メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜さよならむつみ荘スペシャル 8月31日放送〜

若林さん曰く93番ことクミさんとの結婚を機に20年間住み続けたむつみ荘から引っ越した春日さん。物件探しから引越し、新居での様子もオールナイトニッポンで毎週のように話していました。

そして迎えたスペシャルウィーク。他番組が豪華なゲストやコラボ企画を発表する中、オードリーだけが「聞けばわかる」というストロングスタイルな番宣を行っていました。ネットやTwitterでも「若林さんの結婚発表か」「クミさん妊娠か」などの予想が飛び交っていましたがその予想達は全くの的外れだと冒頭春日さんの囁くような「ニチレイプレゼンツ」で分かりました。

ただ、僕はそれを聴いた瞬間、(あ、春日さんの新居でやるのか)と思ってしまいましたが。

 

 

そして録音放送と同じようにストレートにそれと分かる発言はしない二人はリスナーの困惑を楽しんでいるかのように番組を進めていました。徐々にこれはまさかむつみ荘か?と思われるような発言を繰り返し、いつもの長いオープニングトークの途中で遂に明言。

若「今日はさよならむつみ荘ということでむつみ荘からお送りしているのですが、皆さん絶対に来ないでください。これはフリじゃないです」

春「うん、そうだね」

若「ぜっっったいに・・こないでください」

春「それはフリじゃないかよ。絶対にを強調するとフリになるんだよ」

若「これはマジらしいんですよ。人が集まってパニックになっちゃったらこの放送中止にしないといけないみたいで。それで代打でperfumeがやらないといけなくなるんで」

春「なんで代打のほうがビッグネームなんだよ!それだと中止にしようっていってperfumeファンが集まっちゃうだろ!」

若「ハハハハ。そっか(笑)」

と、いつもならば正論にもとぼけた返しをする若林さんも思わず笑ってしまうようなぐうの音も出ない春日さんの完璧なカウンターが決まりました。

 

 

この日は春日さんの芸人人生のすべてと言っても過言ではないむつみ荘からそのむつみ荘にまつわる想い出話を2時間たっぷりと語ってくれました。

今は亡き前田健さんとの話や大家さんが飼っていた汚いアヒルの話、若林さんがクリスマスに彼女と過ごしたことがあるという話、そしてこの家を“小屋”として使用した小声トークライブなど売れてからではなく、「売れなかったときの話」をたくさんしてくれました。それはやはり、この家がオードリーにとって「念」が詰まっている場所と言うことでもあるのでしょう。きっと語りきれない想い出や電波に乗せて語ることのできないようなことももっともっとあるはずです。

 

そうはいっても昔のラジオか雑誌かなにかで聴いたことがあるような話ばかりだったので、(あ~あったなアヒルの話)という風に生意気ながらも思っていた自分がいました。

僕の大学時代もオードリーとむつみ荘に"念"が詰まっているだったので。。

でもこうやってあたかも自分が体験したかのように楽しめるのは本当に幸せで、ありがたいことです。

 

 

この日二人が語っていた泥水を飲むような苦々しい青春の想い出話を文字にするというのは野暮だし、そもそも文章にするにはくだらなすぎます。

あのスタッフさんの笑い声が時に音割れしながら直接電波に乗って聴こえてしまうというむつみ荘のボロさをそのまま表現しているような放送は聴いたものだけがそのリアルさを味わえばいいと思うのです。

 

ちなみに小声トークは10年ほど前に書籍化してるので是非買って読んでみてください。久しぶりに読んだら「アメリ」とか「リュックベッソン」とか、当時映画館でバイトしてた若林さんを通じて知った映画が書かれてあり、とても懐かしかったです。こうやって彼らの好きなカルチャーをとりあえずでも観たり聴いたり読んだりして少しでも近づこうと思っていたことを思い出しました。

 

オードリーの小声トーク 六畳一間のトークライブ

オードリーの小声トーク 六畳一間のトークライブ

 

 

これでむつみ荘とは本当にさよならです。さよならするということは本来ならばめでたいことなのですが(結婚するので)、やはり寂しいという気持ちが勝ってしまうのはリトルトゥースの性でしょう。

そしてその最後は色々な話をした場でもあり、この日も想い出を永遠と語り合っていたオールナイトニッポンでオードリーとむつみ荘の物語は本当に終わりを迎えました。

誰も来ないようにっていう事情はあるにせよ、この放送をサプライズで行い、2時間ずっとこの家の尽きない想い出話を湿っぽくならず、楽しそうに話し続けていた二人は本当にカッコ良かった。

こういう時に湿っぽくならない彼らが本当に好きなんです。むつみ荘に関しては絶対に思い入れは強いはずでエンディングでももっと濃い演出をしてもいいと思うのですが彼らのテンションは相変わらずでした。

 

まぁこれからのラジオでもたまにむつみ荘のことを話してくれれば。自分もアツくなりすぎず相変わらずのテンションで待っていたいと思います。