メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜RHYMESTER宇多丸襲来 creepy nutsのオールナイトニッポン0 6月11日放送〜

RHYMESTERというHIP HOPグループに関して、僕はあまりよく知りません。曲も“アフター6ジャンクションのやつ”とbase ball bearと一緒に作った「The Cut」くらいしか分かりません。

RHYMESTER宇多丸という人間についてもアトロクをやって映画に詳しいスキンヘッドのおじさんというくらいしか知識はありません

 

 


Base Ball Bear - The Cut -feat. RHYMESTER-

これカッコいいよな〜

 

ただ、なんとなくすごい人だというのは僕でも知っています。HIP HOPよりも邦ロックを聴いてきた人間からするとその程度の知識と認識なので彼がcreepy nutsオールナイトニッポン0にゲスト出演するというのを聞いても「お~宇多丸さんか。」くらいにしか思いませんでした。

しかし、先々週くらいにクリーピーの二人が宇多丸さんについて目の上のたんこぶと言いつつも、憧れや想いをアツく語っているのを聞くと普通は深夜3時に来ないような人じゃないかと失礼ながら思った記憶があります。

 

そんなビッグなゲスト宇多丸さんが遂に登場。

早速リスナーからは松永さんが目の上のたんこぶと言っているという話や密かにディスっているという話をばらされ(自分から読んでいましたが)、詰められる構図に。

松永さんは「プロの仕事として・・」とあくまでもプロレスであることを強調。なかでもラッパーのことをポエム集団と揶揄していましたが三四郎相田さんのチェケラッチョ集団とレベルは同じですね。

 

 

そのほか、宇多丸さん4人いる説や賢者宇多丸さんに知らないことを投稿するなど彼のすごさについて話したりしていましたが、もっとHIP HOPの良い話やラジオのアツい話とかを聴きたかったのが正直なところ。

ジャンボ尾崎さんの襟足やジュンク堂の薀蓄の話とかいいんですよ。ラッパーが本屋出すときは「調子堂?」にするっていう話は面白かったですが。

ちなみに宇多丸さん曰く、客に調子を伺うスタイルは宇多丸さんが最初だったらしいですね。

宇「他のアーティストで客の調子を伺う人いるのかって話で。だいたいおまえらいけんのかー!じゃないですか」

松「宇多さんは敬語ですからね」

宇「敬語ですよ。お前らじゃないですよ。あなた方っていいますから。あなた方調子はどうなんですか?って言いますから」

 

その他にも話自体は全体的にくだらない方向で終始します。映画の話も後半にちらっと出たくらい。でもまあ多分、「宇多丸さんに憧れてこの世界に」とか言っても照れちゃって適当にはぐらかしそうな感じではありましたけど。

 

終盤のエミネムあたりでようやくラッパーらしい話が出ました。

R「(リスナーからのメールを読んで)宇多丸さんに質問です。エミネムと曲を作るならどんな感じになりそうですか?」

松「すごいバカそうな質問」

宇「エミネムはすごい努力家なんですよ。多分一回歌詞を作った後に何本も柱を建ててるんだよね」

R「ライムの柱をたくさんつくっているから、あそこにあった韻がここにかかってるとかたくさんあって。しかもキャリア重ねるごとにバースながなってるんですよ」

宇「だからエミネムとは柱の数で勝負したいよね。しかも日本語でやりたい。日本語でやる技術は特殊な技術で英語は日本語とは違って歴史が長くあるけど日本語はそんなことなくて・・・」

と思わずアツくなってしまい、「これいいな~。R-指定も良い。松永はほんとしょうがない。」

と最後には照れ隠し。

 

いやこういう話!これこれ!

 

後輩の前で恥ずかしいのかもしれませんが、これが聞きたかったのです。

もちろん、放送中ちょくちょくはHIP HOPの話していましたけど一番温度が高かったのはこの部分かと思います。

 

8マイル(字幕版)

8マイル(字幕版)

 

 

HIP HOPの良い話は聴けました。後はラジオの良い話。

松「そろそろお時間なんですがなにか告知は」

宇「TBSラジオで毎週月曜日から金曜日の夕方6時から9時までアフター6ジャンクションやってます」

と完全に他局の宣伝をしておきつつ、

宇「ただ、その時間帯、ニッポン放送も面白い番組やっていると思いますのでぜひタイムフリーで聴いてください」

とさすがTBSラジオ夕方の顔として、ラジオパーソナリティとして100点の大人回答。こんなこと言える人なかなかいないと思います。

どんな話にも対応できる知識と話の広げ方、時には茶化したり弄ったり、でも真面目に語ることもあって最後にはラジオに関わる者として普及を促す発言もするという気遣い。

これが本物のラジオパーソナリティか。。

クリーピーの二人は目の上のたんこぶとして早く消えてほしいと話し(宇多丸さんは若い目は潰すと話していた)ていましたが、あと50年はクリーピーの前を走っていそうです。見た目も今と全く変わらず。

 

深夜3時に来るような人じゃないって思ってたんですがこのフランクさなら来てもおかしくないと思っちゃいます。あとそれだけこの二人の若手を可愛がっているんでしょう。

だからこそ、次回共演するときはクリーピー宇多丸さんへの想いや宇多丸さんの昔の話、HIP HOPに関する話をもっと照れずに話してほしいですね。