メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜早すぎる青銅さん 爆笑問題の日曜サンデー5月12日放送〜

流行の最先端を行く人はよく見かけますが、流行の先を読みすぎて誰にも注目されないという人はなかなか珍しいものです。なぜならそれが流行る頃、最先端を走っているのは別の人だから。おかげで自分の方が先に取り上げたのに「便乗だ」と言われることもしばしば

“早すぎる人”はいつも損をしますが、その才能は隠しきれないのです。

 

5月12日(日)TBSラジオ爆笑問題の日曜サンデーのここ赤坂応接間というコーナーにゲスト出演した放送作家藤井青銅さんもそんな早すぎる人

 

オードリーのオールナイトニッポンリスナーのリトルトゥースにはお馴染みの通称“青銅さん”です

青銅さんは若林さんのトーク力を早くから見出し、自身のラジオ番組に出演させます。するとその数年後にオードリーはブレイクを果たしますが、早すぎた青銅さんはブームの火付け役とはなれず。

ただ、60歳を超えた今でもオードリーのオールナイトニッポンで裏方として活躍するきっかけになりました。

幸せな裏方

幸せな裏方

 

 

青銅さんがデビューしたのは今から40年前の1979年。「第一回星新一ショートショート・コンテスト」に入選すると、放送作家として「伊集院光Oh!デカナイト」、「ウッチャンナンチャンオールナイトニッポン」などニッポン放送を代表する番組を担当していました。

特に伊集院さんと企画した架空のアイドル「芳賀ゆい」は当時大ブームを巻き起こし、握手会などのイベントも起こったほど。バーチャルアイドルの走りとも言われていますがこのブームの黒幕は青銅さんだったのです

 

爆笑問題ともかつて番組を担当したことがある青銅さん。

この日の日曜サンデーでは当時の想い出を一緒に振り返っていました。

田「当時はニッポン放送を改革していくということで伊集院だとか我々が色々番組をやっていた時期があって」

太「その時青銅さんはすでに巨匠でしたからね」

田「一人だけおじさんがまじっているという」

と当時はまだキャリア10年目くらいだったそうですがすでに見た目はおじさんだったそうです

青「あの頃のラジオ業界や音楽業界は元気があったころなのでいるだけで面白いエピソードが聞けたんですよね」

とさまざまな想い出を語ってくれたのですが、僕にはピンと来ない(その時代を知らないので番組名などがわからない)ことが多く、残念ながら文章化は難しいので是非聴いてみてほしいです(すいません…)。当時を知らなくても三人で話している空気感が聴いていて心地よく、楽しいですから。

 

太田さんは当時、青銅さん達放送作家に助けられていたというエピソードも語っていました。

太「例えば俺らが番組をやるっていっても誰も爆笑問題のことなんか知らなかったらハガキなんか来ないんですよ。その時に放送作家がその場で作りハガキですけどネタとか書くんですよ」

青「あんまりわからないですよね。何やってる人なの?って思われたり」

田「台本を書くとも違いますからね」

なるほど。確かに。放送作家の仕事って、番組をつつがなく進行させることだとぼんやりと思っていたのですがそんなことまでやっているんだ。

奥田泰や福田さんて改めてすごい人なんだな

 

その他にも爆笑問題をどう思っていたか、ラジオ業界について、地方のリスナーについて、先輩の高田文夫先生に対してなど興味深い話をたくさん語ってくれました。

ちなみにオードリーの話も少し出てきます(武道館や春日さんの結婚から不倫の話など)

 

僕はオードリーのラジオから青銅さんという人を知りました。僕の中では番組全体のアドバイザー的な役割を担い、おじいちゃんいじりを受けつつ、よく自分の本の宣伝をする人というイメージだったのですが、この日の日曜サンデーでそのイメージががらりと変わりました。

実は先見の明があって、色々仕掛けている人なんだなと(勉強不足ですいません)。

 

そういえば昔、オードリーのラジオに女子大生のバイトを入れようと提案したのも青銅さんらしいです。

おじさんばかりの現場だったので一人若い女性がいないと偏った目線ばかりで変化がないラジオになってしまうという狙いからでした。

その狙いも見事的中し、かつて在籍した「ミホちゃん」は「夢ちゃん日記」のコーナーの声を担当して大人気に

その他にも放送中に若林さんがバイトの方に意見を仰ぐなど番組に欠かせない存在となっていきました。

 

この日の日曜サンデーを聴くと、青銅さんは放送作家だけでなく、幅広い分野に関する本を執筆しています。

これがまさしく"作家"ですね。

僕はざっくりとラジオの人というイメージしかありませんでしたが。

そして太田さんも言っていましたが「ちょっと早い人」なんです

ライトノベルやコスプレという言葉がまだない時代にライトノベルっぽいものを書いていたり、元号に関する本を今から4年位前に書いていたりと。

 

先を読みすぎていて誰も追いつけない。もはや“未来人”のよう。

だからこんなにすごい人なのに僕含め、世間の認知が低いのか。

番組内で太田さんに「ちょっと間違えていたら秋元康になっていた」と言っていましたがその通りだと思いました。

 

間違えなさすぎです青銅さん。。

 

これからは青銅さんの本を読んだり、イベントがあるときは参加してみようかな。

ただの“宣伝大好き穏やかおじいちゃん”じゃないというのを知ることができたので。

 

 

 

爆笑問題の日曜サンデーは5月19日(日)までタイムフリーで聴けるので是非!

青銅さんの出演は16:00からです。