メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜KUFUとは DJ松永のACTION5月15日(水)〜

DJ松永さんがラジオ内で号泣したという情報をTwitterからキャッチしました。そのラジオはオールナイトニッポンではもちろんなく、TBSラジオの「ACTION」。

早速聴いてみると、冒頭では幸坂さんとなんだかいちゃいちゃしている様子の松永さんエゴサーチの鬼として自身のエゴサーチ力を語り、幸坂さんを引かせていましたね。

松「いろんな方向からエゴサーチできるんで。本当にみられたくなかったら鍵つけることですね」

幸「うわ~」

松「色々Twitterで褒められているんですけど、もっと別の角度からも褒めてほしいって最近思います」

幸「そんな贅沢な~」

いつもは敬語で話す幸坂さんが年下の松永さんにタメ口になるところが素が出ている感じがして個人的にグッときます。

 

そんなエゴサーチの鬼が号泣したのは彼が尊敬するRHYMESTER主催のフェス、「人間交差点」に出演したという話から。

松永さんは中学時代からRHYMESTERのファンであり、歌詞やメロディー、スタイルに影響をバリバリ受けまくったようです。

それは相方のR-指定さんも同様でRさんが最も尊敬するラッパーはRHYMESTERmummy-dさんと公言しています。

つまり、creepy nutsRHYMESTERでできているといっても過言ではないのです

 

そんな大尊敬するRHYMESTERさんの楽曲「KUFU」を紹介する松永さん。

松「この曲の歌詞がやばくて、こないだ久々に聴いたらもう号泣しちゃったんですよ

と話して流れた同曲。

KUFUとは工夫のことですね。

才能も何もない男(この曲ないでは自分自身つまり、RHYMESTER)が工夫して工夫してやっと形になるまでやれてきたということを歌詞にしているように思えます。

なんて簡単に言ってしまうのは失礼ですが、劣等感が人より強めの松永さんには昔から響くものがあったのでしょう

曲明けの松永さん「いや~この曲聴くと泣いちゃうんで聴かないようにしていたんですけど」と話し始めるも徐々に声が震えてきて、最後には「ヤバイ!泣いちゃう泣いちゃう!」と叫びそのままCMへ。

CMが明けると松永さんだけではなく、幸坂さんも号泣していたという事実が明かされます。

良い人です。

松永さん的には序盤のエゴサの件で幸坂さんに嫌われて、その後アツい面を見せて一緒に泣くという少女漫画に出てくる男として100点のことをしています

 

それはいいとして、この曲、HIPHOPを普段聴かない僕は初めて聴きました。

流石に号泣するまではいきませんでしたが、なにかに必死で打ち込んだことがある人ほど響く曲ではないでしょうか。松永さんも昔からDJとして頑張ろうとしたけどなかなか結果が出ない時期が続いたんだなと思われます。そのときの“工夫”が今を支えているのだなと

↓リリックをクリック!

http://j-lyric.net/artist/a004a57/l01ea89.html

 

 

その後はリアルパーフェクトヒューマンこと「山本耕二」さんが登場。

松永さんが先日観にいった舞台で歌に芝居に、ギターにとこれでもかというほどの才能を発揮した山本さん(スタジオでは即興でマジックも披露)。その姿に“食らわされた”松永さんは山本さんを前に、その時の感動を伝えていました。

松「そんなに何でもできるのは、きっと努力したからですよね」

山「でも好きなことを突き詰めていった結果なので」

松「えーーマジか!これはすごい。本当にすごい人は努力を努力と思わないんですよ」

と話します。

松永さんも好きなことを努力して工夫してここまで辿りついた選ばれし人ですが、それを軽く凌駕する山本さんの努力するという才能

ここまでくると清々しいほど遠い人なので、劣等感を感じることもありません

山本さんは「自分ができたらすごいと思えるものを頑張ってやっている」と語っていました。

なるほど。それが努力するための原動力なのか。

なにかを頑張るにしてもある程度までやったら「こんなもんかな」と辞めてしまう僕には耳の痛い話です。

RHYMESTERのKUFUとリンクさせてしまいますが、工夫と継続が大事なんですね何事も

 

最後に僕なりの工夫として、松永さんについて感じたことを書きます。

他の曜日のパーソナリティは、30代以上ということもあり、落ち着いた雰囲気で、大人な番組という印象ですが、松永さんはオールナイトとは差別化を図っているとはいえ、だいぶフランクですよね(一人称がオレだったり、幸坂さんにおい、幸坂!と話しかけたり)。

