#このラジオがヤバい 的なやつ〜おじさんの夢ラジオ 佐久間宣行のオールナイトニッポン0〜
何歳になっても夢って叶うんだなって思わせてくれるラジオがあります。
それが「佐久間宣行のオールナイトニッポン0」。ニッポン放送で毎週水曜日の深夜3時からの番組です。
佐久間宣之さんとはテレビ東京に所属するプロデューサー。
当番組は、現役のテレビ局員がパーソナリティを務めるという異例の事態で非常に注目を集めている番組なんです。
そんな佐久間さんは現在43歳。中学一年生の娘さんもいます。昔からラジオが好きだったようで、大学卒業時にはニッポン放送の採用試験を受けましたがあえなく不採用。
“第一志望ではない”テレビ東京で働くようになるのですが、そこであのカルト的お化けクレイジー深夜番組「ゴットタン」を立ち上げることになります。
テレ東以外でも名物プロデューサーとしての知名度をガンガンに上げ、遂に長年の夢を叶えることに成功しました。
「夢、叶ったぞーーー!!」
初回の放送で叫んでいたのが印象的でした。
彼の放送は当然ですがテレビ業界や付き合いの長い芸人達との話が多め。
普段はそういった話を演者である芸人から聴くことがほとんどなので、テレビマン側の視点で語られるのはなんとも新鮮な気持ちですね。
テレビを作るときの苦労や局内の様子などを知ることができます。
また、佐久間さんは芸人を番組にキャスティングする立場なので、芸人に対し「圧倒的優位性」を誇ります。
佐久間さんの番組をディスったり、なめた態度を取った芸人は“干す”と発言(ラブレターズの塚本さんなど)。これも他のラジオでは見られない芸人との関係性ですよね。
4月17日の放送は初のスペシャルウィーク。佐久間さんのこれまでのコネをフルに使い、「ゴットタン」レギュラーの「劇団ひとり」さんをゲストに。
二人の出会いや、「ゴットタン」で印象深い回、テレビでコントをすることについてなど割と熱めの話をシラフにもかかわらず深夜4時半まで語り合っていました。
「ゴットタン」は若手芸人の登竜門的番組。これまでもオードリーや平成ノブシコブシ、三四郎、ハライチ、最近ではEXITと多くの芸人が出演し、大ハネしては売れて行きました。
佐久間さんと劇団ひとりさんはその売れる瞬間が分かると言います。ボールがバウンドした刹那、ものすごい勢いでスタンドまで飛んでいくような感覚なのでしょうか。テレビに携わる人間にとってはたまらない瞬間でしょう。
30歳頃に始まった自分の人生を変える番組を10年以上続け、43歳の今、長年の夢を叶えた佐久間さん。
羨ましいと思うと同時に、何かを始めることに遅すぎることはないと思わされます。
本来は若手の芸能人が務めることが多いオールナイトニッポン0に43歳のおじさんが鼻息荒く割り込んでレギュラーを奪い取るという構図はとても面白いです。
他とは確実に一線を画している番組。
是非、おじさんの夢を聴いてみませんか。