自称映画好きと話が盛り上がりそうなそこそこ知名度がある映画7選。
今年のゴールデンウィークは勝手に毎日一本をノルマとして映画鑑賞をしていました。
暇すぎて死んじゃいそうだから誰かおススメの映画を紹介してくれいという人を救済すべく、映画鑑賞感想文を書きたいと思います。
ちなみに全てAmazonプライムで見ることができます。
4/29 ファイト・クラブ
ご存じブラットピット出演の1999年のアメリカ映画。冴えないサラリーマンの主人公(ブラピじゃない方)がある日、自分の理想形ともいえる、自由と力を持つ男(ブラピ)に出会います。そんな二人が作ったのが大勢の男が地下室で夜な夜な殴り合い(ファイト)を行う「ファイト・クラブ」。殴り殴られ、痛みを感じることで自分たちは“生きている”実感を感じるのです。とにかくブラピがカッコ良い映画です。見た目や腕っぷしはもちろんですが、物質主義、消費主義の世の中に一石を投じるような言葉を吐いていくのです。ファイト・クラブはブラピ鑑賞映画にはとどまらず、今置かれている状況への不満と将来への漠然とした不安を持つ主人公にも共感できる作品になっています。20代、30代で同じような気持ちを持っている人におススメしたいですね。終盤ではブラピの“本当の正体”が明かされ、すべてが終わった後のPixies「Where is My Mind?」が流れるシーンは美しすぎました。
5/2 ヘイトフル・エイト
映画オタクのクエンティン・タランティーノとマザーファック言い過ぎ俳優ことサミュエル・L・ジャクソンの名コンビがタッグを組んだミステリーバイオレンス映画です。タランティーノの映画はどれもそうですが、とにかく長い。。この映画も3時間近くあるので相当ヒマかつ相当気合いを入れた非常に稀有な状況でなければ鑑賞は難しいです。ざっくりストーリーとしては雪山の小屋に集まった8人がそれぞれの思惑を通すために騙し合いや殺し合いを繰り広げるというもの。大半は登場人物たちの会話を中心に話が進みます。で、ときたま人が殺されると。レザボア・ドッグスもそんな感じでしたかね。タランティーノ王道展開なので、慣れてれば見やすいのではないでしょうか。僕は正直2回寝ましたけど。
5/3 ユージュアル・サスペクツ
王様のブランチで今話題の人力舎の王子様がその魅力を語っていました。ネタバレ厳禁的な映画って最後まで見た後、「え、このラストだとしたらこいつあの時どうしてたの?」的なことを思ってもう一回最初から観たくなると思うんですけど、この映画はその代表格だと思います。実際、2回目の鑑賞時は視点が変わっているので、「うわ~この時の目線がなるほどここにつながるのか~」ってなりました。これ以上は言えません。
5/4 ミッドナイト・イン・パリ
ここまで物騒な映画が続いたのでこの日は平穏で平和な映画を観ました。ファンタジーとコメディの要素があるタイムトラベル系の映画で、めっちゃポップ!で明るいんですが(それまでの映画が暗すぎたのかもしれない)メッセージ性は一番感じたかもしれません。こういうポップなコメディ路線の中にストレートなメッセージを入れられると良い意味でギャップを感じます。パリの街並みがバチクソ綺麗ですし、大きな事件も起きないので心穏やかに観ることができます。王道展開に見えて、安易にハッピーエンドにならない感じも心掴まれました。みんな懐古厨なんですよ。
5/5 百円の恋
そろそろ日本語と日本の景色と日本独特の奥ゆかしさに触れたいと思いました。邦画特有の湿度高めなじめじめ感が愛らしい映画です。終盤の試合のシーンに感情移入できるようにそれまでのストーリーをしっかり刮目しましょう。この試合、演技とは到底思えませんでした。とにかく感動。自分も会場で応援しているかのような気持ちになる演出も最高。演技の上手い下手は分からないけど安藤サクラは化け物。で、最後に流れるクリープハイプの「百八円の恋」が抜群ですよね。早めのBPMと高速ギターリフがボクシングのラッシュを想起させます。やっぱり、文化や感覚に共感しやすいから邦画はいいですね。
5/6 ハッピー・デス・デイ 2U
2Uと書いているので続編です。まずは1からどうぞ。プロフィール上はホラー映画となっていますが、コメディ、恋愛、青春、家族愛、パニック、ミステリーなどの要素も詰まっています。要素詰め込みすぎ映画は大体残念な結果に終わりがちですが、この作品にその説は当てはまりません。そもそもホラー映画ではないと思っていて、どちらかというとSFではないかと(またもや要素が増えてしましたが)。覆面殺人鬼に襲われるのはホラーですけど、この話のメインはその殺された後にやってきます。主人公は殺されるたびに、その日の朝に時間が戻ってしまい、また殺されてしまう一日が始まるのです。そしてその犯人を捕まえれば良い・・というわけではないのがこの映画の素晴らしいポイントなのです。
自分がクソ暇なときに観ただけの映画をまとめてみただけですが、我ながら知名度は微妙な映画達ばかりです。知ってる人は知ってるし知らない人は知らない。
これはあれですね。メインストリートを大手を振って歩けないというしょうもない自意識とこんな映画知っているんだすごいって思われたい承認欲求の塊と、純粋に映画の知識を広げたいという子供のような好奇心が混在していますね。
この映画たちはそんなさまざまな欲望を持ってしまった人たちにおススメしたいと思います。
とは言いつつも、めちゃめちゃ楽しみにしている今日(6月12日)の夜に放送されるバック・トゥ・ザ・フューチャーはゴリゴリのメインストリートを歩く映画です。色々御託並べても結局これが一番面白いんですよね。。