僕はフランクに時に高圧的に接することで他のパーソナリティと差を出したいと思っているような気がします。どの曜日も同じ温度ではつまらないですからね。その結果、幸坂さんもこの曜日だけ素が多めにお届けされている気がします。

他曜日との差別化。工夫ですね

という僕なりの考察をこのブログにおける工夫とし、今回は締めといただきます。

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#このラジオがヤバい 的なやつ〜オードリーのラジオに感じた違和感 オードリーのオールナイトニッポン 5月18日放送〜

「さ、というわけで今週のメールテーマは他人に共感されない私のイラっとすること」とオープニングトークで突然言い放った若林さん。

リスナーからのメールを一切読まず、オードリー二人だけの部室トークで成立させてきたこの番組において異例の呼び込みでしたね。若林さんの気まぐれかトークのネタがなかったとかなんだろうなと思いましたが彼は「昼のラジオもやっていきたいじゃない」と話します。

新鮮でした。リスナーからのふつおたを読んでいるオードリーは。そして、いつもそれをなしで成立させているもんだから、こうしたとっかかりがあればいつまでも話すことができそうです。

 

ただ違和感を感じたのも事実でした。

これまでほとんど二人のトークで成立させるというストロングスタイルな番組でしたから、今更リスナーと交流するとか違和感バリバリです。

個人的にはたまにでいいですね。。

若林さんも言っていましたが二人の「部室感」が好きという部分もあるので。彼らが外と交流してもあまり良さを感じないんですよね。これはゲストを呼んだスペシャルウィークにハズレ回があったり時事トークをほとんどしなかったりというのにも当てはまりますが。

リスナーからのメールを読みつつ、春日さんの結婚式の話をしつつ(実際は何も決まってないけど結婚式で着飾っている女性はなんか笑ってしまうという性格の悪いトーク)オープニングトークは終了。

 

若林さんのトークは仕事のモチベーションの話。

若「二つのタイプの人がいて、私のセンスドヤっていう人と人のためにやりたいって人がいてさ」

春「ふんふん」

若「若い人はいいんだけど年取ってオレのセンスドヤってやってる人はちょっとみてらんないんですよ」

春「ハハハハハ」

という話を親友のサトミツさんとしていたみたいですが、サトミツさんは奥さん、子供のために仕事をしているとのこと。

若「よくさ、独身者の前でそんなこと言えるなって思うんだけど

 

家族もいない、自分の実力を見せびらかすこともできない若林さんは何のために仕事をしているんでしょうか。何を頑張るエネルギーにしているのでしょうか

夜寝るまでの時間に自分が何を考え出すか分からず、「眠くなるまでゲームをする」と話していました。それは「ICO」というアクションアドベンチャーゲーム。このゲーム内には城に住む女性がおり、プレーヤーとその女性が文字通り"手を取って"城から脱出する物語らしいです。グラフィックがどこか懐かしい感じのするゲームです。ワンダと巨像を思い出させます。

若林さんはその女性のために今は生きているようですね

ICO - PS3

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一見するとヤバイやつだな〜と思いますが、大事ですよね生きるためには。

たまになんのために生きているのか、なぜこの仕事をしているのかと考えてしまうことがよくあります。

若林さんのように毎日充実した仕事をしていそうな人でもそう思うなら、僕みたいな何の取り柄もない凡人は毎日のようにそう思ってもおかしくはありません。

毎日好きなラジオを聴く、休日に好きなアーティストのライブに行く、友人と飲みに行く。そんな些細なことで生きる希望を持つことができるのであればいいのですが、それ以上に辛くてめんどくさくて楽しくないことの方が多くないですか?今の世の中。って思ってしまうんですよね。

やっぱり余計な事を考えさせないことが大事なんだろうな。没頭。これ大事。

オードリーで言う武道館公演までの道のりが余計な事を考えさせない没頭だとするなら僕もそれがほしいです。

 

あとこの日のラジオで若林さんは「やってんなぁ」「草」という言葉について「まだ使ってんのか。ダセエな」と言及。

その後のTwitterでは「え、使っちゃいけないの?恥ずかしい」などのツイートもみられました。

 

そこは自分の意思でいいじゃない!と僕は思います。

 

オードリーの特に若林さんはリスナーからの支持が多く、「若林さんの言葉に救われた」という方も多いでしょう。

僕もそうです。

ただ、だからって全て若林さんの言う通りでいいのでしょうか?

