メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

#このラジオがヤバい 的なやつ〜ハナコのラジオは即レギュラー化可能だと思う ハナコのオールナイトニッポンZERO 8月24日放送〜

2018年のキングオブコントで見事に優勝を果たした「ハナコ」。ワタナベエンターテインメント所属の若手三人組のコント師が先日遂に、単発ですがオールナイトニッポンZEROのパーソナリティを務めました。

霜降り明星と共にお笑い第7世代筆頭格として既に活躍しており、三人それぞれキャラクターが異なるのが魅力的です。

 

まずは最年少ながら三人をまとめる役割をこなす立ち位置真ん中の秋山さん。トリオでバラエティに出演する際、最も口数が多く他の二人にトークを振る印象がある司令塔的なポジションです。

 

続いて右側の坊主頭が印象的な岡部さん。最近では大食いキャラが定着しつつありますが、それ以上に真面目で素朴な人柄のように見えます。ロックバンド「never young beach」のTシャツを着ていることが多いのも特徴の一つ。三人の中では最も見た目のインパクトが大きく、イジられる頻度が最も高い男です。

 

明るい未来

明るい未来

 

これOPの曲。

まさにハナコの未来は明るい。

 

そして三人目。左側にいる眼鏡をかけた菊田さんという人がいます。コントでは後半ラスト2分くらいからようやく出てくることが多く、三人の中ではコントでもフリートークでもアクセントをつける役割を持っているように見えます。

第三の男に思われがちですが実は、三人の中で密かに注目を集めています。それは彼の言動が一風変わっていていわゆる"サイコパス"だと言われているからです。

 

そんなトークが上手くてまとめ役をこなす秋山さん、見た目一番イジられそうで真面目な岡部さん、サイコ菊田さんの三人で構成されているのがハナコです。

 

前置きが長くなりました。

そんな三人のキャラクターが遺憾なく発揮されていたのが8月24日深夜3時から放送された「ハナコオールナイトニッポンZERO」です。

序盤は自己紹介を含めたフリートークを行い、秋山さんを中心にトークを展開。初オールナイトとは思えないほどの落ち着きでとても聴きやすかったです。秋山さんが話のきっかけを作って二人に振ってつっこむ姿は完全に司令塔、日本代表でいうと遠藤みたいなゲームメイクでした。

 

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秋山さんがしばらく安定したゲーム運びを続けていましたがここで「ハナコのコント設定案」というコーナーが始まりました。ハナコのコントを考えている秋山さん、岡部さんに対して何もやっていない菊田さんのためにリスナーがコントの原案を考えるという趣旨のコーナーです。

しかしこの日の菊田さんは「オレも考えてきてるから」と珍しく自分でもシチュエーションを考えてきたようで、リスナーからの"単独一本いける"ような数々のネタの最後に発表することになりました。

 

リスナーからのコントシチュエーションをすべて発表した後、秋山さんと岡部さんに促される形で菊田さんが口を開きます。

菊「飲食店で誕生日祝う流れあるじゃん。そこで流れる曲が全然知らない曲なのね」

秋「うん」

菊「それでね~あの~あれなんだっけ忘れちゃった」

秋・岡「恐い恐い恐い・・」

菊「あっはははははははは」

そしてCMへ。CM明けのジングルも菊田さんが「あっはははははははは!タンポポ美味しいな~」と笑いながら叫ぶ狂気のジングルでした。

ヤバすぎる・・これがハナコの誇るサイコパス菊田です。このキャラで実はラジオが大好きで3人の中で最も詳しく語っています。

そのギャップもまた魅力的なのでしょうか。。

 

 

続いては「ふつうのおたより」のコーナーが始まりました。これはもうそのままです。リスナーから「皆さんは子どもとどう接していますか?」というようななんでもないいわゆるふつおたを募集するコーナーです。

このふつおたを秋山さん、菊田さんが淡々と紹介していたところ、岡部さんが突如憤ります。

岡「オレは許せない。ここに送られてきた素敵なお便りをどうしてふつうなんて言えるんだ。メールに面白いとかそういうので優劣をつけたくないんだよ。ここで紹介する皆さんの尊いお便りを"とおおた"として読んでいきたいと思います」

と、じゃあ昼のラジオは全部このテンションでやらないとだろと思ってしまいますが、岡部さんはこのコーナーへの怒りを露わに話していきます。

 

そしてその"とおおた"をどのように紹介するかというと

岡「この人は山形の人なんだな〜冬寒いんだよな大丈夫か?」

岡「ラジオネーム私の傘だけありません。どこいったんだ?」

岡「ラジオネーム沼袋。菊田が住んでたところだ。上はアパート下は公民館のあの物件はどうなってるんだ」

などラジオネームの時点で優しく接するだけ。面白いですが何が尊いのかは分かりません。

 

ラジオといえば芸人たちの本音が聴ける場所というイメージを持ちますが、この場合はその逆です。

キングオブコント優勝者という実力を最大限に振りかざした全力でコントです。

かつてアルコ&ピースのオールナイトニッポンでよく用いられた手法だったと記憶します。

ハナコの三人でコントに入ったのは岡部さんだけでしたが、今後は秋山さん、菊田さんの二人が参加しても面白いと思います。せめて菊田さんだけでも。

 

 

こうして菊田さんのサイコと岡部さんの真面目さを発揮したハナコの中では最も喋れてこの日中心として活躍すると思っていた秋山さんが"何の爪痕も残していない"という結果になりました。

もちろん秋山さんは地味かもしれませんが、司令塔として十分活躍をしていましたがそれ以上に目立っていたサイコと真面目。

三人が三人ともそれぞれのベクトルで活躍の可能性を感じるハナコのラジオでした。特別トークが上手くなくても色んな方向からのアプローチが可能なので、リスナーを飽きさせずに楽しませてくれるでしょう。しかも優しい笑いで。

だからハナコのラジオはレギュラーでもいけるんです。

 

毎週聴いてみたいラジオが増えてしまいました。