱湯でも平気で入っていられる」とタイムスリップ漫才のすゑひろがりずの三島さんの話が謎に盛り上がり、20分ほど喋っていました。

19世紀の漫才って言っておきながら、カラオケでバイトしているんですね。。

 

 

そうこうしているうちに、忙しい合間を縫ったニューヨークの二人とライン電話する機会もありました。

敗退してから時間が経過しているからか、落ち着いた様子で「二人ともありがとな~」「見ていただいている人もありがとうございます~」といつも通りのテンションで話していました。

逆にジャンボさんが憧れの人とようやく会えた時のようなハイテンションで話しかけていて、先輩達も若干引いていたのではないかというくらいですが。。

 

 

憧れだったというのは誇張でも例えでもなく、番組内でジャンボさんはニューヨークが憧れの存在と公言していました。

ジャンボさんだけではなく、多くの若手芸人がニューヨークを目指し、似たようなネタや同じようなツッコミをしていたそう。若かりし頃のニューヨークの伝説と快進撃も話していましたが、若手の間でもその実力とカリスマ性は一目置かれていたようです。

M-1でも屋敷さんマンキンの「なんでやねん!」が聞きたかった。。

 

 

こうして番組も楽しく終わったわけですが、最下位にも関わらず、こんなにも明るく楽しかったのは、大原さんとジャンボさんがこれでもかというくらいにたくさんの面白エピソードトークを繰り出し、色んな人を褒めちぎり、盛り上げてくれたからでしょう。あんなに底意地も性格も悪いネタをするニューヨークのために、後輩がこれだけ頑張ってくれたというのは、それだけの力と尊敬の念があるからなのかなと。

だからこそ、来年はリベンジとして、アンチを黙らせるくらいのおもしろいニューヨークが見たい。最近はアンチの多さも彼らのアイデンティティだと思うようになってきたので、あらゆるところに噛み付きながら振り切ってやってほしいものです。

あ、でも、未だにバカみたいにパンツマンパンツマン言ってる人は流石にしつこい笑。