オードリーのまんざいたのしいがYouTubeに違法アップロードされてた。
これを見つけた時、「お、おぅ」と驚くでもなく、戸惑うでもなく、謎の心のざわつきを覚えました。ご丁寧にYou Tubeさんがおススメしていただいたのですが、残念ながら事務所などから公式でアップされた動画ではないいわゆる「違法アップロード動画」です。
にもかかわらず、漫才を切り取ったフルバージョンで掲載されているという、誠にけしからんものでした。
この感情は確実に個人的事情と自分勝手な都合が入り込んでいるものであり、例えば僕の好きなアーティストや芸人のライブが公式以外の方からフルで掲載されていても、「おっしゃラッキー」と何も感じずに脳死状態でその動画に食らいつくでしょう。
これは自分でDVDを所持しているからなのか。自分はお金を払ってこの漫才を見ているわけで、無料で視聴できちゃう人達に憎しみの感情を抱いているからなのか。
まぁ確かにそれはある。あります。0ではないです。
しかし僕が持っている他のDVDがYou Tubeにアップされても「あ、これあがっちゃってんじゃん」くらいにしか思わないかもしれません。
2013年に公演された「まんざいたのしい」当時はまだオードリーのBL人気も健在で、かつ若林さんはMCとして春日さんはロケ芸人として視聴者にも認知されだした頃で、もちろんラジオも絶好調。そんな中チケットなんか取れるわけもなく、早々に争奪戦を諦めてしまった後悔とその後発売されたDVDを社会人になるかならないかくらいのいわゆる夏休みが終わって2学期が始まってしまったあたりのしんどさを抱えていた時期に何度も観て笑わせてもらったというなんとも後ろ向きな思い入れがあるんです。
だから、こんな簡単に観るなよ～って思っちゃうわけですね。本当に自分勝手ながら。
こうなったらDVDに収録されている漫才以外の素晴らしさを伝えて購入を推し進めるしかないのでしょうか。
若林さんが売れない時代から敬愛するアナログフィッシュがこのライブのために書き下ろした「Showがはじまるよ」。後の武道館ライブでも漫才の出囃子になっていましたが、実は本公演が初出です。OP、EDで使用されており、オードリー二人の穏やかで楽しそうな映像とこの優しい楽曲の相性は抜群で、初めて観た時には鳥肌が立ち、泣きそうになりました。DVDを買って部屋を暗くして鑑賞しましょう。
幕間映像はかつて若林さんが某アトラクション番組でダーツを投げて引き当てたパジェロの所有権を争うため、春日VSパジェロという構図で相撲、綱引き、100ｍ走、騎馬戦といった競技で戦う様子が映し出されていました。人VS車という春日さんらしい身体を張った企画です。人は車に勝つことができるのか。パジェロに体当たりして吹き飛ばされる春日さんやパジェロに引っ張られる春日さんは本当に笑いました。DVDでその雄姿を確認すべきです。
本編以外にも特典映像があります。水曜日のダウンタウンで遂に日の目を浴びてしまい、全リトルトゥースを興奮させた春日さん独特の言語である春日語。この春日語を用いた怪談を稲川淳二のように春日さんが話す「春日語怪談」が収録されています。バカバカしすぎてこんな映像ファンじゃないと少しも面白いと感じないでしょう。はい。DVDで確認してください。
こうして本DVDにおける漫才以外の魅力を語ってみましたが、実際この映像もアップされたら意味ないわけで。。
途方もない無力感に苛まれております。
この違法アップロードに関する問題はそう簡単にどうにかなるもんでもないので、ここで小さな声を上げて憂さ晴らしをするしかないし、自分もその恩恵に少なからず与っているのは間違いないので「ちゃんと買えよ！」なんて偉そうなことは言えないですよね・・
かと言って、オードリーをそんなに好きじゃない人達にもこれを観て彼らを好きになってほしいという気持ちも大してないし。。
ふぅ。
とりあえず久しぶりに存在を思い出したこのDVD。なんだかモヤモヤが止まらないので明日にでも見返してみようと思います。そしてこのDVDを持っていない人に対してマウントを取りまくるのです。
