メトリブダイアリー

お笑い、ラジオ、音楽(主に邦ロック系)などサブカルなことや日常のことを書き連ねる予定です。一人でも多くラジオを聴く人が増えるといいと思ってます。

chelmicoのでも、まだ土曜日 〜自由気まま、媚を売らない、振り切ってる、あと2回で最終回〜

「あと3時間。でもまだ3時間。残り少ない土曜の夜をエンジョイしよう!」。 Rachel(レイチェル)とMamiko(マミコ)の等身大トークと、最高の音楽で、土曜の夜を盛り上げていきます!というコンセプトの元、2020年1月から3月末までという土曜日の8時半の枠で超短期間限定で放送されているのが「chelmicoのでも、まだ土曜日」。
最近話題の女性HIP HOPユニットであるchelmicoが勝手気ままにガールズトークを繰り広げるだけの30分番組です。
この番組が始まると知った時から聴きたい聴きたいと思いながら無情にも時は過ぎ、先週3月7日に初めて拝聴することとなってしまいました。

 


レ「MCレイチェルだよ!」
マ「MCマミコだよ!」
二人「chelmicoだよ~」
というタメ口かつテンション軽めの挨拶から始まり、天下のミュージックステーションでも披露した「Easy Breezy」が流れます。
基本的にはこのテンションのまま30分が続くので、重厚感、緊張感をラジオに求めている人には圧倒的に不向きです。
その代わり(になるかわかりませんが)、なんか振り切っている感がものすごくて、大衆に媚を売り、万人に受けようとする匂いを全く感じられません。
冒頭では、「私たちはHIP HOPアーティストです。喋りのプロではありません。これは20代二人の女子トークです」的な宣言を堂々とし、「私たちに小粋なトークを求めるな」とネットに牽制球を投げつけているような潔さが印象的でした。

 


喋り方も恐らくプライベートと変わらなそうなので、昼休みに隣の席にいる女子たちの自由に伸び伸びとしたガールズトークを盗み聞きしている気持ちになります。果たしてラジオとして成立しているのか?と思ってしまうかもしれませんが、リスナーからのメールはふざけながらも真摯に答えているのです。
先週は恋愛相談といういかにも20代女子のラジオって感じのテーマで募集していましたがその中に、「女として見られないのが悲しい」というメールがありました。これに対して、「そんな人ろくな奴じゃないよ」「女としてという前に人として見てって思わない?」というかなり芯をえぐってくるような回答を突然ぶちかまします。さっきまでめちゃくちゃふざけてたのにも関わらずです。これがギャップというやつか?思わずハッと惹き付けられてしまいました。

 


よく考えれば至極当然のことを言っているのですが、それを言っているのがさっきまでめちゃくちゃ軽い感じで喋ってた彼女たちだったからか面を食らってしまうのです。不良が急に真面目になると皆が褒めたたえてしまうのと原理は一緒です。

 


あ、これ別にディスってるわけじゃないです。彼女たちの言いたいことははっきりと言って、枠にとらわれない感じが今の鬱屈とした世の中にハマる気がしていて。上手くいけば若者のカリスマというか憧れというかそんな存在になれそうだなって思いました。元々モデルかなんかやってたみたいなのでビジュアルは抜群ですし。

 


上述では重厚感、緊張感をラジオに求めている人は不向きですと書きましたが、そもそも年配の方にこのラジオは受け入れにくい気がします。ただたとえそうだったとしてもこのまま突っ走ってほしい。変に媚を売ることなく、やりたいこと、言いたいことを貫いてほしいですね。

 

Easy Breezy

Easy Breezy

  • 発売日: 2020/01/17
  • メディア: MP3 ダウンロード
 


まあ何を言っても今のところは3月末で番組自体が終わっちゃうんですけどね。
本人たちも「まあハッシュタグでトレンド入りしても終わっちゃうんですけどね」と明るく言っていますが、どうにかならないものか。まだ2回しか聞いたことないやつが生意気ですが。。

 


スクールカースト底辺のリスナーとパーソナリティが一緒になって作る下から関節ラジオもいいですが、彼女たちのようなフレッシュで明るいポジティブラジオもこんなトイレットペーパーも満足に買えない世の中では、なかなか良いものです。しかもバナナムーンとめがねびいきリスナーらしく、なんとラジオ愛もめちゃんこ強いという無敵感も備えてます。

にも関わらずあと2回で終わってしまうこのラジオ。
とりあえず、4月以降も自由気ままに誰にも媚びないそんなchelmicoをどこかで聴かせてくれ!