それが深夜パーソナリティとリスナーの健全な関係なのでしょうか?

偶然にもこの日、リスナーからのふつおたを読んでいましたが、こうした交流が少なくなった事で若林さんの"信仰"が必要以上に深まってしまったのではないかなと思いました。

そう考えるとバナナマンとかは未だにリアクションメールも読んでリスナーから罵られて、とても健全な番組な気がします。

春日さんの報道もありましたが、若林さんだって過剰に担ぎ上げるのは良くないのではないかと。昔から色んな話を聴くに、果たして立派な人間かというとどうなんでしょう

僕は自分の劣等感と若林さんのダメ人間エピソードを勝手に結びつけて、「オレよりヤバいやついるやん」となんとか生きてきたようなものです。なので最近の彼の扱いにはどこか違和感を感じてしまいます。もちろん、春日さんの報道時の扱いとかは流石と思いますけど。

つまり若林さんもリトルトゥースにもっとゴリゴリにいじられてほしいんですよね〜。

ナナメは暮れたかもしれないけど、社会人学部はまだ卒業見込だと思うので。

 

 

 

 

【正解求む】新卒の女の子とエレベーターで一緒になった時の対応法

ある朝、会社の最寄り駅から会社までの道を歩いていたとき、目の前に同じ会社の社員がいることに気が付きました。

普段の僕であれば、距離をとって、同じエレベーターに乗らないように調整するのですが、その人が今年の4月から入社した女性の新入社員でした。

 

僕の会社には若い社員が少ないので仲良くなりたいな、話したいなと思いながらも関わっている仕事が異なるので、その機会もなく、どうしたもんかいの~と考えていました。

そんな中巡ってきた一世一代のチャンス。ただ、歩きながら話すには、今まで接点がなさ過ぎる。距離詰めすぎだ。

話しかけるとしたらエレベーターであろう。

そう決心して、彼女の5m後ろにしっかりマンマーク

 

僕(しかし何を話そう・・)

 

最寄り駅から徒歩3分程度で着いてしまうという無駄に立地の良い我が社は、僕に考える余地を与えてくれませんでした。

ここにたどり着くまで僕が考えていたことは(仕事はどう?ってきさくに話しかけるか、いやほとんど初めての会話だ。きさくすぎる。天気の話か?いや5月中旬は暑くもなく寒くもなく過ごしやすすぎる。金曜日だねって話すか?いやそれなんかキモくないか?)といったこと。

過ごしやすくて大好きな5月の天気をこんなにも恨んだことはありません。

 

そうこうしているうちにエレベーターホールに到着。

僕「おはようございます」

彼女「おはようございます」

エレベーターに乗り込む僕たち。

僕(どうしよう。仕事の話だろうなやっぱり。でもそんな話この時期の新入社員は聞かれ飽きてるよな。上司のこととか話すか?いや~会社に着く10秒とかで終わる話ないわ。なんにしても唐突やわ。あ~もう着いちゃうよ。クソーーーーー)

 

チーン。

無常にも会社があるフロアに僕たちを何事もなく運んだエレベーターの扉が開きます。

 

「開く」のボタンを長押した彼女は「どうぞ」と僕に先に出るように促しますが、僕も負けじと「いやいやどうぞ」と手を差し出します。根負けした彼女が先に出て行きました。これが僕の最後に残された意地というやつです。

 

悔しさに顔をゆがませながらオフィスに入る僕。

これで嫌われたらどうしよう。

これがきっかけでこの会社暗くて冷たい人ばかりだから辞めよーって思われたらどうしよう。

大げさかもしれませんが、彼女の周りは本当に若い人がいないんです。だから余計なお世話ですが、少しでも歳が近い僕が話しかけてあげたかったのです。

 

「たりない」。圧倒的に。

「たりている」人はあの時どんなコミュニケーションを取っていたんだろう。

あの10数秒のエレベーターに乗っている時の正解を知りたい。

 

だれか正解を知っている人、こうしたらどう?というのがあればぜひ教えてください。

僕自身も考えて近いうちにこの場で書き記そうと思います。リアクションがあってもなくても書きます。

これはほとんど禊です。

 

たりているみなさんのお力をぜひ!!

 

#このラジオがヤバい 的なやつ〜憧れの伊集院光と佐久間とラジオと 佐久間宣行のオールナイトニッポン0 5月15日放送〜

DJ松永さんが童貞を拗らせ、番組で振られても自分が童貞であるということは言いたくないし、嘘もつきたくないという結構だるめのゾーンに入りました

 

先日の「creepy nutsオールナイトニッポン0」では、その事実に嘆き、苦しんでいる様子が見受けられ、最終的には「佐久間さんに相談しよう」とつい一ヶ月前まではバチバチだった自分よりも一回り以上上のおじさんに意見を仰ぐことに。

佐久間さんとはテレビ東京の現役局員であるにもかかわらず、ニッポン放送の看板番組「オールナイトニッポン0」のレギュラーを4月から務めることとなった全会社員の星であり、ラジオ大好きおじさんのことです

まあゴットタンのプロデューサーですから普通のサラリーマンではないんですが。

 

先日、日比谷公園で行われたラジオパークでアツすぎるラジオトークから急激に仲が良くなった松永さんのために、なにかできないことはないかと「佐久間宣之のオールナイトニッポン0」で語っていました。

creepy nutsと佐久間宣行のトークショー inラジオパーク 4月28日(日) - メトリブダイアリー

 

佐「昨日のクリーピーのラジオ聴きましたよ。会議の途中も松永のためにできることないかなって考えてたんだけどさ笑」と松永さんの悩みに対し、3つの方法を提案します。

佐「まず一つはまあオレ童貞なんですけどってさらっと言ってから妄想のトークに入るっていう南海の山ちゃんが得意とするパターンね。妄想トークで相手をひきつけて最初の童貞っていうのに触れさせない

佐「二つ目はオレHIPHOP界でアイドル的存在だから恋愛の話NGなんですよっていうパターン」

佐「三つ目はコレが一番あってると思うんだけど、あいつらHIPHOPニュースやってるじゃん。だからHIPHOP界では~って話し始めて、本人のことは触れさせないってパターンね」

佐「ガチアドバイス。ガハハハハ」

 

流石だわ。会社員の星とか言ってすいません。僕とあなたが同じラインだとほんの少しでも錯覚した自分を殺したいです。やっぱりいろんな芸能人と渡り合ってきたその経験値は僕らみたいな底辺サラリーマンには一生かけても身につかない。ポケモンで言ったら毎回ジムリーダーと戦ってるみたいなもんですよね。僕らが虫取り少年と戦っている間に

 

でも3番目の話をしてもフットボールアワーの後藤さんとかだと「松永はどうなん?」って普通に言ってきそうですけど。。

そう考えると1番が意外といいかもしれません。最初に「童貞なんですけど」って言うのではなく、「俺女性と付き合ったことないんで分からないんですけど」って始めてたほうがまだ核心も避けることができるからいいのかなと。あんまり変わらないかな。。

 

と、松永さんへのガチアドバイスを行った佐久間さんのこの日のメインはなんといっても憧れの人伊集院光さんとの17年ぶりの対面

中学時代からラジオを聴き始めた佐久間さんが最初にハマった番組が「伊集院光オールナイトニッポン」なんです。

そんな伊集院さんとはTBSラジオ「伊集院光とラジオと」で共演し、この日の放送では学生時代の想い出から初共演(裏方と演者なので共演ではないですがめんどくさいので共演と書きます)、17年ぶりの共演までのいきさつ、緊張のトーク場面などかなり熱をこめて話していました。

 

最もアツかったのは二人が初めて番組を作った時の話ですかね。

当時3年目、最年少で企画が通った佐久間さん(この頃から天才かよ)は初番組で憧れの伊集院さんをキャスティングします。

しかし、結果は半年で打ち切りとなり、打ち上げで伊集院さんから慰められ「ボロボロ泣いた」という佐久間さん。

 

青春だなこれは。アオハルかよ。

 

仕事で悔しくて泣くことなんてないですよ

もちろんただ打ち切りが悔しいだけじゃなくて、憧れの伊集院さんとやっと番組ができたのに、どうしようもできなかった悔しさ、あとは伊集院さんの優しさにこみ上げてきたものもあるでしょう。

普通のサラリーマンが経験できないようなポケモンで言うと四天王レベルの経験値を26歳の佐久間さんは獲得したはず

この経験があるから今があるんだなとベタなことを思ってしまいます。

 

ただ、この時の申し訳なさから伊集院さんと一緒に仕事をすることを避け、この日が17年ぶりの共演となったようですね。

前の日とか寝られなかったみたいですがそりゃあそう。

学生時代の憧れとか初共演時の申し訳なさとかを考えると、緊張とか興奮とかいろんな感情で訳分からなくなってしまうでしょう。

 

本番・・僕も聴きました。オールナイトの佐久間さんではなかったですね。かといって少年佐久間でもない。あの初共演から見違えるほど立派になった「絶対的プロデューサー佐久間宣之として若干の緊張感を纏った声が伝わってきました。

佐「アンケートをびっしり書いたんだけどさ、全然使われないの。ハハハ。普通にお笑いのアツい話しててさ。でも要所要所で自然にアンケートに戻って話したり」

とオールナイトの佐久間さんは伊集院さんとの話した内容を豪快にそしてとても嬉しそうに語っていました。

 

伊集院さんへの憧れや初共演時の想い出、そしてアツいお笑い論議(というか深すぎてついていけなかったくらい)まで語り合った「伊集院光とラジオと」はぜひ聴いてほしいです。5月21日(火)までです。その後日談を語った「佐久間宣之のオールナイトニッポン0」は5月22日(水)まで。

 

またひとつ夢が叶った佐久間さん。一般人ではこんな人生は歩めないけど、おじさんになってもやりたいことをやるっていう姿勢は見習いたいですね。

このおじさんが次はどんな夢を叶えるのか、どんなことをやるのかを楽しみに聴いていくのがこのラジオの楽しみ方のひとつです。

 

ラジオにもほどがある (小学館文庫)

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#このラジオがヤバい 的なやつ〜般若から王を引き継いだR-指定と童貞DJ creepy nutsのオールナイトニッポン5月15日放送〜

ここ最近、地上波のTVでその姿をよく見かけるチェケラッチョ集団こと「creepy nuts。自身が昨年からレギュラーを務めるオールナイトニッポン0でもその様子を語ることが多くなりました。

先日の放送では、DJ松永さんがピンで出演したトーク番組について。

僕(あ~そういえば金曜日の夜にTVつけたらなぜか松永が出てたな。顔が引き攣ってたから痛々しくてチャンネル変えたけど

フットボールアワーの後藤さん、YOUさんなど大物が出演するトーク番組でした。この次の日に放送されたゴットタンのラジオ芸人サミットでは、芸人顔負けのトークでその豪腕をぶん回していました松永さんならかましてくれるでしょう。

 

ラジオ芸人サミットのオンエアーをみた松永さん。「いや~面白かったね。3回観たわ」と自画自賛。確かにハネていました。彼らのトークスキルはほとんど芸人のそれです。

ただ、YOUさんとの番組は「全然ダメだった」とだいぶショックを受けている様子。

番組内で彼女の話の流れになったのが運の尽きでした

ご存知の方も多いかと思いますが、松永さんはこれまで恋人がいたことがありません。童貞です(今年で29歳)

以前は楽曲などで童貞キャラを出していたように思いますが、今は

「一週周って童貞ってのがめちゃめちゃ恥ずかしいのよ」

らしいです。

 

「後藤さんオレに振らないで~」と思っていたらしいですが、相手はギターでもツッコミができる後藤さんですから。見逃してはくれません。

結果、松永さんは過去の彼女の話をするという“嘘の供述”でその場を凌いだそう。

嘘をついてしまったという罪悪感からその後はどんどん声が小さくなる真面目な松永さん。

「お金貰って嘘言うってさ、仮にもプロのやる仕事じゃないだろ~」と自分自身を卑下していましたが、相方のR-指定さんはその時どんな反応だったのでしょうか。

R「ふんふん。」「うんうん。」

ほぼ相槌。“ふん”と“うん”しか言ってません。

その相槌は優しい声で松永さんを慰めているようにも聴こえるのですが、ヒートアップしてきた松永さんの言葉の弾丸に一単語も挟めないようにも聴こえました。

先日のフリースタイルダンジョンでラスボスの座を受け継いだばかりの天才ラッパーが、童貞DJの童貞トークに口を挟めないんです

 

というか松永さんまだ童貞だったんかい。最近話さなくなったと思ったら本気で嫌がっていただけなのか。しれっとファンでも食ってると思ってたわ。だいたい童貞こじらせすぎだよ。あとこのブログ何回童貞って書くんだよ

 

話を変えます。

 

フリースタイルダンジョンといえば、この日の放送ではその話が出るのかと思いきや(TVで放送後だったので)、一切話さず。

エンディングではリスナーから「フリースタイルダンジョンの話しろよ!」とメールが届いていましたがRさんは「まあまた今度な」と話すに留まっていました。

 

フリースタイルダンジョンの放送を観ましたが、中学からの憧れの人から認められてラスボスの座を譲り受けるってどんな気持ちなんだろうか。僕には想像がつきませんでした。光栄でもあるし、畏れ多くもあるし、驚きもあるし、恐さもあるし、責任もあるし、喜びもあるし、

というような感情が渦巻いているのでしょうか。

 

この放送で僕が驚いたのは般若さんの引退します宣言と同時に次のラスボスをRさんに譲り、さらにその場でラップバトルまで行っていたところ。これらの一連の流れをRさんはなにも知らされておらず、即興であるラップバトルを文字通り“即興”で行っていたのです

何の準備もないこれが本当の即興です。

 

バトル中、般若さんが「お前にないものとオレにあるもの」、「お前にあってオレにないもの」というようなことを何度か放っていたのが印象に残りました。最後に自分のラップを通してRさんを鼓舞すると共に、ラスボスに就任する彼にもう一度自分自身を見つめなおしてほしかったのでしょうか

Rさんにないものは“タフさ”だそうです。たしかに他のラッパー達に比べると正直弱そうなRさん。根っからの不良ではなく、バトル以外は超低姿勢でビビッてる?と思ってしまう部分もあります。ただ、Rさんはその実力でここまでのしあがってきました。般若さんもそれは認めており、“天才”と言っていました。中学からの憧れの人からこんなこと言われたら、感動してバトルどころではなさそうですが、Rさんはその喜びをラップに込めるように般若さんへ感謝の言葉を綴っていました。その顔はとても嬉しそうで、観ているこっちまでなんだかうるっとしてしまいました。

一方、般若さんにないものは“弱さ”だそうです。捉え方は色々あって難しいですが、不良ではなかったRさんには他のラッパーが持ちえない“弱さ”を持ったラスボスとして君臨してほしいというメッセージなのではと思いました。

金色のガッシュベルでいう「優しい王様」です。

強さではなく、弱者の気持ちを慮れる優しい王様に

フリースタイルダンジョンに新たな風を吹かせてくれると期待しているのではないでしょうか。

戦い終わった後、Rさんの顔に笑顔はあまり見られませんでした。突然とはいえ、自分ならもっといいラップができたのにという悔しさと、これからラスボスを背負っていかなければならないという責任感が重くのしかかったような顔でした。

 

あくまでも一個人の考察でしかありませんが。

 

ついでにもうひとつ考察を書くと、こんな重いバトルはオールナイトニッポン0というおふざけア○ル番組ではそうやすやすと話せないでしょうと、この日のフリースタイルダンジョンを観て思いました(ちょくちょく話している気はしますがバトルや般若さんへの想いはまだですよね)。

 

だから、気持ちがまとまったらRさんの口からオールナイトでこの日の話が聴けることを心待ちにしています。

 

 

クリープ・ショー

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THE BEST ALBUM(限定盤)

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#このラジオがヤバい 的なやつ〜ほとんど宮下草薙の話です アルコ&ピースD.C.GARAGE5月14日放送〜

 宮下草薙」というコンビを最近TVでよく観ます(正確に言うとほとんど草薙さんの方だけですが)。

彼らは太田プロ所属の漫才師。ボケ草薙さんの超がつくほどのネガティブ思考を生かした漫才で、目下大注目の芸人です。

 

5月14日放送の「アルコ&ピースD.C.GARAGE」では平子さんが今、業界で大注目されている草薙さんと二人で飲みにいった話をしていました。

平「みんな大好き宮下草薙の草薙と飲みに行ってね」

酒「おお~」

平「まあ~カッコいい飲み方すんのよ」「芸人だからゴシップばっかり話すのかと思ったらいろんな人への感謝から始まってね」

と草薙さんをべた褒めする平子さん。

その他にも草薙さんに褒められて気持ちよくなった様子が伺えました。

草「2012年のTHE MANZAIの最終決戦のネタってどうやって決めたんですか?」

とアルピーの二人が賞レースで活躍した数少ない栄光の話を聞く草薙さん。

 

この年のTHE MANZAIで最終決戦に残ったのはハマカーン、千鳥、アルコ&ピースという面々でした。

結果的にはハマカーンが優勝するのですが、当時のアルピーのネタは漫才というよりももはや劇。いわゆるアルピー劇場でした。

決勝1本目のネタは酒井さんが忍者になりたいと“あくまでも”漫才の設定として発言し、それを平子さんが「お前漫才ちゃんとやらなきゃいけないときに何が忍者だ」と設定自体をひっくり返すような斬新なネタを披露。

これがウケて審査員全員から票を集め、最終決戦に進出。

ただ、最終決戦では忍者がパイロットに代わっただけのネタで挑んだ結果、秋元康さんを除く全ての審査員がハマカーンに投票し、アルピーの二人は残念ながら優勝を逃しました

平「まああの時は俺たちも恥をかいたって感じでね」「審査員の票数が全部入ったのって俺ら以外にあったんだっけ?」とお得意の平子りをかます平子さん。

草薙さんは平子さんの話をどのような顔で聞いていたのだろうか。

 

最近、漫才以外のいわゆる平場と呼ばれるような番組でも草薙さんは活躍を見せています。

正直言うとあんなに面白いとは思いませんでしたよ。。

ロンハーの格付けとかアメトーーク!のチェリー芸人とかに出た時、確実に主役の一人でした。

そりゃあ四千頭身の後藤さん嫉妬しますわ

平子さんも酒井さんも草薙さんのことをとても可愛がっています。なんなら他の太田プロの先輩芸人も可愛がっています。この日のラジオクラウドで平子さんは「後輩感があるわけではないのになぜか可愛い」という趣旨の話をしていました。

天性の人を惹きつける力が備わっているのでしょう。

 

そしてその力にいち早く気が付いたのが他でもない相方の宮下さんです。

太田プロの養成所で出会った二人は宮下さんから声をかける形でコンビを結成。

アルピーの二人によると「宮下のポテンシャルはすごい」「ピン芸人としてすごかったらしい」「二時間の漫談を持っている」と彼も力のある芸人のようです

今年の3月に放送された「宮下草薙オールナイトニッポン0」ではスベりっぱなしで草薙さんにフォローされる始末でしたが、アルピーの話を聴くと数年後にはコーナーMCやったり、セブンルール的な番組のMCでYOUさんにいじられたりとすごいやつになっているのではないかと思ってしまいます。オードリー若林さんやバイきんぐ西村さんのように“じゃないほう芸人”が活躍するという未来を期待してしまいます。

 

ちなみに二人はお互い信頼しあっていていて実はコンビ仲はよさそう。頭がよくなるからといって宮下さんがサバ缶を草薙さんに食べさせているというエピソードは最高ですね。面白いですし、それほどまでに宮下さんのことを信頼しているのかと。。

霜降り明星ハナコのように賞レースで注目を浴びるのではなく、むしろなんの決勝にも出ていないにも関わらず、こうして20代後半にしてブレイクできたのはそれだけ二人に力があるからでしょう。

今後の彼らがどう活躍していくのか楽しみです。

 

ちなみに宮下草薙についてはラジオクラウドでたくさん語っていますので気になる方は要チェックです。

 


アルコ&ピース D C GARAGE ラジオクラウド 2019 05 14

 

・・・それでは、アルピーのラジオの話に戻ります。。

先日三四郎がMCを務めた「今日は一日“民放ラジオ番組”三昧~#このラジオがヤバい~」に出演した話をしていました。霜降り明星粗品がやっぱりエグイと。

あとはベッカムが電話しながら運転していたら免停食らったと。

以上、ハイライトでした

 

宮下草薙について語りまくっているアルコ&ピースD.C.GARAGEは5月21日までradikoのタイムフリーで聴けますのでぜひ!

2019年5月14日(火)24:00~25:00 | アルコ&ピース D.C.GARAGE | TBSラジオ | radiko.jp

 

草薙先生は試されている。 2 (星海社COMICS)

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草薙先生は試されている。(1) (星海社コミックス)

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朝井リョウ著「ままならないから私とあなた」を読んで

今年のGW、10連休というあまりにも長すぎる休暇に暇を持て余した僕はある一冊の小説を読んで時間を潰していました。

それは朝井リョウさんの「ままならないから私とあなた」という小説。

GWに入る数日前に最寄り駅の本屋で目に留まったのですが、その理由はもともと朝井さんの作品をいくつか読んでいたということと、解説が僕の好きな3人組バンドBase Ball BearのVo.Gt.小出祐介さんだったから。二人が元々仲が良いというのは知っていましたが、なぜ小出さんが解説をしているのか、どういった解説をするのかに興味があり、ジャケ買いならぬ“解説買い”で購入してしまいました。

 

本書は「レンタル世界」と表題作「ままならないから私とあなた」の二編でできています。

二つの作品がリンクすることはありませんが、他者との繋がりをテーマにしているという点では共通項のある作品です。

 

「レンタル世界」は20代後半から30代前半くらいの人であれば、今の自分と比べてしまう場面もあるかもしれません。現代を生きる人間の苦悩や喜びをリアルに描くのが朝井リョウさんの真骨頂です

そしてそのリアルを「レンタル」という概念を使ってあぶりだしていきます。

絶対だと思っていた人との繋がりとは本当に絶対なのか。

分かり合えたと思えた人とは本当に分かり合えているのか。

どこか人間不信になりかねない作品ですが、他者との結びつき、関係性を今一度見つめなおす機会になるかもしれません。

 

 

そして表題作の「ままならないから私とあなた」はピアノ、音楽が好きで将来は音楽家を目指す雪子と、高校時代から天才発明家として脚光を浴びていた薫を中心に二人が小学生から大人になるまでを描いた物語。薫は音楽家を目指す雪子のために、さまざまな発明に取り組みます。

人との繋がりや無駄と思えることにも価値があると考える雪子と、極力無駄を省き、効率を重視したいと考える薫という正反対の二人の友情と成長を描きます。

 

読み進めていくうちにこの本の解説を小出さんが務めた理由が分かってきました。

小出さんが所属するバンドBase Ball Bear(これからはベボベと書きます)はレコーディングでもライブでも打ち込みの音を一切入れず、二本のギターとベース、ドラム、声と自分達が発する音のみを信じて人気を獲得してきました(メンバーが一人脱退した時期、新たな可能性を模索して同期音を入れたこともあります)。

ギターやドラムの音、声までもPCで自由につくることができる現代の音楽業界では形態にとらわれない多種多様なアーティストが次々と現われています。

そこでバンドという曖昧かつわかりづらい形態で打ち込みもなく、全て人力で音楽を奏でる彼らはどう考えても不利です。米津玄師みたいに一人で成立させたり、サカナクションみたいにガンガン同期音入れたりするほうが分かりやすいし、聴きやすいし、音も正確ですからね。

しかし、ベボベはこういった一見すると無駄とも思えることにこだわっています。

なぜならそれが彼らの目指すカッコいいロックバンドだから

 

本書での雪子もそんな曖昧で答えが一つではないようなものに価値を見出しています。

小出さんの中には、どちらかというと雪子側の考えがあり、本書で描かれているのは音楽を通した雪子と薫の価値観の違い。その違いをミュージシャンの目線から解説できるということで小出さんに白羽の矢が立ったのではないでしょうか。であれば、ミュージシャンの視点から語ったこの作品の解説はとても興味深いので、本編を読んだ後もぜひ解説を読み、できればその後、知らない人はベボベの音楽に触れて「あ~この曲も自分達で音出してんだなーてか良い曲だな~」と思って彼らに興味を持っていただけると幸いです

 

夏といえばこの曲


Base Ball Bear - short hair

 

この本を読んだ多くの人が薫の考えを受け入れられず、人間的な考えを持つ雪子に感情移入していくと思います。

 

しかしそこは朝井リョウ

 

彼は綺麗事を書いて終わる人ではありません。朝井さんは性格も書く小説もひねくれているので、綺麗には終わらないんです

小出さんの解説では雪子の考えと薫の考えをハイブリットしたような音楽が理想と書かれていましたが、最後まで読むとその意見にまんまと納得させられます。雪子と薫のクライマックスまでの描き方が絶妙なので。

帯に書いてあった「価値観を揺さぶられる」ってこういうことか

 

雪子と薫どちらの考えも理解できるけど、二人が分かり合えることはないのでしょうか。二人の価値観はハリネズミのように近づき合ったら傷ついてしまう関係に似ていると思いました。

だからままならない。でもままならないからといって他者を排除するわけにはいかない。みんなそんなもんなのかな。他人の価値観や考え方と擦り合わせながら生きていかなければならないのが現代人だから。

 

読み終わっても答えは出ないし、もやもやが残る全くスッキリとしない小説ですが、時にはこういった作品もSNSとかで簡単にコミュニケーションが取れる今の世の中には必要なのかもしれません。

 

朝井さんらしい読みやすい文章と誰もが共感できるような題材です。小説に馴染みがないという人もぜひ!

 

 

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